アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ -6ページ目

アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

『 Strategic Management (経営戦略) 』 の授業も
とうとう最後となった。

最後の授業は、通常の4時間半+グループプレゼン3時間半
合計8時間 (1時~9時) 叫び

先生が 「これが今までで一番長い授業だっていう人?」
と質問したところ、半分以上の生徒が手を挙げた。
私もその1人だったガーン

私達のグループは 『TAZA Chocolate (TAZAチョコレート)』チョコレート 
http://www.tazachocolate.com/  を選んでいて、
そのビジネスモデルについてプレゼンすることになっていた。
TAZAチョコレート ボストン
このTAZAチョコレート、2006年に創業した
ボストンで人気のチョコレート屋さんラブラブ

もともとは、オーナーがメキシコ旅行中に出会った
チョコレートに感動し、ZipCarを立ち上げたことでも有名な元上司に
協力してもらってオープンしたのだとか。

自社の工場でカカオの焙煎から作っていて、
メキシコの伝統的な石臼挽き製法を取り入れている。

※日本でもオンラインで買えるらしい^^ 
例えばこことか → 『KOKショーク

面白いなぁと思ったのは、
ベリーズ、ドミニカ共和国、ボリビアの農家と
直接契約してカカオを買い取っていること。
地元の農家を守るために、カカオ1トンあたり500ドルお金のボーナスを支払い、
年に1度は必ず訪問しているという。

さらには、チョコレート試食会、工場見学、
調理デモンストレーション、パーティ、1週間のベリーズへのツアー
など
ユニークなイベントを行っているキラキラ

私たちのグループの提案は、
コスモス アイスクリーム会社などパートナーの種類を増やす
コスモス NGOともっとパートナーを組んで、フェアトレードなど社会性を前面に出す
コスモス レストランやスーパーへの卸売りよりも、
    消費者にもっと直接アピールして口コミを増やす


などだったけど、この会社はそんなことを言われなくても、
すでに十分うまくやっているような気もした。

そんなこんなで、優秀な生徒達の前でプレゼンするのは
超ド緊張だったけど、何とか終了DASH!

だけど私は最後までうまくできなかったしょぼん
この授業で自分から手を挙げて発言できなかったし、
先生にあてられても適当であいまいな答えを1言2言言うのが
精一杯だった。

でもね、この先生の授業は本当にすごかった。

4時間半の授業の中で、50人近くの生徒が1人も飽きることなく
どんどん授業に引き込まれ、熱を帯びていくのが分かった。
自然といつの間にか全員が発言して授業に参加し、
教室が1つになっていく、今まで味わったことのないあの感じ・・

去年この授業を取った2年生の先輩が言っていた。
「この授業は私にとってもすごく大変だった・・でもね、
たとえいい成績を取れなかったとしても、
この授業で何かを学べたのならそれでいいんじゃないかな」


ハーバードビジネススクールの先生に教えてもらうなんて、
めったに無い機会だったろう。
世界トップクラスの先生と生徒達。
今まで大変だと思っていた他の授業が、ずっと簡単に思えるくらい
この授業は、私の中の 『基準』 をぐんと上げてくれた。

さ、残りは、グループエッセイ約20ページ(今日のプレゼンの内容)を書くだけ (-_- )


おまけおやしらず

この頃、『ラテンアメリカカルチャーナイト』 というイベントが学校であった。
ラテンアメリカ出身のクラスメイト達が
自分達の文化を紹介するというもの。
色んな国から集まっている、私達の学部ならではのイベントである。

ラテンアメリカ文化、留学  ラテンアメリカ文化、留学

ラテンアメリカ文化、留学  ラテンアメリカ文化、留学

ラテンアメリカ文化、留学  手作り料理。う~ん、おいしそう!

