「川越パンマルシェ2014」後編 ついにフィナーレ♪そしてこれからも・・・ | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真




 

11:00にスタートした川越パンマルシェ2014。

全ての販売がスタートし、蔵里の広場は人で埋まり活気に満ち溢れています。

欲しいパン屋さんの列に並び、見れば全部のブースが長蛇の列に。

「いらっしゃいませ!」

「ありがとうございます!」

各ブースから元気な声が聞こえてくる。

今回のパンマルシェは、11:00にまずスタートしてから、

12:30にパンの商品追加という二段構えの時間設定で行っていました。

また、昨年以上の混雑を想定し、列の整理をしっかり管理していたのが今年の特徴。

どのお店の列をどの方向に並んでもらうか、など一つひとつ考慮して決めていました。

蔵里の広場にあそこまで人が来て比較的混乱しなかったのは、

事前の列の計画と総勢20人のボランティアスタッフの支え、

なにより川越パンマルシェに来られる方の気持ちの温かさがあったと思います。

 

パンマルシェの来場者は、このイベントを本当に楽しみにしてくれている方々ばかりのようでした。

みなさん穏やかな表情で、笑顔に溢れ、

あれだけの人が集まっていたのに優しい雰囲気の広場は、感動的ですらありました。

 

お目当ての店のパンをまとめて買う、

あるいはいろんなお店のパンを少しずつ買って食べ比べしてみる、

いろんなパンの楽しみ方があって、いろんな笑顔があった。

 

ある出店SHOPの方が川越パンマルシェの雰囲気を見渡し、こう言っていました。

「川越パンマルシェのお客さんは穏やか」

列に並ぶのも待っている様子も、穏やかな気持ちでいてくれているのが伝わる、と。

川越パンマルシェの醸す雰囲気は、実は独特なのでしょう。

そこには、川越市内のパン屋さんが中心となって集まり、

地域に根差したイベントならではの空気感があるのかもしれません。

 

こちら、BREADMANさんのブースでは、

続々とお客さんの元へパンが旅立っていっています!

 


川越ベーカリー楽楽さん、牛筋黒カレーパンをずっと揚げ続けています。

それから、この日のために用意した

アイスレモンクリームパン、ロデブも好評でした♪

 

UPPER EAST SIDEさん、ホットドッグ大盛況です!



 

プレーンとサルサを出品し、ミネストローネとワインも合わせて大人気でした。

青空の下、ワインを呑みつつ、

出来立てのホットドッグを頬張る姿があちこちに見られ、まぶしかったです。

 

行田市からのゲスト出店、

TSUKIMO BAZAARさんの移動販売車も列が途切れず大盛況。

 

そして、川越パンマルシェ一番の長蛇の列となった、

入間市からのゲスト出店PANJAさん。




PANJAさんは、その熱気に圧倒されていました。
「川越パンマルシェ、こんなに凄いのか。。。」と。

数え切れないほどたくさんのパンを持ってきたつもりだったけれど、
販売スタートした直後からまとめ買いの方が続々と続き、

山のようにあったパンがみるみるなくなっていく。
「このままじゃ、もたない」
そう思ったPNJAさんはすぐに入間の店舗に連絡して、
追加でパンを運んでくれるよう手配していた。
が、しかし。。。
連絡の行き違いがあったのか、なんと伝えた量の倍のパンが蔵里に届いてしまったのです。
こんなにパンがあっても・・・と一瞬困った表情を見せるも、

それも全てお客さんの元へ旅立っていき、結局完売という結果に。
「川越パンマルシェ、こんなに凄いとは思いませんでした」
感慨深く語っていたのが印象的でした。

 

蔵里室内では、日本パンコーディネーター協会主催のワークショップが開催されています。

「水滴アート」や「まるごとカンパーニュのサンドイッチ」を作ることができるワークショップには、

大勢の方が参加し、和気あいあいと楽しんでいました。

これは川越パンマルシェの新たな試みとしてのワークショップ。

まるごとカンパーニュは実際にパンを使って作る体験で、新しいパンの食べ方の提案となっています。


カンパーニュの生地でサンドイッチを作り、

それをまるごとカンパーニュの中に戻して収める、という楽しく特別な体験。

(こうした形で完成!見た目がなんとも楽しげです)

 

ワークショップは、室内だけでなく外のテントでも行われ、

パンのある暮らしを楽しむと題して、
・粘土で作るミニチュアあんパン
・パンの簡単フェルトブローチ作り

を楽しむことができました。


子どもから大人まで、たくさんの方が手作り体験に参加しています♪
ミニチュアあんパンは、粘土をこねて色をつけ、美味しそうなあんパンを作ります。


 

