古来、「三つ子の魂百まで」と云われて、経験的に乳幼児期の子育ての大切さは知られて来ました。三歳迄のいい教育法は充分紹介されていると思われます。昨日、すなわち、1月13日(火)の「親の付き添い」のブログ
で、教育関係のことを記させて頂きましたが、思春期・青年期(英語:adolescence)のクライエント(英語:client)の方々をみてきて、こうした方がいいと思われました内容を2つ紹介させて頂きます。乳幼児期のことは、去る10月5日(日)の「ボランティア・高尾山登山」のブログ
で記させて頂きました、これ迄18年間の某・ボランティア、施設長から依頼されて長年ボランティアで伺った某・児童養護施設、そして、親族でみてきました。(^O^)
さて、まず、1つ目の内容で御座います。
すなわち、
ジークムント・フロイトによりますと、乳幼児期を口唇(英語:oral)期(0歳~1歳半頃迄)、肛門(英語:anal)期(1歳半~3歳頃迄)、そして、男根(英語:phallic)期(4歳~6歳頃迄)というように分けています。教育者である某・小学校の男性教師でも、この分類はあるだろうとのことでした。
三歳迄ですので、口唇(oral)期、そして、肛門(anal)期において、それぞれ、こうした方がいいと思われました内容を、前述致しましたように2つ記させて頂きます。
御承知のように、口唇(oral)期の赤ちゃんは何でも口に入れてしまいます。一昨日、すなわち、去る1月12日(月)の「父親の付き添い」のブログ
で、親族が自宅に見えたことを記させて頂きましたが、そのときに、うんちを口に入れてしまったという話を聞きました。
この口唇(oral)期において、母乳栄養の方がいいと思われます。母乳というものは、出るものは出ると言われていますが、事情がある場合もあると思われます。この場合でも、ある期間のみでも母乳に出来たら、と思われます。
その理由を3つ述べさせて頂きます。
まず、初乳中にはヒト分泌型IgA抗体が含まれていて、新生児の消化管を細菌・ウイルス感染から守る働きを担っています(母子免疫)。母乳を飲んでいれば、その期間、赤ちゃんのぉ腹は大丈夫です。人工栄養との違いで御座います。
また、お母さんと赤ちゃんとの絆のことが御座います。某・動物園・園長の半生記を読みますと、以下のようなことが書かれてありました。すなわち、訳があって母親猿から引き離されてしまった子猿に、飼育係が人工栄養しましても、ミルクを飲みませんでした。子猿は衰弱していきます。そこで、他の子猿が母親猿から、どのようにして母乳を飲んでいるのか、この飼育係が観察しました。すると、この子猿は母乳を飲んでいるときに、母親猿の毛の生えた皮膚を掴んでいることに気が付いたのです。よって、前者の衰弱した子猿に、猿の毛皮を掴ませてミルクを与えた処、飲んだというのです。このことを思いますと、たとえ猿でも、栄養を摂取るときには絆が必要であるように思われます。ましてや、人間でしたら尚更で御座いますね。単なる物質を飲んでる訳では無いので御座います。
去る12月12日(金)の「男性看護師」のブログ
で、臨床心理士から、A.D.H.D.(英語: attention deficit hyperactivity disorder)(ネガティブ[negative]で御座いますし、お読み下さっている方々に影響をぉ与えすることの無いように、日本語で綴ることを控えさせて頂きましたが、以前、それではわからない、と指摘を頂きましたので、日本語も併記させて頂きます。小さく記させて頂きます。注意欠陥・多動性障害のことで御座います。以下、A.D.H.D.と示させて頂きます)と言われている男性看護師のことを言及させて頂きました。最近の研究結果では、母乳で育てられた子供の方がA.D.H.D.を発症していないということが証明されたとのことです。このことも、母乳そのものより乳幼児期の母親との関係性が影響を与えているのでは、との意見があり、母子の絆のことが言われています。
更に、赤ちゃんは可愛いですから、人工栄養ですと、母親がミルクを与えすぎてしまうことが御座います。栄養は適量ですと、吸収されて、血肉になり(同化作用)、好ましいとされています。ミルクを多く与えますと、それでも赤ちゃんは全部飲みます。ミルクを全部飲んで、哺乳瓶をポーンと放り投げてしまう赤ちゃんがいることを聴きました。しかして、その後、ミルクを戻してしまうのです。このことを繰り返していますと、拒絶(rejection)という防衛機制(英語: defence mechanisms)が生まれるように思われます。去る12月9日(火)の「阿闍世太子」
のブログ
の中段やや下に固着(心理学用語)のことを記させて頂きましたが、このように、口唇(oral)期に固着が形成されたとします。
一方、一般的に、ストレッサー(英語:stressor)(去る10月29日(水)の「身体の効率」のブログ
で、この意味を詳細に記させて頂きました。)が掛かると、退行すると言われています。
外見的にも、言動でも、普段はわかりませんが、退行して、口唇(oral)期迄 至りますと、そこに固着が存在しますから、拒絶(rejection)という反応が起こります。
例えば、親切な気持ちで差し上げたものを理由無く拒絶されると、びっくり致しますね。
以上が3つの理由で御座います。
ときに、次に、2つ目の内容で御座います。
すなわち、
