(4)カメラン全開
2度目の折り返しを過ぎて少し進むと、アクアドームくまもとが見えてきます。この手前を左折すると、コースは第2ステージに入ります。
ここまでは市内の中心部をスタートして、市街地を中心に走ってきました。徐々に郊外に向かってきましたが、走るコースは道幅も広い幹線道路を走ってきました。しかしここから先は
農村部や古い町並みの中を走ることになります。走るコースも道幅の狭い生活道路が中心となります。10kmも過ぎて最初よりはかなりばらついてきたので支障なく走れますが、ランナーは
道幅いっぱいに広がって走ります。
このあたり、コース動画を見たときは、応援がほとんど期待できないだろうと思っていました。ところが思いのほか歩道で応援をしてくれる人がいました。
くまモンも応援してくれています(笑)。
大漁旗を掲げての応援や、
大きな太鼓を叩きながらの元気な応援もありました。
応援がいなくなって精神的に苦しくなるだろうと思っていたところで、思いもよらぬ大声援を受けることはとても大きな力となりました。12kmは5分57秒、13kmは6分06秒、14kmは6分15
秒と、安定したラップを刻めました。一見するとペースが落ちているように見えますが、12km~13kmは3枚、13km~14kmは4枚と、このあたりは写真の撮影枚数も増えていますので、そのた
めのロスが原因でしょう。
屋根の上からの応援にも手を振って応え、やがて15km地点を通過します。15kmのラップは5分57秒です。この間の5kmは30分01秒と、いいペースを刻んでいます。
15kmを過ぎると川尻の市街地を走ります。川尻は古くから港町や宿場町として栄えたところということで、古い街並みがところどころに残る中を走らせていただきました。
北海道の感覚でいうとけっして広くはない道路をランナーが占拠して走ります。その両側に詰めかけた皆さんが、思い思いに私たちランナーを応援してくれます。
最初、コース紹介動画を見たときには、こうした狭い道(この先はさらに狭くなっていきます)を走っても大丈夫かと不安でした。ところがこうして走ってみると、狭い道の方が沿道で
応援する人たちとの距離が近く感じるのです。おそらくそれは、自分が走っている側だけじゃなく、反対側に詰めている人々からの応援も届くからなのでしょうね。ですから左端を走って
いるときでも、右側の沿道からの声援に手を振って「ありがとう」と応えることもできます。そうやって次々と右に左に手を振って走ると、まるで自分がスターにでもなったかのような錯
覚を覚えます。
左端を走っているときに、右側の沿道に気になる集団が見つかります。普段なら「反対側だ」と諦めて通過するところですが、このときは諦められませんでした。後続のランナーの邪魔
にならないよう十分に注意しながらコースを横切ります。そして写真を撮り、ハイタッチをしながら通過しました。
かわしりひょっとこ愛笑会の皆さんでしょう。そのユーモラスな姿を見てハイタッチをしながら駆け抜けると、私はますます楽しくなりました。
沿道からの声援に引き続き「ありがとう」と応えながら走ります。引き続き「北海道」効果で数多くの応援をいただきます。さすがに仮装ランナーが受けている声援には負けますが(だ
から仮装ランナーと接近すると速やかに離れるように心がけました)、素顔ランナーの中では地元ランナーに次ぐ声援を受けていたと思います。
そんな応援に力をいただきながら、歴史を感じる街並みの中を走りました。
塩の山を提供してくれていたのも川尻の市街地でした。これはありがたかったですね。走りながらだったので適量を取ることができず、取りすぎてしまいましたが、塩分を補給すること
ができました。
やがてコースは右折をして、さらに狭い道へと入ります。
16kmラップは6分57秒もかかりましたが、これは写真を撮るためのロスが大きかったせいでしょう。走りそのものはまったく変わっていません。(つづく)
10km~20km コース動画
http://youtu.be/4_v8Ds7yRoU
(5)快調に中間点通過へ
(1)空気を読めない
(2)流れに乗った
(3)イーブンペース