総合型選抜とは推薦入試の一種であり、かつてはAO入試と呼ばれていたものになります。高校入試でも一部、総合型選抜という名が使われていることはあるものの、一般的には大学入試の一種という認識が広がっています。
大学自体、日本には700ほどあるとされており、入試はそれぞれの大学が独自に行っているために、実に様々な名がつけられている。総合型選抜という名で推薦入試を行う大学もあれば、いまだにAO入試という名を使っているところもあります。その他、自己推薦、グローバル入試、学校推薦など、推薦融資の名前だけを取り上げればかなりの数になり、その内容も実に様々です。
しかしながら、いわゆる推薦入試は総合型選抜とよばれることが増えております。その内容はどのようなものかを説明すると、いわゆる教科ごとの試験の点数によって合否が決まる一般入試とは異なり、主に以下の事柄によってスコアがつけられ、合否が決まるものとなっています。
①調査書
②資格など
③志望理由書や自己アピール書
④小論文
⑤面接やプレゼンテーション
⑥学力審査
上記①~⑥の全てが行われるかというと決してそうではなく、この中の一部が行われるという認識で、よろしいかと思います。とある大学では①、②、⑤のみとなっているなど、どの審査が行われるかは、大学や学部によって異なります。受験生が気になるところでは、⑥にあげた学力審査が行われるか否かということでしょう。概ね、理系の大学・学部ではそれが行われるケースが多いのに対し、文系ではそれが行われないケースが多いといえます。
学力審査が行われないとなると、一般入試では手が届かない大学に合格する、いわゆる逆転合格が可能になるのか、という質問をよくいただきます。総合型選抜においては、たしかにそうした逆転合格のケースは多いといえます。むしろ、総合型選抜で受験する大学は、一般入試では手が届きそうにないところが多く、逆転合格が当たり前だといっても、過言ではないでしょう。
しかしながら無限に難易度が高い大学に誰でも合格できるかといえば、それはまた違った話になってきます。やはり難易度の高い大学を受験するのは、元々、学力も高い生徒である場合が多く、たしかに一般入試で必要な学力審査はないケースが多いものの、総合型選抜においてもそれなりの準備が必要になってきます。この準備において、学力の高い生徒はそれに書ける時間は長く、さらには深い考察が加えられる場合が多いのに対し、学力が低い生徒はその逆の傾向がみられます。つまり、模試などの結果に表れる偏差値は、日頃の学習の姿勢や習慣でもあるといえ、それは総合型選抜のための準備にも表れ、合格率にも大きく影響するといえるのです。
総合型選抜で求められる、志望理由書や自己アピール書などの事前提出書類、さらには試験で課される小論文なども、大学の難易度によってそれらの課題の難易度も変わってきます。よって、合否に学力が全く関係ないかといえば、決してそうではありません。つまり、現状の学力を超える大学への合格は可能ではあるものの、かなり差がある大学への合格も可能かとなると、ある程度、限度はあると捉えるのが良いでしょう。
では、総合型選抜で大学に入学しても、大学の授業について行けないのではないか!?そんな疑問を持たれている方は、多くいらっしゃいます。しかし実際は、むしろ総合型選抜で合格した学生の方が、一般入試で合格した学生より、大学の成績は良いといえます。東北大学、早稲田大学、同志社大学等で学生の成績調査を行ったところ、そういう結果が出ているようです。このことに関しては、総合型選抜で大学に入学した私共の生徒も、同じようなことを口にしています。高校までの学習と大学からの学習は、かなり異なります。大学での学習は、レポートや論文の提出が多くなり、その出来が評価につながります。総合型選抜ではその対策や実際の試験で小論文が課されます。その対策を行ってきた総合型選抜合格者の方が、一般入試合格者よりも、大学入学後の成績が良いのは、そうした背景も影響しているものと思われます。
ということで長くなりそうですので、このブログはこの辺にしておきたいと思います。より詳しく総合型選抜のことを知りたい方は、以下のリンクから私どもの塾のHPにてご確認いただけます。
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■2023年度合格実績
一次試験合格率:75.5%
二次試験合格率:86.1%
総合型選抜大学合格率:95.9%
立教大学: 5名受験➔4名合格
南山大学: 3名受験➔2名合格
立命館大学: 10名受験➔7名合格
立命館アジア:5名受験➔5名合格
■2023年度合格実績(1/31現在)
公立千歳科学技術大学理工学部
筑波大学人文・文化学群
筑波大学人間学群
早稲田大学社会科学部
慶應大学総合政策学部
上智大学外国語学部
学習院大学文学部
青山学院地球社会共生学部
立教大学文学部
立教大学コミュニティ福祉学部
成城大学 法学部
成城大学 社会イノベーション学部
國學院大学文学部
國學院大学経済学部
武蔵野大学人間科学部
日本大学理工学部
東洋大学法学部
大妻女子大学家政学部
学習院女子国際文化交流学部
昭和女子大学人間社会学部
昭和女子大学環境デザイン学部
東海大学法学部
東海大学理工学部
立正大学心理学部
南山大学国際教養学部
南山大学法学部
名古屋外国語大学外国語学部
名古屋外国語大学現代国際学部
名古屋学芸大学メディア造形学部
愛知淑徳大学心理学部
愛知淑徳大学教育学部
中部大学生命健康科学部
関西大学経済学部
関西学院大学法学部
関西学院大学教育学部
同志社大学商学部
立命館大学文学部
立命館大学食マネジメント学部
甲南大学経営学部
同志社女子大学生活科学部
武庫川女子大学食物栄養科学部
京都外国語大学外国語学部
京都外国語大学国際貢献学部
大阪経済法科大学経済学部
西南学院大学法学部
立命館アジア太平洋大学AMS
立命館アジア太平洋大学APS
立命館アジア太平洋大学ST