鳥使いのノイ | ワールズエンド・ツアー

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田中ビリー、完全自作自演。

完全自作、アンチダウンロード主義の劇場型ブログ。
ロックンロールと放浪の旅、ロマンとリアルの発火点、
マシンガンをぶっ放せ!!

田中ビリー イラスト ブログ 画像

「鳥使いのノイ」


夜の東を眺め育った、
枝を拾って指揮者のように、星と星を繋ぎ合わせる、
指で笛を鳴らす横顔、神の傍の「鳥の使い座」、
黄金一羽は月の近くで、羽根を広げて飛び立つところ、

伸ばし始めたばかりの髪がもつれて跳ねる、
カールの下の長い睫毛と薄い目の色、
かすれつつある歌声は、
彼にさえも分からない、聞き覚えを繋げた独唱、

インクが滲む万年筆と、四隅の黴びた包み紙の束を抱く、
永遠の眠りについた、青い羽根と引き換えたんだ、
なのに彼は読み書きできない、話すことも伝わらない、
時にさえずり真似てみるだけ、想い人の名前も呼べない、

鳥使いは朝に目覚めて、
鳥使いは黄昏れ刻に丘を離れる、
「さようなら」も「また明日」もない、

夜は再び窓から空を、厚い木綿にくるまって、
南に浮かぶは鳥の使い座、
彼もやはり無言で指笛吹いている様子、

丘陵翔けた鳥の視座を瞼に描く、
月の裏側まで届く、神の鳥は風になる、
深く濃くなる森の闇、漂う雨季の青い青い草の匂い、
雨の空にも鳥の使い座、
指笛吹くから「神様呼んで」と、
草原から黄金一羽、見てきた景色を僕にも見せて、

鳥使いの少年は、誰にも伝わらない言葉、
裂けんばかりの叫びの声で、想い人への想いのたけを、
天にまします鳥使いの神様に、
今夜も鳥の哭き声で、



【備考】
 金曜なので……以下略。それではみなさんごきげんよう。
 今週は長かったなぁ……僕だけかもしれませんけど。




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閃 ロックンロール ワールズエンド
天 草原 蟻
ゾンビ 祈り 砂時計


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