象亮 第二十三話「あなたはキノコ派?たけのこ派?」(前編)
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<前回のあらすじ>
象亮と象淳は純・暁・華の三人のうち誰かが象外鬼に狙われていることを知った。
その日の夜、淳の家にはその3人がそろい踏みしていた、どうやらあの流れで純がうちに招いたらしい。
淳は亮に三人がうちに集っていることを知らせる。
淳の家が象外鬼に割れてることを知っている亮は、象外鬼の襲来を危惧していた…。
それから数時間後。
淳はいつものようにネットで仮面ライダーの情報を探していた。
淳「次はWか…まるでバロム1とキカイダーを足して二で割ったみたいだ」
ワイワイ、ガヤガヤ…
下の階からは純たちの談笑が聞こえる。
淳「いつも思うが女三人は「かしましい」じゃなくて「やかましい」の間違いだなーー;」
人はそれをグータンヌーボ気取りと呼ぶ(笑)
淳「えーと、玩具情報はさすがにまだ出回ってないんだな…」
シーン…。
いつの間にか、話し声が聞こえなくなっていた。
淳「あれ?…おかしいな、さっきまでやかましかったのに…」
淳は、気になって下に降りてきた。
ギィ
淳「どうし…う!」
茶の間のドアを開けると、鼻を覆いたくなる異臭がした。
淳「なんだごれ…」
淳の視界の先には、純と暁がぶっ倒れている画があった。
淳「おい、じっがりじろ!」
揺さぶっても起きない。
「ふぉっふぉっふぉっふぉ…」
バルタン星人のようなフォフォフォといった笑い声が聞こえてきた。
淳「だれだ!?」
「象飛蝗赤、いや、仮面ライダー。久しぶりだな…」
象飛蝗赤「貴様は…象茸(しょうまっしゅるーむ!)何の用だ!」
象茸「ふぉっふぉっふぉ、この娘を我が象外鬼四天王復活のための生贄とするためもらいにきた」
象茸は、華を抱えていた。
象飛蝗赤「象外鬼四天王だと!ついにあいつらを引っ張り出してきたか…」
象茸「そういうことだ、さらば!」
フォォォォォ!
象飛蝗赤「う!」
淳の足は、長時間星座をした後のようなしびれが回ってきた。
象飛蝗赤「動けねえ…」
淳がのたまってるうちに象茸はスタコラサッサと逃げて行った。
淳「さ、佐渡…すまん…」
淳は、しびれの来ていない手で亮にメールを放った。
淳<キノコの象外鬼がうちに現れておかっぱの娘をさらっていった、俺は怪人に足をやられて取り逃がした、すまん…>
第二十三話「あなたはキノコ派?たけのこ派?」
メールを見て、亮は綾と剛を連れて急いで駆け付けた。
亮「淳!」
ガチャ
綾「う!」
剛「何だこれ…」
部屋を開けると、すごい異臭がした。
亮「あれ?どうした二人とも?」
綾「りょーくん…平気なの?」
亮「何が?」
剛「この異臭だよ」
亮「ああ、変なにおいはするけど特になんともないよ」
剛「どういう体質してんだよ!」
亮は「主人公の特権」というギャグ漫画にしか許されない都合のいい特異体質の持ち主である(笑)
綾「とにかく窓開けて…」
亮「ああ、閉店」
ガラガラ
綾「小ネタはいいからーー;」
窓を開けると、亮は淳を起こしにかかった。
亮「おい、淳!起きろ!」
剛「ダメだ、起きない…」
亮「しょうがねえな…」
亮は、鞄から低周波マッサージ器を用意した。
亮「これを淳の手首に…おっと」
ポトッ、カチ。
ビリリリリリリ!
象飛蝗「ぎょえええええ!」
亮「ウワァ~オ!ヒンガシムラヤマイチョメウワァ~オ!」
コントローラを落としたため、貼り付け面を持っていた亮が低周波の餌食になる。
綾「何やってんの?」
亮「ハプニングで自爆したーー;」
剛「亮さんライダーのときといい自滅多すぎねえか?」
象飛蝗「それで俺も苦労してるわーー;」
亮は基本的にお約束体質である。
亮「あーびっくりした…」
気を取り直して貼り付け面を淳の手首に張り付ける。
亮「せーの!」
カチ
ビリリリリリリ!
淳・象飛蝗赤「イデデデデデデデ!」
珍しく二人ハモっての目覚め。
亮「さすがリアクション芸人殺しだw目覚めは強烈w」
象飛蝗赤「殺す気か!」
淳「俺こういうキャラじゃねえんだけどーー;」
ともあれ、淳はなんとか目覚めた。
亮「あとはこっちの二人だな…」
亮は低周波マッサージ器を鞄にしまう。
淳「佐渡、マッサージ器は使わないのか?」
亮「ダメダメ、これはあまりにも強烈だから野郎専用」
意外にも亮は女の子に対しては親友の綾にさえ滅多なことで手荒な真似をしない。
お約束ギャグである綾のパンチラが、亮が直接手出ししたものがひとつもない(余計な口出しをして起こったのは多々あるが)のがその証拠である。
淳「大丈夫、純はそこらの女の子と骨の髄が違うから^^;」
淳はこと純に対しては容赦ない。
亮「いいのか?低周波のショックで純ちゃんがのたうちまわってパンツ全開になっても」
淳「俺は気にしな」
剛「他の方法を考えよう」
食い下がる淳にお色気ハプニングが大苦手の剛が制止をかける(笑)
亮「それならば…綾ちゃん頼むわ」
綾「りょーかいw」
綾はトレードマークの手袋をはめ直し「やる気」の顔になっていた。
綾「せーの、コショコショコショコショ~」
淳・剛「だぁぁぁぁぁ!」
ズコッ!
