川越style「栗原造園 春のオープンガーデン2014♪庭とお店と椅子」 | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真


西武新宿線南大塚駅の南口を出てから、
あの森に向けて歩いて行きます。
閑静な住宅街を抜け、車が行き交う道路に出ました。

 

道沿いを歩いて行くとパッと急に色彩が変わり、
視界いっぱいに緑が飛び込んできた。。。
透き通るような緑に濃い緑、
緑のグラデーションが広がります。
庭、のようだけれど、
普通の庭とは違う奥深さがあることはすぐに分かりました。

ブロック塀で森を遮らず、奥まで見通せる視界、
道路沿いに面した所から低くして奥に行くほど高くなっている土。

道と森の境界線がなく、
いつの間にか森のなかに踏み入っていて、足が誘われるような森でした。

さあ入ろう、という意識を持たないまま
気づいたら吸い込まれ、
気づいたら森のなかに立っていました。

ここが栗原造園です。

 




目の前の植物たちの生き生きとした姿。
一年で一番綺麗に輝いている時期で、

これでもか、とはじけるように命が躍動しています。

 

フワフワとした芝の感触を確かめながら、

 

足が選ぶ方へ進んで行きます。

 

2014年5月17日に栗原造園で行われたのが

 

「春のオープンガーデン」です。

 

 



 

栗原造園さんで毎年春に行われているイベントで、
広い庭を開放し、庭のそこかしこに川越の素敵なお店が出店するイベントです。

 

 

年に二回春と秋に開催していて、

 

春は落ち着いたオープンガーデン。

今年は気持ち良い青空に恵まれました。

 

庭には、この季節らしい深緑を存分に楽しんでもらおうと、

 

椅子があちこちに置かれ、

緑と陽光と風と美味しいものを楽しむことができました♪

 

歩き、座り、また歩き。

 

歩くたびに緑や花の発見があり、

座ったところにしかない光と風がありました。

 

風が吹きぬけ、

 

葉が揺れて、

カサカサと揺れる音に、

地面の影がユラユラ揺れる。

それをただ見て感じているだけでいい。そんな時間に浸れます。


 

 

 

 

 


 

午前中から昼までの明るい光に照らされて、

まぶしいくらいに綺麗です♪

 

出店していたのは、

 

・ブーランジュリュネットさん
おなじみの美味しいパン屋さん。カレーも提供していました。

 

・焼き菓子 野里さん
八幡通りにある優しい味の焼き菓子屋さん。

 

 

・ライトニングカフェさん
時の鐘の近くにある、川越の老舗カフェ。

 

栗原造園のイベントには今回初出店だそう。
長岡式酵素玄米のお弁当や珈琲を提供。

 

・ディシプーさん      
素敵なセレクトの花、苗、雑貨などを提供。

 

 

*ワークショップ

 

古材を使用した額の制作。

 

*3.11ガーデンチャリティ
お子様ジュースや苗の販売など。

 

 

ゆっくりと噛みしめるように歩を進めると、

 

ナツロウバイ、ムラサキセンダイハギ、シロヤシオ、
ニセアカシア、ハコネウツギ、シャクヤク
ツリバナもしっかりと。ローダンセも見かけました。

 

それにしても・・・

 

目に飛び込んでくる緑、

緑には、いろんな緑色があることに気付かされます。

薄い緑、濃い緑、数え切れないほどの緑色が織りなすグラデーションが、

どこを見ても視界いっぱいに広がる。

 

それが光の当たり方で変わり、見る場所で変わり、

 

時間が経てばまた変わる。

万華鏡のように変わるグラデーションは、
刻一刻と変化し、均一でない、多種多様の豊かさがありました。

 

そして葉が地面に落とすのは、日影のグラげーション。

 

黒にもいろんな黒があり、
濃淡の日影が敷き詰められて、

それもまた時間と共に色が変化していく。。。

 

草の感触を感じながら、日影を踏む気持ち良さ。

 