最後は、ラテンアメリカ音楽に合わせてみんなで踊る音譜
みんなすっごく楽しそうで、見てるだけで幸せな気持ちになる^^

ラテンアメリカ文化、留学  ラテンアメリカ文化、留学

忙しい勉強の合間のつかの間の休息であった得意げ
『 Strategic Management (戦略的経営)』 の授業で
中間課題の書き直しをしている間にも、
最終課題が出された。それは・・

グループエッセイ&グループプレゼンテーション 叫び
実際に存在している会社または組織の戦略を分析するのだ。

グループメンバー(私を含めて4人)は何とか見つかったんだけど・・超不安。
私絶対足ひっぱるしガーン

そんなこんなで最初のグループミーティング。
みんな忙しいので電話会議となった。パソコン

ミーティングでは、会社への電話インタビューでする質問のリストを作り、
まずは下書きを書くためにグループエッセイの内容を決めて分担し、
次回のミーティングの日程を決めた。

たった30分で。

私はノートを取るのに必死で、単にわたわたしてただけだった(>_<)あせる
そして会議が終わった後、ふとパソコン画面を見ると、
リアルタイムでメンバーが取った議事録本 が映しだされていたのだ。

ぽかーん。。。(*o* )

何、この人達・・・すごすぎ叫び

続いて2回目のミーティングでは、グループプレゼン(20分)の内容を決め、
パワーポイントのスライドを作り、リハーサルまでやってのけた。
2時間半で。。。

何なの。。。本当に。。。あまりのすごさに、ただただ唖然とする。
こんなに賢い人達に会ったのは初めてかもしれない、と思った。


ーーー数日後ーーーーおやしらず

『Food Security and Nutrition (食糧安全と栄養)』
という授業でも、最終課題はグループプレゼンとグループエッセイ。
栄養に関するプロジェクトを計画することになっていた。

メンバーはケニア出身の学生とルワンダ出身の学生、と私。

ところがこの2人、あんまり人の話聞かないで
すぐに話をそらしてしまうところがあった。

収集がつかないので、結局私が議事録を取りつつ、
ミーティングを仕切るしかなかった。
3時間以上かかって、プロジェクトの大体の内容を決めただけ。

『いや~、ついに私もグループミーティングを仕切れるくらいにまで成長したか』 
と感慨にふける一方で、
『この間のグループミーティングとのレベルの違いがすごいな・・』 と思ってしまったガーン

さらにルワンダ出身の学生が,、自分の担当部分の締切を守らず延々言い訳した上、
課題締切当日まで、ついに書き終えなかった。

締切は夕方5時砂時計
私と彼はその日、朝の授業(9時~12時)と昼の授業(2時~5時)が一緒である。

絶対絶命ガーン

ところが朝の授業の休憩時間に、彼はのんきに私に聞いてきたのだ。

「ところで、課題の締切っていつだったっけ?」

叫び!?

今なんて言った?!むかっ

「今日の5時だってあんなに何回も言ったでしょう!
だからこんなに焦っているんじゃないの!!!」

と、アメリカに来てついに初めて怒ってしまったメラメラ

お昼休みのミーティングでは、「ごめんパソコンがフリーズした」 と言われ、
『終わった・・』 と思ったけど何とかギリギリ提出。
見直しはできなかったガックリ



結局グループ課題はどちらも、一番いい成績をもらうことができた。
だけどね、実はその後仲良くなれたのは後者のグループの方だったのだ。
何度もミーティングをして会って、一緒に苦労したからだろうか。

この時に思った。
必ずしも「効率が良いことがいい」とは限らないんだって得意げ
春学期前半の授業がいよいよ大詰め。

そんな中、一番難しい 『Strategic Management (戦略的経営)』 の授業で
とうとう中間課題が出されてしまった叫び
それは3つのケーススタディを読んで1つ選び、
授業で習ったツールを使いながらビジネスモデルを分析する、というもの。

この3つのケースが面白かったのでここで紹介おやしらず


ケース1: Global Cycle Solutions  ( http://www.globalcyclesolutions.org/ )

タンザニアの小規模農家向けに、自転車に取り付ける装置を開発。
この装置によって、
1) トウモロコシの皮むき (時間短縮と商売が可能)
2) 穀物の製粉
3) 携帯のチャージ (町に充電しに行く時間を短縮)

