物語仕立てに展開する
ブログネタショートストーリー
初の連載ものとして
真(まこと)と妙(たえ)の物語
のいよいよ最終話になる予定です
基本的に即興でテーマから
物語を作っていますので
果たしてちゃんと終わるのか(笑)
そのへんも乞うご期待(ヲイ)
最初から読むと話しが繋がるので
よかったら前の5話分も読む?
第1話「彼女の味」はこちらをクリック
第2話「おでかけ」はこちらをクリック
第3話「潤いグロス」はこちらをクリック
第4話「今と昔のぼくら」はこちらをクリック
「言葉じゃなくて」
作:macoto
すっかり陽も暮れて夜桜が綺麗に
妖しくライトに照らし出されていた
昼間ははしゃいでた妙も
さすがに疲れたのか
少し言葉少なげになっている
「妙、おなか空いてないか?」
僕は妙がおとなしくなってるのは
いつものように空腹だからだと思ってた
「ん~ん、まだだいじょぶだよ…」
なんだか妙は元気がないみたいだ
「じゃあ、疲れたんじゃないか?
ちょっと座って休もうか?」
「うん…」
なんだか妙の様子が変な感じ…
僕は川沿いの六角形の小さめの椅子に
二人でくっつきあうように座った
「ふぅ…今日はけっこう歩いたよなぁ?」
「…うん、そうだね…」
「どうした?急に元気なくなって?
いろいろ買い食いしてたから腹壊したかw」
僕はいつものように茶化すような口調で
吹っかけたけれど、妙は少し態度がおかしい…
「まーくん、私たちってずっとこのままなのかな?」
ふと…周りの音がピタっと止まった瞬間に
妙の口からこぼれた問いかけの言葉
「…え?」
僕もたしかに最近の妙に女を感じ始めてたし
昔の幼馴染だった頃とは違う感情も
なんとなく生まれているのには気付いてた
ただずっと仲良くケンカしながら楽しんできた
この関係を無理やり変えようとまでは思えなくて
この気持ちには目を瞑っていたんだ…
「もう二人とも高校生なんだよね…」
妙は何かを言いたくて言葉少なげだったんだと
気付いた瞬間に僕は甘く切ない桜の香りが
心に流れ込んできて恋なんだと気付いてしまった
「あのね…あたし……」
いつの間にか僕らは大人へと向かっていて
幼馴染として過ごしてきた二人には
共に過ごした時間が言葉じゃなく
もうそれだけで充分すぎるほど
気持ちは伝わっていた
大事なことを言いたいときに
いっつも肝心な言葉が出なくて
そういうとこだけは不器用な妙
僕はそんな妙がたまらなく愛しくて
頭に手を乗せクシャクシャっとした
「妙…いいよ わかったから…」
そう言って妙の肩を抱きしめると
妙は緊張してるのが判るくらいに
唇も小刻みに震えていた…
妙はこっちを向き目を閉じる…
……………おもむろに僕は立ち上がり
妙の正面に立って
「妙、好きだ~~~!!!」
大声で叫んだ
妙は面食らった顔で5秒間
きょとんと僕の顔を見て
いつもの妙に戻って大笑いし始めた
「あははは~ちょっとぉ
まーくんってば、なんなのよぉ~
ば、ばっかじゃないの?あはは~」
「やっといつもの妙に戻った」
そう言って腹を抱えてうずくまって
笑っている妙の下にもぐりこんで
妙の顔を両手で抑えて
唇を重ね合わせた
さっきの緊張してる妙じゃない
いつもの妙の唇にそっと…
…それから僕らは照れながら
なにも喋らずに手を繋いで
桜の樹の下をのんびりと歩きだした
fin…
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