「医者が教える食事術」★★★★☆ | Jiro's memorandum

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【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

「医者が教える食事術」(牧田善二)

 

とても参考になった。知的好奇心が満たされ、読み物としても面白かった。

 

利益優先の商業主義によって、不都合な事実が隠され、間違えた常識が放置され、体に悪い食品への中毒がつくりだされている。エビデンスに基づいた正しい知識が必要だ。

 

途中、8割くらい読んだところで、とはいえ、この本に書いてあることを全部いちいち気にしていたら人生楽しめないな、とも思った(全体的に肥満防止の視点で書かれているが自分は太っていないし、そこまでして長生きしたくもないなと)。

 

しかしながら、最終章の「100歳まで生きる人の共通する10のルール」の冒頭で、

 

100歳を迎えた人たちに「もう十分ですか」と問えば、「もっと生きたい」という答えが返ってくるそうです。というのも、100歳になってはじめて到達できる幸福感、煩悩の少ない独自の宇宙観のようなものが持てるようなのです。

 

とのこと。

 

長生きしてみたくなった。

 

 

以下、備忘

 

缶コーヒーを飲んだり甘いものを食べたりすると頭がすっきりするのは、血糖値が急上昇しセロトニンやドーパミンが分泌され、一瞬幸せな気分になるため。その後、急上昇した血糖値を下げるべく膵臓から大量のインスリンが分泌され、ハイな気分から一転、イライラしたり、眠気に襲われたりと不快な症状になる。こうして、無意識のうちに中毒症状になり、缶コーヒーや甘いものの摂取が常習化。結果、現代ビジネスマンのパフォーマンスは低下へ。

 

お菓子、ご飯など糖質を多く含む食品はたくさんあるが、なかでも缶コーヒーなどの液体は消化が早く、血糖値の上下が急激になるので最悪。

 

アメリカで、買収された学者が「肥満を呼ぶのは糖質ではなく脂肪だ」という説を垂れ流し、いまもそれを信じている人が世界中にいる。「脂肪を食べたから体に脂肪が溜まる」というのは受け入れやすいが、人間の身体はそんなに単純ではない。食べた脂肪がそのまま体に留まるということはなく、むしろ脂肪は便に出てしまう分も多い。

 

現代人は縄文人が生き抜くために備えていたDNAをそのまま受け継いでいる。縄文時代になかった食べ物は口にすべきではない。添加物や農薬はもちろん、真っ白な砂糖も、真っ白なお米も、果物を絞ったジュースも「以前はなかった不自然なもの」。

 

 

◇下記URLより転載、一部追記

 

新しい常識1 糖質が太る唯一の原因
新しい常識2 カロリーと肥満は関係ない
新しい常識3 脂肪は食べても太らない
新しい常識4 コレステロール値は食事では変わらない
新しい常識5 プロテインやアミノ酸は腎臓を壊す
新しい常識6 ちょこちょこ食べるほうが太らない
新しい常識7 果物は太る
新しい常識8 疲れたときに甘いものをとるのは逆効果
新しい常識9 発がん性を疑われているものは食べない
新しい常識10 運動は食後すぐに行うのがいい
体にいい食べ物

1 オリーブオイル ※エクストラバージンオイルのみ、かつ新鮮なもの(開封したら早く使い切る)
2 ナッツ ※クルミ、アーモンド、カシュー、ヘーゼル、ピスタチオ、他
3 ワイン ※白ワインは辛口が良い
4 チョコレート ※カカオ成分70%以上
5 大豆 ※納豆、豆腐、その他豆類全般よい
6 チーズ ※ナチュラルなものが理想
7 ブルーベリー
8 コーヒー ※挽き立てのブラック
9 酢
10 生もの ※魚、野菜など


やせる食事術

1 ポッコリお腹はなぜへこまないのか?
2 やせるには運動ではなく食事
3 肥満は確実に寿命を縮める
4 毎日口に入れる「糖質量」を制限する ※うどん一玉は角砂糖13個分
5 糖質の悪性度を正しく知る

