アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

留学準備については 『院留学準備』の記事一覧を参考にしてください。(2010年7月~2012年7月)
ベナンの記事は 生活の様子/ 活動の様子/その他2008年6月2010年6月

黄色い花 掲載・投稿
 ・『アメリカ大学院留学を目指す人が読むべきブログ5選【経験者は語る】』 English Pedia 2017年11月 
 ・『世界が舞台~活躍する山形県人』 2016年2月 山形新聞社
 ・AERA 2013年12月2日増大号 『グローバル人材のコスト』
 ・ハンガープロジェクトオフィシャルHP 専門家用ブログ(英語) 2013年9月~2014年5月
 ・ユニバーシティタイムズ 『留学で培う3つの力』 2013年4月
 ・DELL Social Innovation Challenge プロジェクトコンテスト準決勝(英語) 2013年2月
 ・学生に贈る社会人100人の言葉 (外部ブログ) 2010年10月
 ・山形新聞 2010年3月


※2023年に立ち上げた新しいブログ(主に燃え尽き症候群や心の回復方法について発信)はコチラ
maitom(まいとま)
Amebaでブログを始めよう!
アメリカ最大級のカジノに行ってみない?と誘われて行くことに。

そういやアメリカでは、
いくつかの州でカジノが合法化されているんだっけね。

『Foxwoods Resort Casino (フォックスウッズ)』 
   http://www.foxwoods.com/
コネチカット州にあり、ボストンからは車で約1時間半車

foxwoods、カジノ、留学  うわ。。なんかすごいショック!

このカジノはインディアンにより運営されている、インディアン・カジノで
1992年に創業。大型カジノが3つ入っている、とても大きなカジノだ。

中は、とにかく広い!キレイ!の一言叫び
どこかの高級ホテルのような雰囲気をかもし出しているキラキラ

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お店もズラリ。

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ライブまで音譜

foxwoods、カジノ、留学

ホテル、レストラン、シアター、ナイトクラブ、コンサートルーム、
ボクシングの試合会場・・などの施設が揃っている。
入場料もかからないし、来るだけで楽しいところではある。

しかし、よ~く考えてみて注意
これだけ豪華な施設で経営が成り立つということは・・
それ以上にカジノ側に設けがあり、
お金をつぎ込んでいる人達がいるということだ。

来ている人はお金持ちそうな人ばかりで、
いったい一晩でいくらのお金が動くんだろう・・と想像しただけで目まいがする。
もしこんな大規模なカジノが日本にできてしまったら・・と思うと
なんだかぞっとするガーン

え?私?せっかくカジノに来るっていうのに、
財布に10ドルしか入ってなかったわ(汗)

・・・・おやしらず

ボストンで行われている 『日本春祭りブーケ2 というのにも行ってみた。
 http://www.japanfestivalboston.org/ja/

日本春祭り、留学

わー、やばい、なつかし。。

日本春祭り、留学 日本春祭り、留学
日本春祭り、留学 日本春祭り、留学
日本春祭り、留学

あ~ん、焼きそば超食べたかったけど、何この列。。ガーン

日本春祭り、留学 日本春祭り、留学

野外コンサート・・超ノリノリ音譜

日本春祭り、留学 日本春祭り、留学

ボストンにもこんなに日本人いたのね~ってびっくりする。
毎年やっているみたいなので、長期滞在で日本が恋しくなった時はいいかもにひひ
はぁ~~~終わったぁDASH!

最後の倫理(Ethics)の授業の課題を提出し、
ほっと一息をつく。
この課題、「あと1日待ってくださいあせるを2~3回繰り返して
ようやく出し終わったのだった。

みんなに遅れること2週間、ついに3ヵ月半の夏休み晴れに突入!
私が学年で一番最後だったに違いない。。ガーン

しかし本当にアメリカって極端DASH!
学期中は嵐のように忙しかったのに、急に何もないっていう。
要領のいい人にとっては、こっちの方がいいんだろうけれど・・
要領の悪い私は、学期中に夏休みの予定を立てることもできず、
結局3ヵ月半の予定が全く無い。貯金も尽きかけている。ある意味恐怖。。叫び


2年目は校外でインターンをする予定なので、学校で授業を受けることはもう無い。
私はこの1年間のことを振り返っていた。

まずは、アメリカと日本の学校の違いランキングキラキラ (※個人の感想)

1位: 授業中にご飯を食べてもOKナイフとフォーク
    すごいためらうんだけど、授業前は授業の予習と
    課題に追われているので、確かにご飯を食べる暇が無い。