 

影は気持ちいいものだと気付かされたグラデーションでした。

 


 

木々が生い茂る合間を抜け、歩きながら、
緩やか傾斜を足に感じていました。
地面は低い場所があったり、少しだけ高くなっているところがあったり。
ここには平坦な地面はむしろ少ないかもしれません。
ゆったりとした傾斜で自然と足が前に進んで、
まさに自然の地表を歩いているような感覚でした。

 

 

風が頬に当たるのが気持ちいい。

 

この庭は、木々が生い茂っているけれど、
本当に風がよく抜けていく。
どの場所にいても風を感じられるくらいで、
それこそ、栗原さんが意図して大事に作り上げた庭でした。

 

足し算で木々を足していくよりも、
いかに引いていくか。
引いた場所を風の通り道にして、
風が樹を揺らし、樹が地面の影を揺らし、森に生きた躍動感を与える。

 

 

詰まり過ぎていない「抜け感」のある庭は、
椅子を置いて寛いだり、食事をしたり、

 

人が過ごしたくなる庭でもあると気づかされました。

 

 

 

庭を散策しながら足元の植物をじっと見つめ、

 

時おり頭上の葉に見入り、
足の赴くままに進んだら・・・パッと視界が開けました。

ニセアカシアの大木が現れ、

網目のように地面に日影を作っています。


ニセアカシアの大木を挟むようにしてお店と出会いました。


 

 

 

 





 


 


美味しいものを手に椅子に座ってのんびりするお昼。
リュネットさんのパンを頬張り、

ライトニングカフェさんの珈琲をいただきました。
ナツロウバイが咲き誇っています。



庭の奥に発見してもらうようにお店に出店してもらっていたのは、

きっと栗原さんの密かなこだわりだったはず。


庭の真ん中でも、道路から見えやすい所でもなく、
むしろ一番奥や建物の軒先にお店を出店してもらっていました。
なにより森を歩いて欲しい、
歩きながらお店を発見して森のなかで美味しいものを楽しんで欲しい、

そんな願いが込められているのが伝わります。


造園会社として一年で一番忙しいこの時期にイベントを開催するのは、
それだけ今の時期の植物が美しく、見てもらいたい気持ちからであると思います。

 


 

 

「ここに座ろうか」

 

「ここで食べよう」


椅子に座り、地べたに座り、

思い思いの場所で食事を楽しみ、話し、寛ぎ、過ごす。

人と人の交流が生まれる庭でもありました。


この庭を作るにあたり、

栗原さんは自分たちが本当にいいと思う庭を

ここに実現したかったと話します。
まず自分たちが居心地良いと思える庭を作り、

庭とともにある生活を楽しむ。
オープンガーデンは

そこにお客さんを招いたパーティーのような雰囲気になればいい、と。

こういう発想とテイストの造園会社が川越にあることが貴重で、
庭でオープンガーデンを開催する行動力と、

毎年続けている情熱は川越では栗原さん以外にないと思います。

 

ここには、妥協なく理想を追求した庭づくりがありました。
普段の庭づくりからそうであるように、
どこに何を植えたら良いか、一つひとつ考えることから始まりました。

 

 

すぐ横に車が行き交う道があるのに、
この非日常感を作り上げるためには
長い時間を費やして出来上がってきた。
今でこそ大きな木に生長している木々も、
始めは3メートルくらいの大きさだったそうです。

 


まず大事なのは日照のこと。
建物の向き、時間とともに日光の当たり方が変わる。

そして、風の通り道をどう作るか。
どう風を通せば居心地良くなるか、
風当たりが強いところには木を植えてクッションにして和らげよう、
道の電線を見えないように、
ここに立った時に何が見えるといいか、

どの位置でも気持ちいい空間になるよう、配置を考えていきました。

 

木々の高低のバランスに、奥行きを感じさせる配置、

 

そこからくる立体的な森。

 

 

 