悪性度No1 缶コーヒー、清涼飲料水、ジュース

悪性度No2 砂糖の入ったお菓子

悪性度No3 果物

悪性度No4 白米、白いパン、うどんなど

悪性度No5 玄米や全粒粉パン、イモ類

※液体はすぐに吸収されるので最悪
6 何を食べると血糖値が上がるか知る
7 血糖値は70~140に調整する
8 なぜ食べる順番で太り方が違うのか?
9 食べる回数を増やしたほうが太らない
10 海藻やキノコを積極的に食べる
11 タンパク質のとり方で満足度が変わる
12 水を1日2リットル飲む
13 オリーブオイルはやせる
14 辛口の白ワインはやせる
15 シナモンは血糖値を下げる
16 年齢を重ねるほど厳しい糖質制限が必要
17 グルテンフリーが「健康食」というわけではない
18 部分やせは医学的にあり得ない
19 朝昼夜の食事配分は「3:5:2」が理想

 

パフォーマンスを最大化する食事術

20 糖質は朝食で、サラダやヨーグルトの後にする
21 果物は朝に少量を食べる
22 果物をジュースにしてはいけない
23 パンは天然酵母、全粒粉のものを食べる
24 良質のバターにこだわれ
25 牛乳より豆乳を飲む ※乳牛が人工のエサを食べている影響を懸念
26 ヨーグルトを毎日少しずつ食べる
27 卵のコレステロールは気にしない
28 加工肉はできるだけ食べない
29 甘さが欲しいなら蜂蜜を使う
30 なぜ昼食後に眠くなるのか?
31 菓子パンは命を削る食べ物
32 なぜ、よく噛んでゆっくり食べるといいのか? ※早食いは食べ過ぎのもと
33 ランチ後すぐ20分歩く
34 炭水化物は「脂質」と一緒に食べる
35 小腹が空いたらナッツを食べる
36 寝る4時間前までに夕食を終える
37 夜は主食をとらずにおかず中心で
38 塩分のとり方に意識的になる
39 お酒は体に悪くない
40 寝る前のスイーツをいますぐやめる
41 寝る前にハーブティーを飲む

 

老けない食事術

42 血糖値で太り→老い→病んでいく
43 AGEの多い食品を避ける
44 マリネするだけでAGEは減る
45 コレステロールも酸化と糖化が問題
46 シワ、シミ、ニキビもAGEや糖質が原因
47 4つの要素がAGEを溜める
48 カルノシンが老化を抑制する ※ウナギ、鶏肉、マグロ
49 ビタミンB1・B6がAGEを抑える
50 ポリフェノールで若返る
51 スパイスは老化防止に効く
52 コラーゲンは食べても効かない

 

病気にならない食事術

53 もともとなかった食べ物を食べない
54 いつも満腹だと長生きできない ※腹八分目
55 固い食べ物を、よく噛んで食べる
56 多くの添加物は発がん性が証明されている
57 無農薬野菜をたっぷり食べる
58 人工甘味料は砂糖以上に危ない
59 プロテインの過剰摂取は腎臓を壊す
60 海藻で腸内細菌のバランスを整える
61 日本人はすでに塩分摂取量が多すぎる
62 カリウムをとって塩分を排出する
63 古い油は毒性が極めて高い
64 なぜオリーブオイルは最強の油なのか?
65 ポテトチップスは悪魔の食べ物 ※スナック菓子、ドーナツも
66 赤身のステーキを適量食べる ※自然に放牧されているもの(魚も養殖より天然)
67 焦げには、やはり発がん性がある
68 体を温めるのが免疫力維持の基本

 

長生きする人には共通のルールがある ※100歳を超える長寿者が多い地域の共通点
ルール1 豆類をたくさん食べる
ルール2 野菜はたっぷり多種類食べる
ルール3 坂道を歩く ※坂道の上り下りは適度な有酸素運動、激しい運動はしない
ルール4 死ぬまで働く ※重労働をしている地域の方が長寿(羊飼い、農業など)、家事や料理もよい
ルール5 生きがいを持つ ※「やるべきことがある」。毎日の暮らしを自分の力で送る。身体も脳も酷使した方がよい。「自分は必要とされている」状況。
ルール6 徹底的な健康チェック
ルール7 食べすぎない ※「腹七分目」を推奨
ルール8 アルコールをたしなむ ※人類は7千年前からお酒を飲んでいた
ルール9 チョコレートを食べる
ルール10 医者を選ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※参照

「医者が教える食事術」

「「空腹」こそ最強のクスリ」

「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」

「LIFESPAN(ライフスパン) 老いなき世界」

「酒好き医師が教える 最高の飲み方」

「食べる投資 〜ハーバードが教える世界最高の食事術〜」