2位: 先生の成績表がある本
    生徒が先生を5段階評価で成績をつける
    生徒だけがログインできる学校のサイトで公開されており、
    授業を取るときは、それをめっちゃ参考にした。

3位: 出席が異様に厳しい
    1回でも休むと成績が下がる、または単位が取れないという授業がざらにあった。
    1回も出席しなくて単位が取れた私の大学時代とはえらい違いあせる

授業はパワポを使って行われて、
資料共有、課題提出なんかは全てオンラインパソコン
日本の大学も今はそうなのかな、時代は変わったよねぇ。。(遠い目)

自分のことについては、残念ながら30を超えてしまえば、
環境を変えても、もうほとんど変わらないなと思った。
性格も能力も変わった気が全くしない。

さらにオンラインで学位が取れる世の中である。、
わざわざバカ高い費用を出して、留学するメリットは何だったのだろうか・・
私は3つ考えてみた。

クローバー 視点を得る
やっぱり勉強っていうのは、
知識を得ることじゃなくて視点を得ることだと思う。
そういう意味でば、色んな種類の授業を取ることができたブランダイスは良かった。

クローバー 基準を上げる
これはクラスメイト達との触れ合いや生の授業でしか体感できないと思う。
世界トップクラスの人達に触れることで、自分の中の基準がぐっと上がる。
どこに基準を持つかで、人生はかなり違ってくると思う。

クローバー 世界を身近に感じる
国際ニュースを聞けば、私は真っ先にその国出身の
クラスメイトの顔と性格を思い出す。
地球の裏側で起こっていることが、身近に感じられるのだ。
だから何って思うんだけど、視野は広い方がきっと幸せだと思うキラキラ
くだらないささいなことが気にならなくなるからだ。

人の感じ方はそれぞれだけど、
私はこれらだけでも来てよかったと思っている得意げ

でも、まだ留学は折り返し地点フラッグ
さ~~~て、まずは・・・・・ゆっくりしよう!
 『Monitoring &Evaluation (プロジェクトのモニタリングと評価)』
(通称 M&E=エムニー)という授業のスケジュールがめっちゃくちゃあせる

先生が忙しすぎて休講が2回もあった上に、
ボストンマラソン爆破事件の影響で
3回分の授業がキャンセル (通常授業+補講2時間を予定していた)。

そのため周りが夏休みに入っても
補講と課題提出に追われるハメに・・ (> <)

Monitoring & Evaluation、留学  グループワークの様子

でもこの授業では、
プロジェクトの効果を見るときの視点目、という大事なことを学んだ。

例えば・・『私たちは2万人に識字教室を行った!』
というNGOがいたとする。
2万人も!?ショック! すごいなーって思う。

だけど、Fundraising(資金調達)のクラスで、
あるクラスメイトがこんなことを熱く語っていた。

「2万人研修したからって何?その結果は?
NGOはこれだけの規模のことをしたってよくアピールするけど、
私たちは寄付するために、その結果の方を知りたいの!」


そう、プロジェクトの結果を見るときは、次の視点があるらしい。

Result Chain (結果の連鎖)
クローバー Inputs (活動を行うために投入したもの)
クローバー Activities (活動内容*細かい段階に分けられる)

クローバー Outputs (活動の結果提供された物やサービス)
クローバー Outcome (短期~中期の影響・効果:プロジェクト後1~5年)
クローバー Impact (長期の効果:5年以上)


特に大事なのは、アウトプットアウトカム
ややこしいんだけど、『2万人へ配布された教科書と2ヶ月間の識字教室』っていうのはアウトプット。
そして『その後その村で10%識字率が上がった』 というのがアウトカム。

NGOなどに寄付するときには、
アウトプットよりもアウトカムの方に注目する方がいい。
なぜなら、たとえ2万人に研修しても、
研修の効果が出なかったら意味が無いからだ。
(研修の質が悪い、住民に覚える気が無かった、などあるかもしれないし、
そもそもその研修が必要だったのか、という疑問もある)

注目してみるとほとんどのNGOは
これをやった、あれをやったと、アウトプットの方ばかりをアピールしている。
アウトカムは測るのが難しかったり、
時間やお金がかかったりするからだ。

効果の測り方は色々ある。例えば・・

あじさい アンケート Questionnaires
あじさい 参加型調査(PRA)
 ※参考記事 『新たな挫折』
あじさい グループディスカッション Focus Group Discussion
あじさい インタビュー Semi-Structured Interview
あじさい ケーススタディ Case Study
あじさい 観察 Direct Observation
あじさい 書籍の参考 Documentation Review
 ・・などなど。