ができるというもの。

自転車はそのまま自転車として使えるので、移動が可能。
使うのも簡単だし、高くないので貧しい人でも買うことができる。

Global Cycle Solutions 写真:Global Cycle Solutions HP より


ケース2: Sanergy ( http://saner.gy/ )

ケニアのスラム街に高品質のトイレを設置することによって、病気を減らす。

・ トイレの設置費用はマイクロファイナンス(小額融資)で調達
・ 部品は出来上がっているものを使うので、1日で組み立てられる
・ 排泄物を毎日安全に回収して運ぶシステムがある
・ 排泄物を有機肥料として、または電気に変えて売る

Sanergy  写真:Sanergy HP より


ケース3:
Click Diagnostics (※現在HPは無い)

田舎で携帯カメラを使い、都会の医者から診断を受けられる仕組み。

・ 写真と症状の記録が契約病院に送られて、診断される。
・ 写真と記録を取るのは、トレーニングされた地元の人なので、
  地元の雇用が増え、基本的な医療の知識が増える。
・ 安くて早い、特に都会の病院までの交通費がかからない。

Click Diagnostics

私は最後の Click Diagnostics を選んだ。
Sanergy はスラムの人がわざわざそのトイレを使う
メリットが分かりにくかったのと、
(お金のメリットも無いし、トイレを設置するNGOが他にもたくさんいそう)
Global Cycle Solutions は簡単でシンプルなデザインなので
すぐにマネされそうだな、と思ったからだ。

その点、 Click Diagnostics のモデルは
地元のネットワークが必要なため、
最初にサービスを始めた Click Diagnostics が有利かな~って。

ところが、私が選んだ Click Diagnostics は現在サービス停止。
クラスで一番人気だったのは Sanergy で、
先生によると、3つの中で今でもうまくいってるのが Sanergy らしかった。

この Sanergy はもともと、マサチューセッツ工科大学(MIT)
の生徒たちが立ち上げたものなのだとか。
数々のコンテストで賞を取っており、先生も審査をしたことがあるらしいキラキラ

あら、よく見たら、Sanergyってば、私達が準決勝に行った
DELLのプロジェクトコンテスト(※前回の記事 参照)で2011年に決勝に行ってたわ叫び
いや~さすが。。

MITってコンピュータとか科学のイメージだったけど、
専門的な知識がこういう風に国際協力に活かせたりするんだね 得意げ

ところで中間課題はどうだったかというと・・
書き直し、となりました (-_- )
秋学期、『Planning and Implementation (プロジェクト計画と実行)』
の授業のグループワーク中、あるメンバーがこんな提案をしてきた。

「ねぇねぇ、こんなの見つけたんだけど。
このメンバーで参加してみない??
優勝賞金6万ドル(約500万円)お金だって!」


何かと思ったら、DELLというパソコン会社が主催のプロジェクトコンテスト
その名も 『DELL Socia Innovation Challenge』
http://www.dellchallenge.org/#/home
  ※2014年以降は Verb U という名前に変更

へ~!こんなのあるんだ目

「そしたらさ、この授業が終わっても
このメンバーで一緒に勉強できるでしょ。
それに今授業でやってる、このプロジェクトで応募できるし。」

いいね、そうしよう!と全員一致で参加が決定キラキラ

私達が授業で考えたプロジェクトは、
ケニアのある貧しい村での収入向上プロジェクト
決勝に残るだけでも100万円近く賞金が出るのだけど、
そのお金は自分達が考えたプロジェクトに使わないといけない。
つまり、ケニアに行くってこと~!?ショック!

