今日は雨だが昨日の講習会は今年一番の晴天だった。
むー農園は伊勢市駅から車で12分、電車で来る6人を駅まで迎えに行き、車で来た6人と合わせて12名で講習は始まった。
農法講習と言っても協生農法には「土作り」も「野菜作り」もなく、かと言って自然農法のように自由なやり方でもない。
農法と言う以上あくまで農業法であり、業として成り立つ理論。
農学者も「農」が付くなら、その道理で農業が成り立つことを自ら証明すべきだろう。
誰もが普通の大地で営み暮らしていけなければ「農」とは言えず、栽培法になってしまう。
設備や特殊な機械や資材など経費も手間もかけず、高齢者でも女性子供でも簡単にやれるのが農業の本来の在り方ではなかろうか。
そうでなければ物資の豊かな先進国では通用しても他の国ではやれない。
道具を駆使する人間のプラス思考は行き着くところを知らない。
野人には根本的な失敗を科学の力で穴埋めしようとしているように見えるが、健康問題も同じで一時しのぎにしかならない。
急激な農業の衰退と健康悪化で既にその答えは出ている。
協生農法に「作り方」はなく、あるのは道理に反する「やってはいけないこと」が数個。
何故やってはいけないか、やれば食用植物の本質から逸れるからだ。
その「何故」を学ぶのが野人の講習会であり、農法と言うより自然界の仕組み、つまり理科だと思えば良い。
その仕組みがわかればあとは自由にやれば良い。
同じ条件、同じ畑などないのだからそれが当たり前であり、全国どこでやっても同じ野菜のようなものが出来ることの方がおかしい。
そもそも植物に規格などないのだが、工業製品と同じような規格が「常識」になってしまった。
むー農園の野菜はすべて出荷、たいして残ってはいないが食べるには十分過ぎるくらいある。
生えているものを片っ端から生で食べながら野人談義は続いた。
最初に食べさせたのは道端の菜花と野草のナズナの花、どちらも食べた事がなかったようだが、甘い菜花は気に言ったようで講習中もちぎってはムシャムシャ食べていた。
肥料石灰は持ち込まず、表土の循環は完全、人参大根も土がついていようが洗わずそのまま食べていた。
ゴボウも皮ごとナイフで切って全員に食べさせたがまったくアクもなく旨い。
マリンビレッジで食事の後、自然界の仕組みの講習では、言葉と仕組みの違い、自然とは何か、仕組みとは何かをお話しした。
講習としてはほんの入り口の当たり前のことだが、理解するには大きな常識の壁、感性の壁を越えなければ難しい。
また何度か伊勢へ来るといい。
野人理論を理解するのには、テーマ下から7番目の「言葉と仕組み」、その上の「学問のススメ」を参考に。
講習会スケジュール
http://ameblo.jp/muu8/entry-11181905923.html
言葉と仕組みの違い
http://ameblo.jp/muu8/entry-10759579684.html
学問のススメ 何故
http://ameblo.jp/muu8/entry-10427887965.html
海は未知の生物だらけ
http://ameblo.jp/muu8/entry-10822041726.html
参加者
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気ままに協生農法