身体の効率 | 神産巣日神(かみむすびのかみ)のブログ

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古来、日本では、「愛」と云う字を使わないで、「産巣日(むすび)」と言いました。「むすび」と云う言葉は、「愛」と云う言葉よりも非常に深遠な意味を含んでいるのです。ときに、神産巣日神は「造化の三神」の内の一柱の神であり、獨神(ひとりがみ)で御座います。唯々感謝。

 人の身体は、自動車用ガソリン機関(勿論、中学のとき、技術の授業でガソリン機関について勉強し、普通免許証[現在の中型免許証]を取得したときにも勉強致し、人為的な機関としてはたいしたメカニズムであると思いました。)に比べて、はるかに効率がいいです。しかも、エコロジー(英語:ecology)(元来は生物学の用語で生態学と訳されますが、今日ではもっと広い意味で、環境保護運動をもします。)的であります。


 そこで、人の身体の効率を計算してみます。

 グルコース (英語:glucose)(ブドウ糖)1分子の分解により、解糖系(グルコースを嫌気的にピルビン酸[還元すると、馴染なじみのある乳酸になります]に分解する代謝過程)で、ATP(アデノシン三りん酸)2分子産生され、去る10月24日(金) の「すこやかに生活をして頂くために(今日のおかず) 」のブログ で言及させて頂きましたT.C.A.回路[英語:tri-carboxylic acid cycle、T.C.A.サイクル][トリカルボン酸回路][他に、クエン酸回路、そして、クレブス回路等と呼ばれることがあります。]で、肝臓・心臓・腎臓ではATP36分子、そして、筋肉では ATP34分子が産生されます。

 但し、グルコース1分子を好気呼吸で完全に分解した場合、高校生物の教科書ではATP38分子が産生されると書かれてあると思います。


 以上のように、トータル(英語:total)で、肝臓・心臓・腎臓ではATP38分子、そして、筋肉ではATP36分子が産生されるとされています。但し、少し専門的になりますが、これらはNADH →3ATP、FADH2 → 2ATPとして計算したものです。現在では、NADH → 2.5ATP,FADH2 → 1.5ATPと計算する成書も多くなって来ました。これで計算致しますと、グルコース1分子を好気呼吸で完全に分解した場合、肝臓・心臓・腎臓ではATP32分子、そして、筋肉ではATP30分子が産生されることになります。


 今回は、取りえず、グルコース1分子の分解により、ATP38分子が産生されると考えて計算してみますので、()くまで概算で御座ございます。

 1mol(モル)(英語では molecule。「分子」 の意味です。)のATPで、8kcal(キロカロリー)のエネルギー(熱量)が利用可能です。(ATPのエネルギー量も本によって差があり、7kcalとする記述もありますが、ここでは8kcalとして計算してみます。)

 好気呼吸の場合、1molのグルコースで、8kcal/mol×(ける)38mol=304kcalが、ATPに蓄えられたことになります。


 一方、化学的な燃焼の際に放出されるエネルギー(熱量)と、生体内で代謝される際に放出されるエネルギー(熱量)は同じですので、完全に燃焼された場合に放出される熱量から「糖質1g=4kcal」とされています。

 ちなみに、蛋白質たんぱくしつも1g=4kcal、脂質は1g=9kcal、そして、アルコールは1g=7kcalとされています。


 グルコース1molは180gですので、1mol当りの熱量は4×180=720kcal、すなわち、このエネルギー量が放出されるということになります。


 よって、304kcal/720kcal=42.2・・・で、グルコース(ブドウ糖)が持っている熱量の約42%がATPのエネルギーに変わってる、ということになります。


 前述のT.C.A.回路では、クエン酸、コハク酸、そして、リンゴ酸と物質を介して、少しずつエネルギー(熱量)をうまく取り出しているようにみえます。(^O^)

 排出されるのは、H2O(水)とCO2(二酸化炭素)でありますから、誠にクリーン(英語:clean)(清浄)で、環境に優しいです。

 ディーゼル機関のような、最も熱効率の高い熱機関でも、その値は50%未満であります。

 しかも、ディーゼル・エンジン(機関)の排気ガスによって、bronchial asthma(英語)(ネガティブ[negative]で御座ございますし、お読み下さっている方々(かたがた)に影響をぉ与えすることの無いように、日本語でつづることを控えさせて頂きましたが、以前、それではわからない、と指摘を頂きましたので、日本語も併記させて頂きます。小さく記させて頂きます。気管支喘息のことで御座ございます。)が引き起こされる、と母校の第四内科(呼吸器内科)講師(当時の役職。現在は教授。)との対話で指摘されました。

 すなわち、排気ガスが、物理的ストレッサー(英語:stressor)(ストレス[英語:stress]と混同して使われていますが、厳密には、ストレスを引き起こす因子のことをストレッサーといいます。通常、対象を想定して、ストレス、ストレスと言われているのは実はストレッサーのことです。ストレスとはストレッサーによって生体に引き起こされる機能的ひずみ[えて、「ひずみ」と記すべきところを、平仮名で記させて頂きました。]のことであります。ちなみに、この用語は工学関係の言葉から来ています。になります。(bronchial asthmaには、親子関係といった心理的ストレッサー[stressor]もあります。)

 電気自動車が普及すれば、エコロジカル(英語:ecological)でありますね。


 ちなみに、細胞内小器官であるミトコンドリア(内側の液相にT.C.A.回路の多くの酵素が存在する。また、電子伝達系も存在する。)で、酸化的りん酸化によるATP産生が行われます。

 O2(酸素)は栄養という者もいれば、必要悪という者もいます。

 細胞の核は、嫌気性で酸素に触れると、死んでしまいます。また、身体を酸化させたり、金属をび(腐蝕ふしょく)させたり、食品を酸化物にしたり、有害な活性酸素になったりします。

 機会がありまして、宜敷よろしければ、抗酸化物質のことを記させて頂きます。


 しかしながら、好気的条件下により、好気呼吸によって、グルコース(ブドウ糖)から大きなエネルギー(熱量)を取り出すことが出来ます。

 これに対して、嫌気的条件における生体のエネルギー(熱量)獲得反応の最も主要なものが解糖であり、(たと)えば、動物の筋肉の主要エネルギー(熱量)源を産生します。但し、前述のように、グルコース1分子当り、ATP2分子の産生のみであります。

 進化の過程で、ミトコンドリアが細胞内に寄生したとされる説があります。

 10数年前に書かせて頂いた内容に、最近見直された数値を加えて記させて頂きました。


 本日も、最後(まで)ぉ読み頂き、誠にありがとうございました。唯々感謝。(^-^)