隊員の任地訪問 サンルイ編 | Jam Tun!  Jam Tun!

Jam Tun!  Jam Tun!

Jam Tun! (ジャム タン)とは、プル族の言葉で「平和だけ」ってこと。
あらゆる挨拶をされてもこの「Jam Tun!」って答えればオッケー!
セネガルの大地で青年海外協力隊員として、どっぷりプル族と向き合いながら生きた日々の記録。

ケベメールを後にし、大西洋岸でモーリタニア国境の町、サンルイに行った。

ここは、世界遺産。


同期2人が世界遺産の中に住んでいる。歴史あるヨーロッパ風の街並み。観光客も多く土産屋もありここがアフリカであることを忘れるほど。しかも毛布かぶって寝るほど涼しい環境。おしゃれな街並みを歩き、おいしいレストランで食事をし、船で川を渡り、、、なんかぜいたくな時間だった。観光客なら満足してこれで終わりだろうけど、隊員仲間がいる俺らは活動の様子を見ながらそこから歩きまくった。
おっくんのJam Tun!  Jam Tun!

世界遺産から数百メートル歩いたゲンダールという地区。狭い地域に数万人の人が住む人口過密地域。トイレもろくになく衛生面は最悪。あふれる人々と牛・ヤギなど動物たち。そして、ありえないくらい大量に放置されたゴミ。子供たちはみんな裸足で砂だらけになって遊んでいる。何人が住んでるかも把握されていないような、現状。それなのにみんなすごく楽しそうで我々が歩くと笑顔で握手してくる。ありえない格差とそれでも明るいセネガル人。


また数百メートル歩くと、大西洋でとれた魚の巨大な加工場がある。西アフリカ全土にここで加工された魚を乗せ

トラックが走りだす。

おっくんのJam Tun!  Jam Tun!

観光地化された世界遺産と、衛生状態最悪な人口過密地域と、魚の巨大な加工場が同居する町サンルイ。ここに、大量の援助団体が関わり、いろんな人が絶え間なく出入りしている。



ここで活動する隊員も大変だなと思っていたが、毎朝ゴミ収集職員にまじってゴミ拾いしたり、加工場のおばちゃんたちと共に働きながら問題を見つけ出そうとする姿勢はすごく刺激になった。

同じセネガルでも、俺の住むクサナールとは、気候も生活環境も活動レベルも全然違う。でも各隊員それぞれにリアルな状況と向き合ってる。そんな仲間といっぱい語り、自分の毎日を振り返りながら気がつけば自分のモチベーションあげてもらったような。

おっくんのJam Tun!  Jam Tun!