真と妙 第4話:今と昔のぼくら | 『もの想い』macoto

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ブログネタのテーマに合わせて

物語仕立てに展開する

ブログネタショートストーリー本


初の連載ものとして

真(まこと)と妙(たえ)の物語

の続きを書いています音譜


基本的に即興でテーマから

物語を作っていますので

書いてる本人も結末は分かりません^-^;


第1話「彼女の味」はこちらをクリック

第2話「おでかけ」はこちらをクリック

第3話「潤いグロス」はこちらをクリック



「今と昔のぼくら」


    作:macoto



「やっぱキルフェボンって言ったら

いちごタルトだよねぇ~♪はむ」


妙は甘いものを食べると

かなりテンションがあがって

口に入れるときに擬音を入れる


「ん~おいちっ♪まーくんのは?」


新商品に目がない僕は

たいてい限定メニューを選ぶ

春限定のメニューがずらりと

並んでいるなかから

宮崎県産の完熟マンゴータルトを選んだ


「一度は食って見たかったんだよなぁ

やっぱ噂通りうまいな!妙もど…


…う?」と言い切る前に妙のフォークが伸びてきた


「どれどれぇ~♪パクっ」


「…ふぅ ┐( ̄ヘ ̄)┌」


僕は外国人のように肩を上げて

お手上げのポーズを取りながら

妙のはがれかけたグロスがついた唇を見る

妙がグロスを塗るようになったのは最近だ


「ん~超~美味しいィ~ねぇ♪もう一口♪」


「やっぱいちごタルトぢゃなかったのかよ?」


「やっぱキルフェボンのタルトは美味しいねぇ~♪あむ」


「ひ、ひとの話し聞いてねぇし…」



…いつからからだろうな


昔から好みも似てるから

いつも同じもの頼んでたのに

今はあえて妙の頼むのとは

違う種類のものを頼むようになった

妙の喜ぶ顔が見たいから…


きっと妙の事を幼馴染から

一人の女だって意識しだした

中1のプールのとき

スクール水着のふくらみを

見たときだったかなぁ…(笑)


もうはっきり覚えてないや


きっと思い出すのが難しくなったら

昔っていうのかもしれないな



…なんてもの想いにふけっていると


「…ーくん?まーくんってばっ!」


「…あぁ、ごめん」


「まぁ~た、変なこと考えてたんでしょ!?」


「…ち、ちがぁよ。昔っからだろ?」


「昔ってあたしらいくつよ?

まだ十数年しか生きてないのに(笑)」


今度は妙が ┐( ̄ヘ ̄)┌

外国人のように肩を上げてお手上げポーズ



「…いや、今は女だなぁ…って思ってさ( ̄ー☆」


僕は妙が必ず照れる言葉を言ってニヤリとした


「…ば、ばっか、なにいってんの!?

ち、ちょっとトイレ行ってくる」


妙は照れ隠しに立ち上がった


さてと…腹もふくれたことだし

目黒川まで散歩がてら歩いて行こうか


僕は先に会計を済ませて

妙が化粧直してくるのを待っている…



                   つづく






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いつからが昔の話? ブログネタ:いつからが昔の話? 参加中



思いつきで始めた真(まこと)と妙(たえ)の物語
ブログネタストーリーとして今回でもう4話目目

即興で作ったわりにはテーマに合わせられてる
そんな気がしてるんですが、いかがですか?w

ちなみにいつからが昔の話かですけど
macotoの場合は心から離れたときからですね~

どんなに時間が経ってても心で想っていれば
そこで時間は止まっていると思うし
心で思い出せなくなったら昔なんだと思いますね^^

なので前の恋はもう昔だけど、
その前はもう心の一部になっている感じですにこ