それぞれに長所と短所があるので、
予算や目的に合わせて、組み合わせたりしてやるのだキラキラ

それを踏まえてグループ課題では、ある条件を与えられて
自分達でプロジェクトの評価方法を計画することになっていた。

23ページのグループ課題の提出締切間近。
気づけば「ここ書き直して!」「ここが違う」とダメだし係に。
私は他の授業の課題を抱えて切羽詰まっていたため、
自分ではできないっていう汗
ただただ口を出すうるさい人・・お局さま状態となっていたガーン

みんなごめん~~~しょぼん と思いつつ、ついつい口を出さずにはいられない。
それでもみんな文句も言わず協力してくれて、なんとかギリギリ提出。
良いものを提出することができたのだった☆ はぁ~DASH!


そして、個人の課題では食糧保障
(Food Security = 食べものの手にいれやすさ;作る、交換、買う)
をどうやって測るのか、について調べることにした。

FAOという国連機関が紹介してるのは次の5つの方法ひらめき電球
1.Qualitative Method
     飢えに関する個別のインタビュー
2.FAO Method 
     国の食糧バランスシートから1人当たりの消費カロリーを計算
3.Individual Survey Method 
     個人がどんな食べものをどれくらい食べているかの
     アンケートやインタビュー
4.Household, Income and Expenditure Survey (HIES)
     家庭ごとのアンケート&インタビュー 
     (食べもの消費量、家庭内の食べものの配分など)
5.Anthropometry
     身長と体重を量る、大人はBMIで計算

   ※詳しくは FAO 『Measuring Food Insecurity』

よく見る「何百人飢えてます」っていう飢餓のデータは、
FAO Methodのように、
1人あたりの食べものの消費量を
平均で出して計算しているらしい。(食糧生産+輸入などを国の人口で割る)

Food Security (食糧保障)の先生は言う。
「平均っていうのは何も教えてくれない。
例えばね、あるバーにいる人の平均所得を計算するとしよう。
そこにビルゲイツが現れてしまったら、
その平均はいきなり跳ね上がるだろう・・」


完璧な方法などない。だからデータを見せられたとき、
それを鵜呑みにするのではなく、
どうやって測られたものなのかシビアに見ていきたいものだ得意げ
ブランダイス大学のキャンパス風景パート2

★ムーディストリート (Moody Street)
学校の近くのお店が集まる繁華街。レストランやショップが集まる。

ブランダイス大学、留学

★学校前のSouth Street と学校の歩道橋&垂れ幕

ブランダイス大学、留学

★メイン図書館 

ブランダイス大学、留学

★お城 (Usen Castle)
キャンパスにお城なんて・・ステキキラキラ

ブランダイス大学、留学

★ISSO 留学生のためのオフィス
 ビザなどの手続きはここで。

ブランダイス大学、留学

★体育館とジム

ブランダイス大学、留学 ブランダイス大学、留学

★美術館 (Rose Art Museam)
    http://www.brandeis.edu/rose/

 もちろん無料。展示物は時期で変わる。

ブランダイス大学、留学  
ブランダイス大学、留学 ブランダイス大学、留学

★木霊 (こだま)
えっ!?叫び なぜか 『もののけ姫』 に出てくる
「こだま」の住処がこんなところに。なぜブランダイスに・・。

ブランダイス大学、留学

※他の写真はこちら→ 『キャンパス風景』  

写真の雰囲気から分かるように、
ブランダイス大学は森に囲まれていて
建物も基本低くて、すごくのんびり穏やかな雰囲気。

実は、ニューヨークのコロンビア大学に行ったとき、
 (※参考記事 『コロンビア大学へ!』
無性にブランダイス大学に帰りたくなった。
なんだかほっとするのだDASH!
私ってブランダイス大学が好きなんだな・・
実感し始めたのはこの頃だった。

特に私の学部は1学年80人くらいしかいないので、
全員顔は知っている。
建物も広くないので、学校に行くだけで軽く30人は挨拶してくれる。
そんなアットホームな雰囲気もいい得意げ
これが1学年1000人いるような大学だと、なかなかそうもいかない。

留学について「楽しい?」と聞かれたことがあったけど、
私は「楽しい」より「好き」の方がよっぽど大事な気がするのだ。


ちなみに、クラスメイト同士の集まりやイベントなどは
基本フェイスブックを使ってみんなに告知される。
私たちの学部のグループがあるのだキラキラ
少人数のグループで固まったりしないのも、なんかいい。

