「きみはペット」
苦い粉にグラニュー糖を混ぜ合わせ、モルヒネ代わりに飲み干した、
反り返る背は腰から折れて、洗いざらいを吐き出した、
締め切るカーテン、朝を潰して、
服毒には相応しい、垂れる液は歯と舌の合間から、
襞は痺れて焼け爛れてるから味はない、
二度と逃げられないように、
君のその脚、縫い合わせたのは私なの、
離れたくても出てゆかれないように、
私は君を縫合したはずなのに、
刻が過ぎれば其処には君の欠片もない、
ペットだって言ったでしょう?
出逢った日から君は私の愛玩犬、
千切れんばかりに尾を振って、涎まみれに舐めればいいの、
其の刻、私は君を蹴り飛ばすから、
帰ってくれば、今度は十字に張り付けて、
其れから骨を折りましょう、此処にいるって約束を、
ほんとに守ってもらうんだから、
君はペットでしかないの、望む望まぬではなくて、
唯の一つも要求なんて聞き入れない、
肘をついて床を這う、私の帰宅を待ってるだけの、
単なるペットでいればいい、
だからお願い、そのつぶらな瞳のなかに、
私以外の誰かなんてを映してなんてくれないで、
FILM STARS REVENGE!
Copyright (C) 2014 copyrights.billy tanaka All Rights Reserved.
〝Please give me an aid click〟