お墓を激安に出来る理由・・石の続きです。
お墓を激安に出来る理由・・石2
墓石の激安販売を否定しているわけではありません。激安の墓石だから耐久年数が劣るとかそういう事はありません、御影石には間違いないので心配はありません。
ただコーティングを施す場合はいくつか問題が出てくるかもしれません。
激安を懸念するの理由の一つは中国での「加工」
中国での「加工」に問題があるというのは、「研磨」や「表面の仕上げ」が何をしてるか分からないからです。
中国の工場は福建省の厦門というよころに集中しているんですが、各工場によって技術の差があるようです。早い話が「加工料」が高いところと安いところがあるんです。
表面のダマ(ボタともいいます)の処理
それと何回か記事にも書きましたが、10円玉くらいの黒や白などのダマ(ボタともいいます)が出た場合に何か薬品を塗って消してしまう技術があります。そして効果は数年くらいで再びそのダマが浮かび上がってくるというのです。
例えば「真壁小目」などは「ダマ」の出現率がとても高いので、中国で加工した場合にこのような処理をされてるのではなかろうか?という疑問が湧いてきます。
通常ならば製品と認められないようなダマが出た場合は、少し削ってみて小さくなるか確認します。それでもダメなら現在製作中のお墓を全体的にワンサイズ小さくします。部品を全部削って作り変えるんです。
これは大変な手間です。こういう事を含めてお墓の価格となっています。しかし正しい処置を行わず、薬品を塗ってダマを消せば余計な手間もかからないという事になりますね。
研磨の工程
以前の上司に墓石は「7回磨かないと完全な仕上げにはならない、中国の安い墓石は三回しか磨かないでワックスのようなものをかけてくる」と聞きました。とくに最終のポリシングという加工は職人の腕の差が出るそうです。
通常の研磨が7回であるのに、それを3回で済ませるというのは乱暴だと思いますが、現地では何をやってくるか分かりません。加工料が高い工場はちゃんと支持すれば表面に薬品やワックスなどを塗らずに仕上げてくれるそうです。
しかしこれは現地に赴ききちんと交渉しないと言うことを聞いてくれないそうです。
石目は大丈夫なのか?
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20110825/11/marble-granite/c0/b8/j/t02000300_0200030011440194954.jpg?caw=800)
よく見るとあの板は全て割れやすいように「横目」にしてありますよね。お笑いなどではワザと「縦目」に持ってその板を拳で割っても割れなくて「イテテ~!」とか言って手を痛そうにしているのを見たことがあります。
石も同じ何です。
ある石材店の店主は「最近は石を見ることが出来ないヤツばかりで困る、墓石屋はやれても石屋はやれん。」と言われました。石の目を見ることが出来ない石材店が増えてきたと言いたいのです。
中国の工場に「うちの墓石は全て縦目に合わせて加工して下さい。」という要求をすれば加工代は当然高くなります。庵治石などは石目をあわせる為に実際にお墓にする石の数倍もの石を使用するそうです。そうやってブランドを守っています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20110825/22/marble-granite/e2/4e/g/o0108009011441502924.gif?caw=800)
単純に「40才」の墓石があったとします。目を合わせなければ歩留まりは小さく価格は安くなります。しかし全て同じ縦目に合わせた場合はどうでしょう?歩留まりは大きくなるはずです。使用できない石が多く出てしまいます。
目をあわせていない墓石を時々見かけます。激安のお墓が目があってないとは言いませんが、最初から「表面にはワックスや薬品を塗らずに研磨して、石目を全部合わせてくれ」という支持を出したら安くなりますか?
激安の墓石でも同じ御影石なので耐久性に問題がある事はありませんが、どのような加工をしているのかがグレーです。
石を重油につけて色を黒くしたという事例もあるんですから。
- 同じ石でも石のランクが上
- 表面には薬品を塗らず支持した研磨の工程を守る
- 石目を全て縦目に合わせる
この三つの条件をクリアしてもまだ激安で提供出来る石材店があったとしたら、迷わずその石材店でお墓を建てればいいと思います。
しかしそのような石材店は無いのではないかと思います。