夏休み直前に行われた、クラスメイト宅でのバーベキューの様子↓

ブランダイス大学、留学

ブランダイス大学、留学 ブランダイス大学、留学

ちなみに、アメリカではパーティなどに招待されたら、
何か1品(お酒・お菓子など)を持参するのがマナーらしい。

最初の方は知らずに、図々しく手ぶらで行ってしまってたよガーン
気をつけてね。
春学期の授業はほとんど終わり、
キャップストーン(Capstone) が始まった。

キャップストーンでは、4日間にわたって
2年生が卒論の内容を発表するキラキラ
私たち1年生は興味のあるテーマの教室に行って、
その発表を聞きに行くのだ。

キャップストーン、留学  キャップストーン、留学

来年はそこに立っているのかなぁと思ったら、
何だか信じられない思い。
はっきり言ってまだ全然自信が無い・・しょぼん

でもこの1年で何度かプレゼンをし、
いいプレゼンと悪いプレゼンの違いみたいなのは、
段々分かるようになってきた。
それは、日本でも共通する部分のようだった。

例えば、ありがちな悪いプレゼンというのは・・
あじさい 時間オーバー 
あじさい スライドの文字が小さすぎて読めない上に、
    長い文章を書いている
あじさい スライドの文章をただ読むだけ
あじさい 写真や絵が一切無い

プレゼンにあまり慣れていないクラスメイト達に
時々共通して見られた。

いつどこで習ったんだか忘れたけど、
今でも覚えている 『3つの大事なポイントひらめき電球 がある。それは・・

クローバー 文字は最低32pt 
クローバー 箇条書きで単語だけ書く
クローバー 写真や絵をできる限り入れる


それはこっちでも十分役に立った気がする。
おかげで英語はうまくなくとも、プレゼンの評価はまぁまぁ良かった。
そして、他にも工夫できる点は・・

・スライドごとのテーマをはっきりさせる
 (スライドで 「続き (Cont...) 」 というタイトルは避ける)
・箇条書きのポイントはできれば6個以下
・できればアニメーションをつける (クリックをすると文字が出る機能)
・1枚のスライドで3分以上とらない、飽きちゃう
・時間厳守!時計リハーサルを時間を計って必ず行う

最後の、時間厳守については、
いい感じのスライドの枚数がある。例えば・・
・15分のプレゼンなら約10枚
・20分なら約15枚
・30分なら約20~25枚

くらいが私の経験からいって良さそうだった。
これだと1枚のスライドにかける時間が1分ちょっとで
長すぎず&短すぎずなのだ☆

20分のプレゼンで25枚もスライド作ってきた人がいたけど、
思いっきり時間オーバーしてた・・やはりね・・ガーン

キャップストーン中、バーベキューのランチナイフとフォークがふるまわれた。
以前、プロジェクトコンテストに出場したチームメンバーと
打ち上げを兼ねて一緒にご飯を食べることに。

キャップストーン、留学

今まで勉強の話ばかりしてきたので、
あらためて今までの人生の略歴を1人ずつ話すことになった。
その後質問タイムとなり、
今まで聞けなかったプライベートの質問をしたりした。
(なぜ離婚したのか、とか恋人がいるのか、とか)
一通り終わると、ふと、1人がつぶやいた。

「寂しくなるね・・1年間も会えなくなるなんて。」

そう、私たちのプログラム、
MA in Sustainable International Development (持続可能な国際開発学)
では、2年目は
クローバー 学校に残って勉強を続ける 『Advanced Study』
クローバー 外で半年間インターンをして単位に代える 『Practicum』
が選べ、半分以上の生徒は後者を選ぶ。

なぜならその方が就職に有利になる上、
何より学費(年間約400万円)がほとんどかからないのだキラキラ
他の大学院と違って、1年目でほとんどの授業を取ることができるので、
2年目も学校に残るメリットがあまり無いようにも思えた。

もちろん、私もどこかでインターンをする予定だ。
学校に残る生徒は、奨学金のルールで
インターンができない生徒達だけだった。

一番仲が良かったメンバーは
すでにインターン、というより就職を決めており、
数日後ブルキナファソに旅立つことになっていた飛行機

「本当に今まででベストチームだったよ。
絶対に忘れない、離れ離れになっても連絡を取り続けようね!」


キャップストーンが終わり、
特に何の正式な行事や挨拶も無いまま、私達はバラバラになった。
せっかく仲良くなれたのに。。
みんな意気揚々と母国へ帰ったり、
旅行やサマーインターンでさっさと遠くへ行ってしまった。

未だに課題をいくつか抱え、夏休み何の予定も立っていない
要領の悪い私を残して。。

「置いていかないでよ・・しょぼん」 と、そっと心の中でつぶやいた。