何かと思えばくすぐり攻撃である^^;
亮「綾ちゃんの得意技だ^^;」
綾「おっきろーw」
気のせいか綾の表情もいつもの天使とうってかわって小悪魔に見える^^;
なりふりかまわずにくすぐり攻撃を試みてるせいもあり、純はおろか綾自身もいつの間にかパンツ丸見えになっている^^;
剛「おっと!」
剛はポケットからアイマスクを取りだして目にはめた。
亮「何やってんの?」
淳「川崎なりの対策らしい」
亮「そこまでするか?」
純「…ひゃはははは…あれ?綾ちゃん?」
綾「よかった^^目ぇ覚めたみたいねw」
純「あ、そうか…あたし寝ちまってたんだ、でもなんでみんなが?」
淳「下降りてきたらお前らがダウンしてたから俺が呼んだ」
純「そっか…そうだ、あっきー起こさないと!」
綾「初対面の人にやるのは緊張するなあ…」
純「大丈夫、あたしがフォローしとくよw」
綾「ありがとwじゃ遠慮なく…こしょこしょこしょ~」
純「あたしも便乗しちゃえ~こしょこしょこしょw」
綾・純二人がかりで暁をくすぐる。
当然ながら亮・淳の視界には三人分のパンツが目に入る^^;
亮「綾ちゃんがディエンドカラー、純ちゃんが白、ポニーテールの娘は橙ストライプか^^」
淳「お前、心底楽しそうだなあ…」
つくづく、亮ほどジャニーズ系のルックスがもったいないスケベもいないだろう(笑)
亮「ちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃ♪」
淳「!?」
亮「ふーいずしょっしょっ、ちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃ♪」
淳「タモリ倶楽部かい!」
亮「いや、あの光景を見てつい^^ゞ」
あの光景については八行前の亮のセリフを参照。
暁「うひゃはははは…純!てめえ!」
ボカッ!
純「ってぇ!」
暁「人が寝てるからっておいらで遊ぶな!」
目覚めがてらに純をどつく暁。
綾はびっくりしてきょとんとしている^^;
暁「全く…あれ、このお下げの子は誰だい?あんたの妹?」
純「違う違う!最近知り合った友達で綾ちゃん」
綾「はじめまして^^」
暁「こちらこそ^^で、純」
純「はい?」
暁「あんたいたいけな中学生まで巻き込んで今おいらに何してた?」
綾「ちょいちょいちょい!中学生じゃないよ!」
純「綾ちゃんうちらと同い年だよ^^;」
暁「うそぉー!?」
毎度のこととはいえ失礼な話である^^;
綾「まあ、散々間違われてるから慣れてますけどorz」
純「あーあ、いじけちゃった、あっきーが悪いんだよ」
暁「元はと言えばお前じゃー!」
淳「あのー…お取り込みのところ悪いんだが」
暁「お兄さんは引っ込んでてください、これは純とおいらの問題で」
淳「それどころじゃない、部屋からおかっぱの子がキノコの化け物にさらわれていったのを見たんだが…」
暁「へ?キノコ?…って、確かに華がいない!」
純「あー!マジだ!」
事が大事になってることにようやく気付いた二人。
淳「やれやれ…」
純と暁から状況が説明される。
純「いきなりそこの窓から入ってきたキノコの化け物がいきなり胞子をまきちらしてその悪臭でみな倒れて…気づいたときには綾ちゃんにくすぐられてたよ^^;」
暁「え、じゃくすぐってたのはこの娘?」
綾「そうです^^;」
淳「ましなほうだよ、俺なんかそいつ(亮)にこれ(低周波マッサージ器)で起こされたんだからーー;」
暁「…ですねーー;」
亮「ともかく、キノコの化け物がおかっぱの娘をさらっていったってことか…よし、行くぞ淳、剛」
剛「おう」
暁「行くって…どこに行くんだい?」
亮「決まってんだろ、キノコを探しに行くんだよ」
暁「それならおいらも行かせてくれ!」
亮「だめだ、相手は化け物だ、女の子には危険すぎる」
暁「あんたも女だろ!?」
亮「ちゃうわ!」
綾「背の高い女の子に見えるかもしれないけどりょーくんは男の子だよ^^;」
暁「うそ…純、おいらまたやっちゃった?」
純「うんーー;」
暁「何でおいらはいつもこうなんだorz」
暁は、自分の口の悪さにすっかりへこんでしまった。
純「亮ちゃん、今のうちに」
亮「わかった」
亮は淳、剛を引き連れて出動した。
<後編へ続く >