◎御休処◎ ◆◇終戦の日特集◇◆ 戦争とねこバナ。
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皆様こんにちは。
ここしばらく外出が続き、あちこちふやけたり干からびたりしてきている佳(Kei)でございます。
このまま無事に夏が越せるものかどうか。適度な水分補給と過度な休息で、ともかくも乗り切るほかなさそうです。
ともあれ皆様、熱中症にはどうぞお気を付けて。
そして、できれば、どうぞごゆるりとなすってください。
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さて、今年もこの日がやってまいりました。
2009年 は、入院先の病室でこの日の記事を書きました。
2010年 は、暑さでぼんやりとしながら、それでもなんとか記事を書きました。
2011 は、すてきな出会いに感謝しつつ、それでもいろいろ考えながら、ゆっくり記事を書きました。
一昨年 は、祖父達のことを思い出しながら、ばたばたと記事を書きました。
昨年は、暑さでぐったりとしながら、だらだらと記事を書きました。
今年は、妙に落ち着いて、この記事を書いております。
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最近、ある画家の一生について、記事や年表、回想録などを読む機会がありました。
純朴で真面目な、絵描きを目指して上京した青年は、すぐに召集され台湾から中国南部の戦線へ渡りました。
彼は激しい戦闘に駆り出されたわけではありませんでした。
代わりに、無抵抗の市民への暴行、虐殺を目の当たりにしました。
そして自分がそれに抗えなかったことは、終生、彼を苛み続けました。
彼が遺した従軍中のスケッチ、特に野営地や慰安婦の女性を描いたものには、生々しい戦の様子などみられません。むしろ牧歌的な、優しささえ感じられるものです。
彼が戦地で求めたもの、欲したもの、それじたいが、画面のなかから伝わってくるようです。
戦後彼は反戦、反権力を貫き、山村の殺人事件や冤罪事件を題材にした作品や、強烈に天皇制を批判する作品を発表して、注目を集めました。今では戦後日本を代表する画家として、国内外の専門家に高く評価されています。
彼はなぜそこまでこだわったのか。
それは、戦前の教育によってつくられた自らの半生を否定しなければ、一歩も前に進めないという、強烈な自責の念と、そうさせた制度、国家、権力への強烈な憎悪ではなかったか。
まこと、教育とはおそろしいものだと、思わずにはおられません。
そして、教育とはだいじなものだとも、考えずにはおられません。
今日も暑くなりそうです。
じっくり、しずかに、世界の悲劇と、これからのわたしたちに思いを馳せるには、よい日になるやもしれません。
今年も、戦争にかかわる「ねこバナ。」から、お気に入りを選んで、お届けします。
おひまなときに、お読みいただければ幸いです。
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第十話 手紙
第二十九話 ハルの獲物
第百六十八話 <回想録風>キクと桜
第二百二話 <童話風>ながぐつねこの おまもり
第二百八・九話 白猫伝説 其一・其ニ
第三百五十八話 或雨の日
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今日も来てくだすって、有難うございました。
<(_ _)>
いつも読んでくだすって、ありがとうございます
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