そして、今年も大人気だった棒パンBBQ。

棒パンBBQというのは、シンプルだけどとっても楽しいパン焼き体験。
これはボランティアスタッフ主導の企画です。

まずは、ベタっとしたパンの冷凍生地をお客さんに渡します。
それを手の中で温めてもらい、しばらくすると・・・
15分もすると袋の中で生地が丸く膨らんできます。
そう、手の温度で生地の発酵が進んでいくんです。

 

楽しみながら、発酵という自然現象を体験できる趣向。
その生地を伸ばして、竹の棒にクルクル~っと巻き付けたら、あとは炭火で焼くだけ。
シンプルだけど、パンの起源に触れられるような体験、棒パンBBQ。
川越パンマルシェでは毎回行っている企画で、子どもたちに大人気です。


 



いい焼き色になったら、バターを塗ってハフハフしながら食べる。

自分で焼いたパンの味は格別ですね。



(今年から入口に総合インフォメーションを設置し、ボランティアスタッフが対応しています)


昼過ぎになると陽射しも出てきて、気温も上昇。
「さあ、フレンチトースト投入するか!」
とBREADMANさんがコンロに向かい始めた。


この日は暑くなると想定して、
冷たいものを提供しようと考えていたBREADMAN。
単なるフレンチトーストではなく、上にアイスの乗せて提供しようと目論んでいました。


お店の方でも、断トツ人気のクリームパンやオレンジ&クリームチーズを冷やしでも販売していて、
冷たいブリオッシュも提案しています。
BREADMANさんらしい柔軟な発想のパンたちです。

 

広場を見渡すと、お昼の時間をまわると落ち着いてきて、

日影や椅子に座りながら、まったりとパンを楽しむ光景が見られました。



川越パンマルシェのために遠方から来られた方もたくさんいて、

初めて蔵里、川越に来たという方も多数いたようでした。

COEDOビール片手に川越のパン屋さんのパンを食べ、

「COEDO美味しいですね!」という感想。

帰りには蔵里で川越土産を買って帰ると言いつつ、パンマルシェの雰囲気を楽しんでいました。

パンマルシェを通して、川越を知ってもらう機会にもなっていました。

 

雑貨ブースの3店は、

パンのある暮らしを彩る雑貨をたくさん出品し、

賑やかな広場の中で、その落ち着いた雰囲気はまるでオアシスのよう。



 

それぞれが違うテイストのお店で、

違いを楽しみながら見て回っている様子がありました。

中でも、tenoriさんの珈琲やRAWAさんのリースはやはり人気。

「可愛い~!」と手に取る方が途切れませんでした。

 

15時くらいになると、あちこちのブースがどんどん完売御礼となっていった。

朝・・・あれだけのパンが広場に並んでいたのに、

わずか数時間のうちにパンが一つも残らずなくなって、

ガランとなったテーブルだけが残る光景が信じられない。

蔵里の広場は終始熱気が渦巻いて、パンが好きという一体感に包まれていました

あれだけのパンを焼いてきたパン職人も凄い、

そして、

これだけ買われていったお客さんの情熱も凄い。



(この日のために職人が徹夜して焼いてきたパンが全部お客さんの元へ届けられました)

出店していたお店はみな、

前日からずっとパンを焼き続け、朝蔵里へ運んできて、そのままパンマルシェスタートに突入し、、

ひたすらパンを販売し続けてきた。


午後、落ち着きを取り戻してきた広場の片隅で、

ようやくお祭りの渦中の興奮からホッと肩の力を抜くことができ、

緊張感からだんだんと笑顔が見られるようになっていく出店者の皆さん。

一睡もしてない疲れが出てくる頃でもあったでしょうが、

それでもパン職人さんたちの、幸せそうな表情があった。


これだけたくさんのパンを焼いて、それが全部販売できた。

作った者にしか味わえない充実した表情がありました。


 

そして、棒パンBBQもラストスパート。

200個以上の生地も、いよいよ最後の提供となりました。

最後の子どもたちに綺麗に焼いてもらって、棒パンBBQも完売御礼となりました!



出店したパン屋さんは、みな個人で頑張る地域のパン屋ばかり。
静かさを取り戻してきた蔵里の広場では、

お互いのブースを行き来し、無事に終わったと健闘を称え合っていました。
この一大イベントを、出来る限りのパンを焼いて応えようとしたまさに戦友だった。

普段はお店の仕事に追われていると、なかなか他のお店に行けない、
川越パンマルシェという場は、パン屋さん同士の交流の場でもありました。



(そして、雑貨も物色したりしつつ!)

