再びNICEボランティアとして訪れた陸前高田市(7/24~7/30)。
今回のメインは、いわゆる災害ボランティアではなく、被災地のコドモたちを岩手山に招待してのサマーキャンプの運営です。
(NICEワークキャンパーの事前準備)
(オールスタッフミーティング)
震災により、特に街の中心地が丸ごと津波で飲まれた陸前高田市は、全家屋の約8割が被災しました。
小中学校の校庭は今も仮設住宅で埋まり、コドモたちが外で思い切り遊べる環境に乏しい状況が続いています。
そんな中だからこその、この企画。
社会貢献事業に力を入れている英HSBC(世界トップクラスの銀行グループ)の強力な協力体制のもとでの、NICEの強みを生かした国際色豊かな野外キャンプ。
それはコドモによっては、初めての野外キャンプ体験。
そして初めての外国人たちとの、濃い触れ合いの場。
最初は緊張していたコドモたちでしたが、気がつけば皆、全力ではしゃぎ回っていました。
そして一方で、コドモたち以上に楽しむNICEなオトナたちww
あるいは、真剣に悪だくみの準備をするNICEなオトナたちww
さらにさらに、クッキングそっちのけで踊り狂ってしまうNICEなオトナたちww
コドモたち、ちょっと引き気味ww
…しかし、やっぱりこんなキャンプがたまらなく好きです。
見知らぬ土地で、見知らぬ人たちと一緒に、自然の中で過ごす数日間。
思いっきり遊んで、思いっきり笑って、時にはぶつかったり泣いたりしながら、それでも解放感一杯に駆け抜ける時間。
そんな非日常からしか得られないモノが、きっとあるのだと思います。
そして自分はたまたま、そのニーズを特に「病気のコドモたち」に見出したから今のキャリアがあるわけだけれど、根っこはどんなトコロでも変わらないと思うのです。
(参考:2009/03/22 大切なコトは全部)
「色んな子と仲良くなれたし、英語やフランス語を使って話すのが楽しかった!この貴重な経験を生かしたい!」
「このキャンプに参加して、色々な人と「友達」になれた!!また、このような機会があったら是非参加したいと思う。ありがとうございました!!」
「最初はあまり英語に関心はなかったけど、このキャンプを通して改めて英語の大事さに気付きました」
「私は2日もどこかに泊まったこともないし、テントで寝たこともありません。でも、今回のキャンプで知らなかった子どもと仲良くなったりしました。キャンプファイヤーなど様々な楽しいことがたくさんありました。山登りもたくさんしました。セミの脱皮が見れて良かったです。またこのキャンプに参加したいです。」
今回のキャンプを終えて、子どもたちの感想を読んで、改めてこの分野でやっていきたいなと思いました。
もちろん個人的な反省は、挙げればキリがないくらいありました。
私は野外キャンプ経験者と言っても、どうしても原点がプログラムキャンプではなく冒険キャンプにあるので、レク等のスキルが全然ありません。
でも、もういつまでもそんなコト言ってられないです。
また、医学生はもう、サブ医療者として見られるんですよね。
野外で使える今の自分の医療知識は、医学生としてよりも、むしろ北大ワンゲルで身につけた登山用の応急処置がメインですが、こういう活動をしている以上、少なくとも野外活動で必要な医療ケアについては自力でマスターするべきなのだと思います。
理想を言えば、スタッフに医療講習ができるくらいのレベルまで。
英語もまだまだ。
もう、旅英語で満足してる時期は終わりにしなければなりません。
スタッフをまとめられる、リーダーシップを発揮できる、もっと的確な通訳ができる、社会的な議論ができる…。いい加減、そんなレベルまで高めていかなければ。
そしてそれは、これからの2度目の大学生活で集中して出来るコトでもあるのだから。
また、ワークキャンパーとの関わりでも、コドモたちとの関わりでも、
「もっともっとこうできたら」
「もっともっとこんな自分であれたら」
次から次に湧き起こるそんな反省を、次の糧にしていこうと強く思いました。
一口に野外キャンプと言っても、色々なカタチがあります。
ニーズも、広げていく価値も、きっとまだまだあります。
そして自分にできるコトだって、もっともっとあるんじゃないかと思います。
ひょっとしたら自分は、今後徐々に自分の立ち位置を変えていくのかもしれません。
でも、シンプルにもっともっとやりたいコトがあって、
もっともっと自分にもやれるコトがあるのだと信じています。
これから先、どんな道を歩もうとも、どんな立場になろうとも、こんなかけがえのない非日常を創り支えていけるよう、引続き全力で自由を突き進みたいと思います。
(復興支援関係のこれまでのブログ記事:NICEでの活動)
2012-05-22 陸前高田市へ (5/22 陸前高田市)
2012-05-23 広田湾のいかだ作り (5/23 陸前高田市)
2012-05/25 震災ボランティアのいる意味 (5/25 陸前高田市)
2012-05-27 被災地の心の復興に向けて (5/27 陸前高田市)
2012-05-28 遠野へ (5/28 陸前高田市)
2012-05-29 まだ一年 (5/29 陸前高田市)
2012-06-01 若いチカラ (6/1 陸前高田市)
2012-06-02 陸前高田での生活 (6/2 陸前高田市)
2012-06-02 ゼロからプラスへ (6/2 陸前高田市)
2012-06-03 意味のないニーズはない (6/3 陸前高田市)
2012-06-04 平泉とNICE寺のおかあさん (6/4 陸前高田市)
2012-06-05 地域の復興を支援するということ (6/5 陸前高田市)
2012-07-23 NICE東北事務局 Mihoインタビュー (7/23 陸前高田市)
2012-07-30 NICE & HSBC えいごdeサマーキャンプ! (7/30 陸前高田市)
2013-03-10 東北再訪 (2/28-3/3 陸前高田市)
(NICE以外)
2012-06-06 気仙沼遊び場あそびーばー@宮城県気仙沼市
2012-06-07 シャンティ国際ボランティア会@気仙沼市
2012-06-08 気仙沼市立本吉病院@宮城県気仙沼市
2012-07-21 黄金浜ちびっ子広場@宮城県石巻市
2012-07-23 岩手県立高田病院@岩手県陸前高田市
2012-09-29 一歩一歩、前へ (9/29 陸前高田市)