肛門(anal)期においてで御座います。この時期には、赤ちゃんの肛門括約筋が発達して来まして、おむつを外す為に、トイレット・トレーニングを致します。このおむつを外すタイミングのことで御座います。このときに大事なことは、愛は待つことと言われますが、赤ちゃんが自分から、「(おむつ、)もういい!」と投げ出すしぐさをする迄待つと言うことで御座います。そして、正にこのときに、すかさずおむつを外すということです。
去る11月25日(火)の「第六感(スピリチュアリティ[spirituality])」のブログ
で、「数年前(平成19年12月)、心身医学の某・医療系の学生サークルに委託されて、分科会を開催致しましたとき・・・」と記させて頂きましたように、このときを初めと致しまして、数回開かせて頂きました。これらの機会に参加者の方々に、この話を致しましたとき、保育士だったという男性の方によりますと、自分の都合でおむつを外すぉ母さんが多いとのことで御座いました。
お母さんが「もういい頃ね。」と自分の都合でおむつを外しますと、赤ちゃんの方では、まだ準備が出来ていないことがあります。すると、赤ちゃんは、「僕(もしくは、私)まだ準備出来てない、漏らしたら たいへん。」と思います。そこで、「(漏らさないように、肛門を)締めなきゃ!」と思います。更に、「待って!」と言語化(英語:verbalization)することも出来ません。尚更、「締めなきゃ!」という思いが強くなります。前述の去る12月9日(火)の「阿闍世太子」
のブログ
の中段やや下に記させて頂きましたように、この思いに どんどん リビドー(羅語: Libido)が集まって、出来た固まりのことを 前述の固着(心理学用語)といいます。因みに、リビドーのことは、このとき、説明致しました。
前述のように、外見的にも、言動でも、普段はわかりませんが、ストレッサー(stressor)が掛かって、退行致しまして、肛門(anal)期迄 至りますと、そこに固着が存在しますから、「締めなきゃ!」という強迫が生じます。戸締りを 何度も何度も確認しなければ、気が済まない、とか、財布のしまり屋(吝嗇)等といった強迫性格が形成されることになります。
去る10月7日(火)の「日本人の心情」のブログ
に、emotional availability(英語)(情緒応答性)、そして、以心伝心のことを記させて頂きました。情緒応答性を備えておられるぉ母さんでしたら、前述の、赤ちゃんが自分から、「(おむつ、)もういい!」と投げ出すしぐさをするサインを見逃さないと思われます。但し、情緒応答性を備えておられるぉ母さんでも、兼業主婦であったりして、忙しいときには見逃してしまうこともあると思います。このようなときは、赤ちゃんが自分から、「(おむつ、)もういい!」と投げ出すしぐさをする次の機会が来る迄待つと言うことで御座います。成長すれば、言語化出来て来ますが、赤ちゃんには言語化という手段が無いので、おむつを外す側がしっかり見る必要が御座います。
因みに、前述の去る12月9日(火)の「阿闍世太子」のブログ
の上段に記させて頂きましたが、この場合は、自分の子供に関する別の場面で、韋提希夫人(いだいけふじん)は待てなかったのです。
赤ちゃんが投げ出す迄待つという方法は、赤ちゃんが成長してから、言語化出来るようになってからも大切であり、応用出来る教育法であるように思われます。
因みに、情緒応答性に関しまして、以前、すなわち、平成7年、英国(イギリス)のビデオを見たことがあります。お母さんが赤ちゃんをぉ風呂に入れているビデオです。情緒応答性のあるぉ母さんがぉ風呂に入れますと、赤ちゃんはキャキャ言い乍ら、喜んでいます。この反対に、そうでないぉ母さんのことも、このビデオには記録されています。当時から、このようなビデオが日本でもあればいいのに、と様々な人々に語って来ました。
上記の反対に、開けっ放し、財布開け広げ(浪費)という性格が御座いますが、友人によりますと、論外とのことで、自分の職場には、そのような人はいないとのことで御座いましたので、ここでは記させて頂きますことを割愛させて頂きます。
前述のこの強迫性格は、日常でも認められます。3人の男性で話したことですが、電車に乗っていて、鞄を締められたと言うので御座います。締めた方は、強迫性格であり、車内の隣に居る人の鞄が開いているのを締めずには気が済まなかったのでしょう。このブログを御覧下さっておられる方々の中でも、公衆で、誰かが言葉で、「開いていますよ!」と言われていることを耳にされたことはあると存じます。
また、強迫性格の方は場を仕切ろうとします。すべてをコントロールしようとするとされています。
更に、周囲の対応も重なって、締め切られるおそれという感情も生まれて来るようで御座います。
以上が2つの内容で御座います。
三歳以降のことで御座いましたら、やり損なっても、再養育するように、やり直しをすることが出来るかと存じますが、三歳以下のことで御座いますと、正しく「百まで」持ち続けることになるかと思われまして、特に言及させて頂きました。
以上は、約10年前に着想致しました内容で御座います。
そして、前述の分科会の機会に参加された方々、男性の友人達、そして、冒頭で前述、すなわち、昨日 すなわち 1月13日(火) の「親の付き添い」のブログ
で記させて頂きました教育関係の某・団体の副会長の前で話して参りました内容で御座います。誠に有り難いことに、皆、納得してくれました。
本日も、最後迄ぉ読み頂き、誠にありがとうございました。唯々感謝。(^-^)