鍼灸治療には薬のような副作用は基本的にありません。
また、炎症している患部を無理に揉んだり、身体を勢いよく捻ったりしないため、身体にやさしい治療でもあります。近年、鍼灸治療が世界的に見直されている背景にはこうした理由もあるのです。
また、炎症している患部を無理に揉んだり、身体を勢いよく捻ったりしないため、身体にやさしい治療でもあります。近年、鍼灸治療が世界的に見直されている背景にはこうした理由もあるのです。
ただ、特に初めて鍼灸治療を受けられた方は、治療後の身体の変化に戸惑い、「鍼灸治療の副作用なのではないか?」「鍼灸師による人為的なミスなのではないか?」と感じられる方もいらっしゃるため、今回はこうした鍼灸治療による身体の好転反応についてご紹介します。
鍼灸により身体に刺激を与えると、免疫機能が正常化・活性化する過程で、一時的に身体のだるさや眠さ、気分の悪さを感じることがあります。
これは「瞑眩(めんげん)反応」と呼ばれ、症状が快方に向かっている兆しであり、通常は治療当日や翌日、長くて翌々日にはスッキリ無くなるため心配はいりません。鍼灸で言うところの「毒」や「邪気」が体外に排出されているイメージです。
これは「瞑眩(めんげん)反応」と呼ばれ、症状が快方に向かっている兆しであり、通常は治療当日や翌日、長くて翌々日にはスッキリ無くなるため心配はいりません。鍼灸で言うところの「毒」や「邪気」が体外に排出されているイメージです。
実際によくある 瞑眩反応としては、以下のような症状があります。
・治療後に眠くなる、身体がだるくなる、熱を帯びる
温泉につかった時の状態と似ています。血行が促され、新陳代謝が活発となっているため、こうした症状が現れます。
・治療後に痛みが増した
長年持病として慢性腰痛や慢性肩こりを抱えていた人の場合、こう感じられる方がいらっしゃいます。何年も腰痛や肩こりが続くと、そこの筋肉がガチガチに堅くなっています。筋肉の中には神経が通っているため、通常は神経が圧迫されると痛みや重だるさを感じるのですが、慢性化してひどく凝り固まっている場合は、それを通り越して刺激が伝わらない(麻痺)状態になってしまっています。
それが、鍼灸により筋肉が緩むことで神経への圧迫が弱まり、痛みを感じられるようになってくるのです。これは治る兆しが見えてきた証拠であり、ほとんどの場合治療当日や翌日には治まっていきます。
・治療をしたら別の部位が痛くなった
もともと何カ所も痛みを抱えているものの、その中で一番痛みの強い部分に意識が向かうため、他の箇所に気づかない、ということがあります。そして、鍼灸により最も痛みの強かった箇所が弱まることで、次に痛みを感じる箇所が現れてくるのです。実際、治療中であっても痛みの箇所が動くように感じられる方もいらっしゃいます。
いずれにせよ、こうした瞑眩反応は一過性のものであり、それを過ぎると、元々の症状がだいぶ楽になっているはずです。もし治療後の反応で気になるようでしたら、お気軽にご連絡下さい。