※「白血病からの社会復帰」シリーズが初めての方は、コチラ の「シリーズ連載への想い」を先にお読みください
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前回(第63話) の続きです。
「発病前のキャリア~発病~闘病~そして社会復帰」と順に、キャリアコンサルタント目線も添えてお伝えしています。
※なぜ闘病からお伝えしているかは、こちらへ
※これまでのお話の詳細は、目次1 、目次2 、目次3 へ
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(これまでのあらすじ)
1話~62話までのあらすじは、あらすじ1 、あらすじ2 、あらすじ3 をお読みください
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(今日のお話)
2002年7月。
前回(第63話) の嵐の前の静けさの後、骨髄移植後、最初の嵐が訪れました。
・・・・・・・・・・・
移植の前処置(第57話) を終え、無菌室に入り、ドナーさんの骨髄液を体内へ点滴のように入れて(第61話) 、無事 骨髄移植は終了。
それから2~3日は、前処置の抗がん剤の副作用が一旦おさまり、白血球数もまだ下がっていなかったので、食事も取れて、体はラクでした。
やがて、白血球数が急激に下がり、ほぼゼロに。
一番危険な時期の到来です。
感染予防のため、医師や看護師さんですら、最低限しか無菌室内へは入って来ません。
無菌室の中のベッドは、面会用のガラス張りの窓の反対側にあって、透明のビニールのような幕が張られていました。
点滴棒も、そのビニール幕に空けられた切り目を通って、その外側にあり、無菌室へ入らずに点滴の交換ができるようになっていました。
孤独、、、。
起きている間中、無菌室に設置されていたテレビをつけていました。
・・・・・・・・・
そして、重度の船酔いのような、ひどい吐き気との闘いが始まりました。
唯一の外との繋がり「インターネット」にすら、アクセスする元気すら、無くなっていきました。
寝転んで、ノートパソコンのキーボードを打つ気力すら、失せていったのです。
・・・・・・・・・・・・
一日3回~5回、感染予防の為、大量の薬を飲まなければなりませんでした。
薬を飲む前後には、必ず2種類のうがいをしっかりすることが義務付けられました。
自分の口の中にある細菌ですら、発病する危険性がある程の極度に低い免疫力の状態だったからです。
・・・・・・・・・・
薬を飲んだ後、1時間以内に戻してしまうと、再び大量の薬を飲み直さなければなりませんでした。
吐き気止めの点滴を、効くまでの時間を見計らって入れてもらい、少しでも何か食べて、うがいをして、薬を飲んで、また うがいをして、、、、。
薬を飲んだ後の1時間は、ベッドの上に座って、時計
![時計](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/286.gif)
飲んだ薬を戻してしまわないように、1時間ひたすら我慢。がまん。ガマン・・・・。
1時間経った途端に、吐いていました。
一日5回、激しい吐き気と闘いながら、時計を睨む1時間。
あれから8年経った今も、移植の時を思い出して目を閉じると、、、思い浮かぶのは、その時の自分自身の姿です。
・・・・・・
1時間
![時計](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/286.gif)
同じ1時間でも、一人ひとりが、地球上のどこかで、さまざまな思いで過ごしているんですよね。
大切に、、、時を重ねたいですね。
こちらへ つづく・・・
【関連記事】
◆目の前のミッションを、どうしても楽しめない時
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【シリーズ目次】
◆白血病からの社会復帰【目次1】 発病前のキャリア~緊急入院~無菌室での闘病
◆白血病からの社会復帰【目次2】移植するのかしないのか~右足の手術
◆白血病からの社会復帰【目次3】骨髄移植直前~
【あらすじ】
◆白血病からの社会復帰(あらすじ1)第1話~第45話
◆白血病からの社会復帰(あらすじ2)第46話~第54話
◆白血病からの社会復帰(あらすじ3)第55話~第62話
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■どんな仕事も楽しめる♪目次集【1~67話、番外編1~54】
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