クイーンSは、「大阪府立大学の獣医学科OB」から目が離せませんな | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

こんちは。
鎌田光也ですわ。



5月17日(日)のヴィクトリアマイルは、右前肢フレグモーネで出走取り消しやったんやけど、その前に、4月5日(日)の難波S(阪神・芝1800m)と3月7日(土)の摂津特別(阪神・芝1400m)を連勝しとる、藤岡健一厩舎のセラピア(牝4歳・オルフェーヴル)は、次走の予定が8月30日(日)の小倉日経オープン(芝1800m)になっとります。

この馬を管理しとる藤岡先生は、1984年の愛知杯など重賞を3勝しとるキクノペガサスや、1985年の阪神牝馬特別など重賞を3勝としるグローバルダイナとかを育てた宇田明彦さんの厩舎で、1979年の4月から厩務員を、その年の11月からは調教助手をやっとったんや。

そんで、藤岡先生が、一昨年のNHKマイルCをケイアイノーテックで勝った藤岡佑介君(長男)と、2009年のNHKマイルCをジョーカプチーノで勝った藤岡康太君(次男)の親父さんっちゅうことは、競馬ファンやったら誰でもよう知っとるやろ。

1994年の4月からは、ウイニングチケットや、エアグルーヴや、ファインモーションとか、GI馬を何頭も育てた伊藤雄二厩舎で、2000年の5月からは、南井克巳厩舎で、それぞれ調教助手をやっとった藤岡先生は、2001年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しとります。

最初の年は、11月の開業やったんで、1つも勝てずに終わったんやけど、その後は、2年目が12勝、3年目が21勝と、順調に勝ち星を伸ばしとったし、その後も毎年のように20勝を超えとって、2004年にはトップオブワールドを使ったユニコーンSで初めての重賞勝ちを飾っとりました。

そんで、2016年には、ビッグアーサーを使った高松宮記念で初めてGIを勝って、ジュエラーを使った桜花賞も勝つなど、「31勝」を上げて、今までで一番の「9億2986万円」っちゅう賞金を稼いどったんですわ。

けど、去年までの3年間は、

2017年→36勝・獲得賞金5億6034万円
2018年→27勝・獲得賞金6億9838万円
2019年→29勝・獲得賞金5億3008万円

っちゅう形で賞金が2016年を大きく下回っとったし、今年に入ってから先週までも、「13勝・獲得賞金2億6837万円」っちゅう成績で、2016年のペースを大きく下回っとるんやから、今の先生は、「賞金の高いレースを勝って一気に稼がなアカン」と考えとるんでしょうな。

せやから、1着賞金が2400万円の小倉日経オープンに向けて、藤岡先生がセラピアをどう仕上げてくるんかをキッチリ確認して、馬券に活かしたいとワシは考えとります。

ただその前に、先生の厩舎は、8月16日(日)の小倉記念にヴァンケドミンゴを、8月23日(日)の北九州記念にアンヴァルを使う予定なんで、もちろん、この馬達からも目が離せませんな。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、

松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎

で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、「馬券で食っていける自信」を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、友道康夫厩舎がクイーンSに登録しとるビーチサンバとレッドアネモスや。

この馬達について、ワシがお世話になっとる「元調教師のYさん」から届いた報告を紹介しときます。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥

友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。

ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。

友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。

2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。

しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにJRAのGIを12回も勝って、これを入れて重賞を全部で43回も勝っとりますな。

2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとって、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの4年間は、

2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円

と書けば分かる通りで、4年続けて10億円以上の賞金を稼いどったし、今年は先週までに30勝を上げて、リーディング1位の矢作芳人厩舎と4勝差の2位に付けとるんや。

せやけど、賞金は「5億9525万円」と、先週までに「11億6328万円」を稼いで1位の矢作厩舎に「5億6803万円」の差を付けられとるんやから、ワシが友道君やったら、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えますわ。

そんな中、今週は、1着賞金が3600万円のクイーンSにビーチサンバとレッドアネモスを登録してきましたんで、どっちの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。

実際、札幌からワシの元に届いとる、最終追い切りについての報告が、見込み通りのものやったから、2頭ともええレースをしてくれそうやな。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥

友道康夫厩舎がクイーンSに登録しとるビーチサンバとレッドアネモスについて、「元調教師のYさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

★ パーフェクトホースマンズのHPはこちら ★

★ 元JRA馬主・小栗範恭のブログはこちら ★

★ 元JRA調教師・山田要一のブログはこちら ★

★ 元JRA厩務員・小西聖一のブログはこちら ★

ほなまた。