留学してから、こんなにわくわくしたのは初めてかもしれないキラキラ

そういうわけで、春学期も引き続き
同じメンバーで月に何度か会うことになった。

応募にあたってまずは、プロジェクトの概要についての
5つの質問に答えなくてはいけなかった。
そしてできたのがこのページ→ 『Ganze Livelihood Initiative』

2500組以上の応募があり、準決勝に行けるのは250組
準決勝進出の連絡が来たのは、ワシントンDC旅行の直前であった。

きた~~~!!目キラキラ

決勝に向けて、さらに動画と詳細の資料を提出しないといけない。
メンバーの1人が一生懸命動画を作ってくれた↓



難しいな、と思ったことがある。
過去の決勝に残ったものを見ると、シンプルで分かりやすく、
目新しい技術が取り入れてあるようだ。
(インターネットを使って途上国の子供に教育を与える、など)

一方、私たちのプロジェクトは、ケニアの農家の収入向上のために
1.農家向けの農業技術のトレーニング
2.農家向けのビジネストレーニング
3.マーケットのアクセス向上 (情報提供など)
4.マイクロファイナンス (小規模融資)

の4つを行うというもの。

色んなアプローチをしていて良いプロジェクトなのだけど、
プロジェクトコンテスト向きでは無いように思えた。
せめて1個に絞って、もっとシンプルに具体的で分かりやすくしようと
みんなへの説得を試みたけど、あえなく撃沈ガックリ

みんな授業で考えた自分達のプロジェクトが大好きで、
変えたくはなかったようだ。
1から新しいものを作り上げるより、
すでにできあがってるものを壊す方がよっぽど難しい。

結局決勝進出にはならなかったのだけど、
勉強になったし、みんなとのいい思い出もできて
とてもいい経験になった得意げ

ところで、他のクラスメイトは別のプロジェクトコンテストに応募し、
見事地方の決勝まで進出したキラキラ
そのコンテストで優勝したチームは、地方決勝で戦ったチームだったらしい (>_<)
『Hult Prize』 http://www.hultprize.org/en/
学校のニュースにもなった→ http://heller.brandeis.edu/news/items/releases/..

賞金の規模も大きいし、アメリカではこういう学生向けの
プロジェクトコンテストが盛り上がっているようだ。
ワシントンDC旅行、最終日に半日空いたので観光をすることに☆

クローバー ユニオン駅 (Uniton Station)

玄関口となっている鉄道駅。バスの発着もここ。
中はとても広くて、120以上のお店やレストランが集まる
ショッピングモールになっている。

ワシントンDC、留学

クローバー 国会議事堂 (United States Capitol) (西側) と その前にある池

ワシントンDC.の住所の東西南北は国会議事堂を基準に定められているらしい。

ワシントンDC、留学  ワシントンDC、留学

ホワイトハウスに行こうとしたら・・あれれ、通行禁止になっている。
しばらくしたら通れるようになって、よく見ると日本の国旗が 目
実はこの日(2013年2月22日)安倍総理がアメリカを訪問しており、
オバマ大統領と 『日米首脳会談』 をやっていたらしいのだ!! ※外務省:日米首脳会談(概要)

すごーいキラキラ

ワシントンDC、留学

クローバー ホワイトハウス (White House)

ワシントンDC、留学

クローバー Old Executive Office Building 

ホワイトハウスの隣にあるビル。 『副大統領の執務室』 や
『国家安全保障会議 The National Security Council (NSC) 』
が入っているらしい。

ワシントンDC、留学

クローバー ワシントン記念塔 (Washington Monument)

初代大統領ジョージ・ワシントンの偉業を称える記念塔。
高さは約170メートル。DCで最も高い建築物。
2011年に発生した地震のために、現在閉鎖中で中に入れない。

ワシントンDC、留学

ふもとになぜか鳥の群れ。

ワシントンDC、留学

何の銅像だか分からないけど、一応撮ってみる。

ワシントンDC、留学 ワシントンDC、留学

写真をパチパチ撮ってるとリスが近づいてきた。
リス自体はめずらしくないけど、こんなに近づいてくれたのは初めてなので
ワシントンDCに来てなぜかリスを一生懸命撮ってみる。

ワシントンDC、留学 ワシントンDC、留学 ワシントンDC、留学

半日という短い時間だったので、観光はここで終了。
初めてボストンから出た遠出の旅行で、
クラスメイト達と飛行機に乗りホテルに泊まってとっても楽しかった得意げ

9連休はあっという間におしまい。さ~てと、現実世界に戻ろう。。