何百と 言わせてもらった ありがとう~第2回熊本城マラソン完走記第2部の5 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

(5)快調に中間点通過

 スタートしてしばらくは青空が広がっていましたが、気がつくと雲が広がっています。どうりであまり暑さを感じないはずです。むしろ立ち止まったら寒さを感じるかもしれません。結局この日の熊本地方の最高気温は9.9度にとどまったようです。ただしこの日の最大風速は2.9m/s、最大瞬間風速も4.2m/sにとどまっており、ほとんど無風状態でした。これはとても走りやすく感じました。

 どうやら今の時期の熊本は風がほとんど吹かないようです。今月に入ってから最大瞬間風速が10m/sを超えた日も数日しかありませんから。留萌だと10m/sを超える風が普通に吹いていますからね。

 JR鹿児島本線と九州新幹線の下をくぐって川尻の市街地と別れを告げます。高架下の入り口には横断幕が掲げられ、ランナーへの応援メッセージが書き込まれていました。ここだけではなく、各地域でこうした応援メッセージもたくさん掲げられていました。地域の生活道路を封鎖して走っていますから、生活に支障を来しているとも思うのですが、こうして私たちランナーを温かく応援してもらえることに感激しながら走っていました。

 17kmのラップは5分44秒まであがりました。さきほどから意識してゆっくり走ると6分台になりますが、抑えず自然体で走ると6分を切ってしまいます。今回はフルマラソンを走るのに十分な練習を積んでいませんから、このペースで最初から最後まで走るのは無理でしょう。でもそんな状態でも無理なく5分40秒くらいのペースで走れるということは、きっちりと練習を積んでフルマラソンを走れる体を作り上げさえすれば、まだまだ4時間を切って走れそうだという自信を持つことができました。ピーキングをしっかりやれば、北海道マラソンでのサブフォー復帰も可能でしょう。

Road to SAROMAN BLUE-17km付近


 でも今の私にはこのペースは速すぎます。またペースを抑えにかかりました。

 狭い道でも

 目に見えてダメージを感じているわけではありませんが、レース前に不安だった吐き気が少し現れてきました。ここのところの胃腸の不調から、こうしたアクシデントが心配でした。でもそれは気のせいだと自分に言い聞かせます。

 そしてもうひとつ、少しずつ尿意を感じ始めます。まだ切羽詰まった状態ではありません。というか、この程度ならゴールまで大丈夫だろうとも思えます。でも今回はタイムを気にせず完走狙いで走っています。トイレロスが多少あってもかまいません。ちょっと呼吸を整えるためにトイレを使って休むのも有効でしょう。

 でもとりあえず、もう少し走ることにしました。中間点を過ぎるまでは休まず走ろうと思ったのです。

Road to SAROMAN BLUE-18km付近


 農村地帯の真っ只中を走っていますが、このようなところでも応援の人が出ていることに驚きます。そしてまたその応援の温かく感じること・・・。本当にありがたく走らせていただきました。

 北海道の農村地帯を走る大会では、しばらく民家を見かけないということもよくあります。別海なんかまさにそうですね。ただひたすら牧草畑が広がっています。でもこちらは、ちょっと走ればすぐに民家があります。同じ農村部といっても、人口密度は北海道とかなり違うようです。

 沿道から温かくおくられる声援や拍手。そのひとつひとつに「ありがとう」と応えます。間違えられないようにと思い、途中から「ありがとう」だけにしたのですが、何度も言ってるうちにだんだんろれつが回らなくなってきます。しまいには「あ○※△□」みたいに、自分でもなんと言ってるかわからない言葉を発します。次々と差し出される手とはできる限りハイタッチをします。大人も子どもも差し出してきますから、それに合わせて高さを変えながら。カーブの部分では思い切り外に膨らんで、沿道の皆さんに手を振りながら走ります。

Road to SAROMAN BLUE-19km過ぎ


 そんな私たちランナーを迎えるために、田んぼの中にメッセージが大きく掲げられています。

Road to SAROMAN BLUE-田んぼの応援メッセージ


 そうこうしながら、あっという間に20km地点を通過してしまいました。ラップは6分15秒~6分26秒と、これまでと比べて落ちています。特に写真を多く撮ったわけでもありません。そろそろ目に見えないダメージが出てきて知らぬ間にペースが落ち始めているのでしょうか。練習不足ですから早めの失速も予想されました。でもまだまだ半分以上残っているだけに、ここではまだ失速したくありません。この間の5kmは31分36秒かかり、前の5kmよりも1分半もかかってしまいました。

 とりあえず、中間点を過ぎたらトイレで休憩しよう。それまではなんとか今のペースを守って走ろう。そう思いながら走っていました。

Road to SAROMAN BLUE-樽美酒登場?


 21kmのラップは6分15秒、そして中間点は2時間12分をちょっと切るタイムで通過しました。このペースを維持できれば4時間30分を切れますが、マラソンはそんな甘いものじゃありません。(つづく)  

10km~20km コース動画

http://youtu.be/4_v8Ds7yRoU


(6)足が重くなってきた


(1)空気を読めない
(2)流れに乗った
(3)イーブンペース
(4)カメラン全開