何百と 言わせてもらった ありがとう~第2回熊本城マラソン完走記第2部の3 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

(3)イーブンペース

 平成大通りをしばらく南下します。この大会コース、直線区間は非常に少なく、もしかすると往路の平成大通りが最も長い直線かもしれません。

 左側の歩道には、応援の人が数多く詰めています。「がんばれ~」という声援や拍手。それらに対して、私はいつものように「ありがとうございます」とできるだけ応えながら走ります。でも滑舌が悪くて「おはようございます」と聞こえるようで、たまに沿道からも「おはようございます」と返ってきます。できるだけ滑舌よく応えようと心がけます。

 5km地点は33分22秒で通過しました。ラップは5分51秒と、6分を切ってしまいました。これはいけません。写真を撮ってサボりながら走っているというのにこんなラップタイムでは、今の私には明らかなオーバーペースです。気持ちだけ抑えにかかります。

 やがて最初の折り返しです。そのまままっすぐ進んで折り返しの写真を撮っていると、くまモンが折り返していきました(笑)。さすがにくまモンの地元熊本です。他にもくまモンの仮装をしている人は大勢いました。キャラクター別の仮装数ではダントツだったと思います。

Road to SAROMAN BLUE-最初の折り返し


 折り返してからは、川の反対側の車線を北向きに走ります。

 やがて左折をして平成けやき通りに入ります。まもなく蓮台寺橋を渡り、そのあとJRの高架下をくぐるというちょっとしたアップダウンがあります。

 熊本西大橋をはじめとする途中の何カ所かの大きな橋と、40kmを過ぎてから二の丸広場への上り坂以外はおおむね平坦なコースかと思っていましたが、ここまで走っただけでも細かいアップダウンはけっこうあります。これから迎える蓮台寺橋も、コースの高低図を見るとさほどではなさそうですが、コース動画では印象に残ったアップダウンのひとつです。

 白川にかかる蓮台寺橋の手前には九州を縦断する幹線道路である国道3号があります。平成けやき通りと国道3号の交差点は、平成けやき通りを直進する車のため立体交差となっています。この立体交差部を走りそのまま蓮台寺橋に向かいます。こうした立体交差か所を使用することで、国道3号の通行を阻害しないコースづくりができたようです。

 5kmを過ぎてからも5分58秒、6分03秒、6分01秒と理想的なイーブンペースで走れています。練習ではこのペースで走るとすぐにつらくなります。特に最近の練習では、1~2km走っただけでも息が切れていました。それなのにこうして大会になると、不思議と走れてしまいます。まもなく10kmですが、さほどダメージも感じないまま走ってきました。

Road to SAROMAN BLUE-9km付近


Road to SAROMAN BLUE-9km付近


 9km地点も6分06秒と、ほぼイーブンなラップを刻みます。その間も、沿道にはほぼ切れ目がなく応援の人がいて声をかけてくれます。私のランシャツに刻まれている「北海道」という文字を見つけると、「えー、北海道から?」と驚いてくれる人もいます。仮装ランナーは沿道からの注目度も高いのですが、北海道ランナーもけっこう注目されます。「北海道がんばれ~」といった応援もたくさんいただきました。通り過ぎてから背中に「北海道がんばれ~」と声をかけられたときも、左手を挙げて「ありがとうございます」とできるだけ応えながら走っていました。

 9km地点を過ぎてしばらくするとコースは左折をします。すると序盤の最大の山場となる熊本西大橋が見えてきました。私はその坂道を、頑張りすぎず落としすぎず確実に上がっていきます。まもなく迎えた10km地点は1時間03分33秒で通過しました。この間のラップは6分03秒と、しっかりイーブンペースを保っています。

 スタート前はあれほど体調も悪かったのに、気持ちがうまく入ってくれたおかげでしょうか、ここまではまったく体調不良を感じずにこれました。いつものフルマラソンよりはゆっくりペースで入っているとはいえ、ダメージはほとんど感じないでここまできました。これは嬉しい誤算といってもいいでしょう。

 熊本西大橋を渡るとまもなく反対車線が賑やかになり始めます。どうやら私たちの2分前にスタートした熊日30キロロードレースの先頭集団が帰ってきたようです。多くのランナーがセンターラインに寄って、反対車線の選手たちに拍手をしたり声援を送ったりしています。どうやら先頭集団は川内選手を含む4人のようでした。

 でも私はそのまま左端を走り、沿道からの声援に応えながら走りました。

 相変わらず、「ありがとうございます」と応えても時々「おはようございます」と返ってきます。お礼の言葉をちゃんと伝えるために、「ございます」はやめて「ありがとう」だけにすることにしました。

 ときおり声援に応えながら手を振りますと、同じように手を振って応援してくれる人がいます。そのうちその手を伸ばしてきてハイタッチを求める人もいます。子どもたちがハイタッチを求めてくることは多いのですが、大人の人も続々と手を伸ばしてきます。たくさんのハイタッチをしながら進みました。

 突き当たりを左折してしばらく進みます。するとまもなく2回目の折り返し点です。ここを折り返していま来た方向に向かいます。

Road to SAROMAN BLUE-第2折り返し


 11kmの通過ラップは5分46秒です。ずいぶん速くなりましたが、これは熊本西大橋からの下りの影響でしょう。ペースを上げているという感覚はありませんから、このままのペースで大丈夫です。(つづく)

スタート~10km コース動画

http://youtu.be/99NMzPKBQKQ


(4)カメラン全開


(1)空気を読めない
(2)流れに乗った