この辺境の地な拙宅の1周年になんぞとやりだしております変な企画っぽいもの「妄想、募集中です!?」にてqwerty様からいただきました続きリクな
の続きっぽいちょっぴり無垢過ぎ彼女×だいぶギリギリ彼氏。前編中編の次なものとなっておりやすのよ。
( ´ ▽ ` )ノ



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見慣れた筈の寝室。そんな彼のプライベート極まりない空間に、そこに彼女はいた。
いつも彼が使っているベッド。その端にちょっぴり居場所無さげにちょこんと腰かけていた彼女。
その姿をひと目見た彼はピシリッと無表情になってしまっていた。



間接照明だけの薄暗い寝室のベッドの上、へたりとまだ少し湿り気を帯びた栗色の髪の彼女。ふわんとしたシルエットの薄桃色のナイトドレスからすんなりと伸びた細い手足。ナイトドレスのフロントを胸元でリボン結びで止める少し濃いめなピンクのリボンを手持ち無沙汰な感じのキョーコの指がもじもじと弄んでいた。
あ、前開き………脱がせやすそうだ。
なんてことが、どこかぼんやりとした蓮の頭をよぎる。
もじっと蓮を見上げる紅茶色の大きな瞳にお風呂上がりで血色の良くなっている薔薇色の頬、使い慣れたソープの匂いに微かに混じる彼女の甘い香り。
よたりと彼には有るまじきふらふらとした足取りで、まるで吸い寄せられるかのように彼女のもとに歩きその前へと膝を付き彼女と視線を合わせた彼。
散々に冷水を被って冷やした筈の彼の頭からは『本当の恋人になる前に、聞いてほしいことがあるんだ……』とか『愛してる、大事にするよ』とか『本当に、いいの?今、逃げなかったら……もう、逃がしてあげれないよ?』などの用意しておいた筈の台詞なと吹き飛んで行ってしまい、ただ目の前のキョーコを見つめていた。
無言のままただ自分を見る蓮の熱い眼差しから、たじっときょどっと小動物じみた気配で視線を泳がせたキョーコ。やがて、どこか思い切ったようにぎゅーーーっと瞼を閉じると、ちょんっと実にかわいらしく小鳥が啄むように彼に唇に自分のそれを押し付けた。
茫然と無表情のまま、でも耳まで赤く染まる蓮と、それを見てほわりとやわらかに笑うキョーコ。
そんなキョーコを見つめ、蓮はどこかでブチッブチッとなにかが切れていくのを感じながらキョーコを大きなベッドへとそっと押し倒した。



ばさりとシーツの上にひろがるキョーコの髪。
キョーコに自分の本当の名前も告げれていないまま……だけど、取り返しのつかなくなった後でのズルい告白でも…泣かれたとしても…許してくれるんじゃないだろうか?だって……彼女は笑ってくれている。俺を……受け入れてくれるんだね?
蓮はそっとまろい頬に指を伸ばしてもキョーコのその瞳に拒絶や怯えの色がないことを確かめて、その甘い唇をもっと堪能すべくそっと自分のそれを合わせていく。
やわやわと食み角度を変え擦り合わせていくと「んっ……ふっ……」とあがる小さな吐息にすらジリジリと煽られるようで、恐がらせないように…優しく優しくとぐるぐると必死に言い聞かせるような思考を巡らせながら、そろりとキョーコの胸もとのリボンへと手を這わせると
「っ……きゃっ!!なっ、なになさるんですか!!」
と、驚いたような悲鳴があがった。
「なにって……ダメなの?」
「だ、だだだだめですっ!」
ぎゅぅっとささやかな胸の上でリボンを握り締めてそう訴えるキョーコ。
「脱がしちゃダメってこと?」
胸にコンプレックスがあるみたいだったけど……見たいし、触りたいし、舐めたりしたいんだけど……慣れるまで彼女に合わせた方がいいのかな?などと思い悩んでいた蓮。
そんな彼に彼女は言った。
「だって……必要ないじゃないですか!?」
蓮は腕に愛しいぬくもりを、そして胸にどこか嫌な予感を感じていた。



「えっと……本当の恋人になるってどんな事をするか、知ってる?」
寝室にどこか硬く響く低い声。
「も…もちろん、知ってますよ!想い合うふたりが……口付けを交わして……同じお布団で…だ、抱き合って寝るんですよ!」
真っ赤に頬を染め、恥じらいながらもそう言う彼女。
そう彼女は最上キョーコである。
幼き日より今来まで妖精と魔法の世界をナチュラルに信じる思い込みメルヘン思考を持ち、顔作りの多少整った幼なじみのせいで友人との年頃な赤裸々打ち明け話などの経験もない、高性能破廉恥キャンセリング機能搭載された無垢過ぎた純真さであったのだ。
(……………そこから………そこから、なのか?)
お国柄も有り、そっちの面でも早熟であった彼。
良い子の保健体育的な教育から入らないと………このまま、欲望のままに突っ走ってしまうと……恐ろしい事になる。
彼女に理解させてからでないと、彼は彼女に本当の恋人になるどころか唐突に痛くて(いや、気持ち良くはしてあげるつもりだけど…)破廉恥極まりない何かをしてくる変態だとかの認識になりかねないと知り、今を持ってギリギリな現状からの果てしなく長いかもしれない道のりを思いぐったりとしてしまった蓮。






そんな脱力する彼、その重みを……やっとぎゅっとしてくれた♡なんてほにゃりと幸せそうに笑って抱きしめる彼女であった。





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た…楽しい?楽しいの?コレは?
大丈夫?

ヘタ蓮?これは、ヘタ蓮なのか??
ヘタ蓮って、なんだ?ヘタ蓮って……難しい。
(´Д` )←もういっそ、ルパンダイブ蓮さんで終わらせてくれようかとか思ってたやつ。


急募、ヘタ蓮の作り方を猫木に教えてくださるお方。


qwerty様、せっかくいただいた続きリクの成れの果てがこんなので、ごめんなさーい。



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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