琵琶湖の水運と八幡瓦 | はちまんMatsuiコラム

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一級建築士・一級瓦葺き技能士・宅建士・歴史研究 松井秀夫

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祖父の松井秀二郎はかって有名であった琵琶湖の湖上交通=インクラインを使って、京都の瓦屋さんからの注文瓦を生産し卸していたそうです。


 

ですから、何十年も前から、今で言うOEM生産(相手先ブランド製造)をやっていたんですね。ですから地元だけでなく、京都という市場でも多く使われていたわけです。

 


 

もし船での運搬手段がなかったら、トラックも道路もないのですから、大量に運べませんし、八幡瓦というブランドも起こらなかったかもしれませんね。

 


 

それともうひとつ

 

瓦は輸送中の振動に弱いんです!それは振動で瓦と瓦がこすれまして、瓦の側が欠けたりします。ですからトラックになりましても、当時は藁や新聞紙などを瓦と瓦に挟みまして、納入までに欠けたりしない様に配慮していました

 

 

その点、船ですと荷車の様な小刻みな振動がありませんから、水運は長距離を大量に、しかもキレイに運べたわけで、その意味でも八幡瓦が有名になった事に琵琶湖の恩恵が深い事を、感じざるを得ませんね


では

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