 

 

 


そして、緑のグラデーションを作るために

栗原さんならではの計算がありました。
「落葉樹と常緑樹をバランス良く配置する」
落葉樹は新芽が綺麗で、花がつくものが多い。
常緑樹は葉が厚いし濃い。
両者を混ぜながら色彩を作っていきます。
緑の中のアクセントになるように
ベニスモモやトキワマンサクで葉の色合いを変える。

通りに面してあるのは低い板垣だけ。
ブロック塀で囲むよりも開放的な空間にしました。
塀がないから風の通りもよくなり、
風が抜けて日当たりがよくなれば木に病害虫もつきにくくなる。
もちろん自然に合うように、建物も板塀にして。

そうして、何年もかけて気持ち良く過ごせる森に育ちました。


作り込んで、引き算して、
空間に抜け感があることが

見て綺麗だけでなく、歩いて、過ごして気持ちいい庭になっていると思います。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

庭で過ごしていると、
劇的な変化に目を奪われました。

 


太陽が少し動いて、森の風景が変わっていました。
緑のグラデーションの色合いが変わり、

風の通り道が移り、

日影の位置も動いていって。
わずかな時間でも風景が変化していくのだと再確認。



左から日が射し、左が明るい緑に。右へ行くにしたがって濃緑になっていく。


「ここ日影になったから、ここに座ろう」


森の変化に合わせて過ごす場所を変えていく、

そんな光景があちこちにありました。

 

また歩き始めると、

 

緑の中にお店との出会いが♪

ディシプーさんの花と、野里さんの焼き菓子がありました。



 


 

 

春のオープンガーデンではお馴染みで、

 

森の雰囲気とぴったりのお店です。

 

「今度はここが日影になったよ」

 

 

午前中は光に照らされていた場所が、

 

ちょうど日影になったようです♪
自然に合わせて、
移ろう影に自分を合わせる気持ち良さ。


 

 

 

 

午後の日で、また緑のグラデーションが変わりました。

ずっといることで、

より変化を楽しむことができました。

晴れていたので、余計に葉がまぶしかったです(*^o^*)

誘われるように歩いて、

座って過ごしたくなる庭。

 

川越にこういう場所があることが嬉しいですね。緑と美味しいものにいつまでも浸っていました。。。

また楽しみにしています♪

 


 


 

 


 


栗原造園さんの春のオープンガーデンでした。。。♪

「栗原造園」

川越市南大塚4-6-3

ちなみに毎週木曜日は

10:30~15:00で庭を開放しています。

散策してみてください♪

 

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


そして、秋には赤や黄色のグラげーションが見られます。

 

栗原造園さんでは、年に二回春と秋に庭を使ったイベントを開催しています。
秋のイベントでは、クラフト市として

 

紅葉の下に手づくりのものが庭いっぱいに並んでいました。

 

 

 

 

 


 

 

森のおうちのマーケット あきらふゆのもり

 


そして、去年の秋の時のマーケットで、

この庭でゴスペルを披露してくれたチームがあったんです。



ブリリアントスターズ。

その迫力と素晴らしい歌声に感動し、

いつか、何か機会があればまた川越で披露してもらいたいと思っていました。

 

そんな時に、

 

6月21日に蔵里でキャンドルナイトを行うと聞き、

キャンドルを灯すなか、ゴスペルを歌ってくれる方を探している、と。。。

これはブリスタしかいない!?と、すぐに連絡してみました。

ブリスタのみなさんも、凄く乗り気で

なんとキャンドルナイトに歌声を披露してくれることが決定!

楽しみですね♪

6月21日は、昼は雑貨イベント、

夕方からそのままキャンドルナイトに続きます。

2013年11月の冬至に行われたのが・・・

小江戸蔵里キャンドルナイト 賑やかに温かく

 

キャンドルの炎を見つめながら、

 

歌声に耳を済ませてください。。。♪




 

 

 

 

 


 

 

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