「海景」
気まぐれ、気ままを振る舞いたくば、
無人の孤島で踊ればいい、
さすれば望む、孤立の生を手にするだろう、
悲しいほどに群れる生き物、
〝家畜〟が皮肉に響くのは、大差のなさをあらわす証左、
野良は野良とて鎖を眺める視線に羨望、
思い思いに耽る以外に術はない、
草木朽ちたる砂漠の景に、踊る独りは滑稽にも悲哀にも、
ついぞ揺らめく花は炎、通りすがりて褪せる淡紅、
鳴り止まぬ春雷と、凍えさせゆく風は氷が溶けぬまま、
遥かに彼方、縺れて解けぬままの想、
日々の混乱、人であるが故の混沌、
感情なんぞ誰が何の役に立つ?
無目的に荒ぶる風景、其れもまた穢れに満ちた、
水溜まりに映る蒼、
孤と立、孤として独にあれ、
遥か彼方は未だ見ぬ、夕にて陽が燃える刻、
荒む素振りで酔いに潰れる市井の悲哀、
汚れに眩暈、霞む視界、
眠る羊は声もあげずに、
雨の上がりは、尚更、
夜を遥か彼方に追いやるだろう、
STAR ENTRYS
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