
283P 15cm
美味しい郷土料理を給仕しながら、夫の友人が持ち込んだ問題を
次々と解決してしまう新しい型の安楽椅子探偵――
八王子の郊外に住む作家の奥さんが、その名探偵だ。
優れた人間観察から生まれる名推理、それに勝るとも劣らない、
美味しそうな手料理の数数。
随所に語り口の見事さがうかがえる、直木賞受賞作家の筆の冴え。
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象→犬→麒麟と続いたテーマ読み
第4弾はミミズクです。
本のチョイスに困っていたら、読書家天使の恵さんが薦めてくれた♪
ありがとぉ~о(ж>▽<)y ☆
第2弾の犬も読書家
読書家のブロ友さんは本当に心強いわぁ~
これからもよろしくです(*^▽^*)
初めての作家さん。短編集です。
感想ですが・・・楽しかったぁ~v(〃>∇<〃)v
文章も軽快で読みやすいから楽しさを後押ししてくれてる。
何がいいって、この夫婦がいい。
八王子郊外の一軒家。
庭のオリーブの木にはミミズクが遊びに来る。
この時点で『肩胛骨は翼のなごり』を連想してしまった。
あれはフクロウであったか・・・
そのミミズクに餌付けしちゃってる料理上手な奥様。
そして語り手である作家の「ぼく」
このぼくちゃんが、なんというか天然でカマッテちゃん。
こんなんで原稿が書けるのか?と心配になるほどの
ノホホンとした性格。
原稿の締め切りが迫ってくると本業から目を背けたがり
タイミングよく持ち込まれた事件を推理する奥様の
使いっパシリに喜んで出掛けちゃう。
友人であり事件を持ち込んでくる警察官と一緒に現場に赴き、
奥様に指示されたことを報告をするとアラ不思議
奥様は見事に事件を解決してくださる。
こういうのを安楽椅子探偵というのか?
mokko的には引きこもりホームズと、うっかりワトソンって感じ(^◇^;)
そして本業の作家の仕事はというと、お尻に火がついて
カチカチ山状態になって徹夜することになる。
それでも原稿を仕上げて唯一の楽しみが
奥様の手料理で一杯やること。可愛いではないか!(*´◇`*)
なんというか、読んでいるだけでこっちまで
ノホホンとしてくるというか、羨ましくなる。
事件の方は殺人事件から家出した奥様の捜索から色々なんだけど、
サラリと流せるのは、この夫婦が楽しすぎるからかなぁ~
美味しそうな奥様の手料理も色々あったけど
mokkoが非常に気になったのがスルメの揚げ物。
スルメは身の方は上下に二つに切り、さらにそれぞれを
二センチ幅で縦に切り、衣をつけて揚げるとクルリと
直径三センチに丸まってテープを巻き取ったような形になる。
足の方は一本ずつさいて揚げる。
イカの天麩羅よりずっとうまい・・・らしい。
歯の詰め物が取れる可能性もあるらしい(○ ̄m ̄)
そしてワンコを飼っているご主人様に試して欲しいことがある。
特に小物なんかをコッソリ隠してしまうクセのある
ワンコがいたら是非ともやって欲しい。
隠したものを出してきなさいと頭の中で念じながら
ワンコの耳元でユックリと優しく
「おもとにとうろう、おとといのおとふ」
と、繰り返し語りかけて欲しい。
きっと隠した何かを持ってきてくれる・・・はず。
真心を込めて耳元でしゃべってやれば
言葉の意味がわからなくっても犬は人間の思ってることが
ちゃんとわかるんだそうだ。
変なミステリ読みのmokkoは、やはり今回も
ミステリとは別な方で楽しんだらしいです(○ ̄m ̄)
っていうか、ミステリ部分も軽い・・・と思う。
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