 



16:00。

 

この日5000人の方が詰めかけた川越パンマルシェも終了となりました。

出品された手作りのパンと同じように、

市民による手づくり感満載のパンマルシェ。

今回、たくさんの方に「楽しかった!」と言ってもらえたことが、

スタッフ一同頑張ってよかったと報われるようでした。

パンマルシェにあったのは、

どのパンにしようか考えている表情、

これに決めたとパンを手にした表情、

袋に入れられて受け取った時の表情、

素敵な雑貨とめぐり合えた、

まるごとカンパーニュのサンドイッチが出来上がった、

ミニチュアあんぱんが上手くできた、

棒パンが美味しかった、

この日、数え切れないくらいたくさんの笑顔を見る事ができました。

皆さんの楽しそうな表情を見れたのは、スタッフという立場だからこそでした。







数え切れないほどのパンがお客さんの元へ旅立っていって、

「パン」という日常的な食べ物で、非日常の特別な時間をみんなで楽しんだパンマルシェ。

この日の夕食に、次の日の朝食に、

川越中の食卓にパンマルシェのパンが並んでいただろうことを想像すると

なんだかニンマリしてきます。

 

川越には、埼玉には、美味しいパン屋さんがたくさんある、
パンを今よりもっと身近に感じてもらえたら、
パンマルシェ開催の意味もあったのではないかと思います。

もし、気になった出店SHOPがありましたら、
これからぜひお店の方にパンや雑貨を覗きに行ってみてください♪

 

一日の大半の時間をパン作りに注ぎ、

日々地域のパン食を支えているお店と職人が川越の各地にいる。

日々の仕事が大変な中でも、

いや、もっとパンを身近なものとして感じてもらいたいと願い、

一年にたった一度だけ一ヶ所に集まろうという祭典が、川越パンマルシェです。

 

必死に焼き、無事に完売御礼で幕を閉じ、

川越オールスターの顔触れが集まった宴も終わりました。

お祭りが終わればまた、

各店は毎日こつこつと丁寧にパン作りに打ち込む日常へ戻っていきます。

出店SHOPの皆さんはもう、普段の仕事に戻り、

明日お店に並べるためのパンを焼く仕事の日々です。

 

今日よりも明日、

もっと納得いくパンが焼けますように。

足元を見つめながら、一歩一歩前へ。

この積み重ねで、川越のパンはより美味しくなっていくはず。

 

みな今はやり切った疲労感で何も考えられないだろうけれど、

まだ捉えられない視界のずっと先に・・・

パンマルシェ2015の光をうっすらと感じながら、

この一年前進してくのみ。

 

川越パンマルシェ2014。

出店SHOP、ボランティアスタッフ、応援してくれた方々、

なにより参加してくれた方々、

みんなで作り上げたパンマルシェだったと思います。

川越パンマルシェに関わってくれた全ての皆様、
ありがとうございました!

 

成功を祝してここに。。。

 

また来年、川越パンマルシェ2015でお会いしましょう!

楽しみにしていてください!


 

2014年5月25日第3回「川越パンマルシェ2014」

◇パン、ドーナツの販売
・WACCI (ワッチ)
・善太郎
・ベッカライ0044
・ブーランジェ リュネット
・BREADMAN
・パン工房 クローバー
・川越ベーカリー楽楽
【ゲスト】PANJA(入間市)
【ゲスト】ツキモバザール(行田市)
☆オリジナルパンセット参加店 バニトイベーグル川越店・カフェ蔵

◇ドーナッツ
・CAFÉ ANTI

 

◇ホットドッグ
・UPPER EAST SIDE

 

◇ パンのある暮らしを楽しむワークショップの開催
・粘土で作るミニチュアあnパン
・パンの簡単フェルトブローチ
・パンコーディネーター協会

 

◇ 暮らしを彩る雑貨の販売
・ちいさな雑貨店 tenori
・雑貨と花のアトリエ ATELIER RAWA
・ブルーグリーンのDoorの雑貨店 Cha-tu-cha

 

◇チャリティ 親子で楽しむ棒パンBBQ

 

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

 

という、大団円の後に。

 

この日、集まったボランティアスタッフ一同でも記念写真を撮りました。

今や一大イベントになった川越パンマルシェ、

多くの市民の応援が必要と、blog、facebook、twitterで呼びかけ手を挙げてくれたのが総勢20人。
自分がお客さんとして楽しむのもいいけれど、
パンマルシェを縁の下で支えたい、と集まってくれた面々。

運営側にいると、会場のお客さんの表情がよく見えます。
たくさんの笑顔を見ることができて、
ボランティアで参加してよかった、とみんな話していました。
そのみんなの充実した笑顔が、

なにより川越パンマルシェの成功を物語っていました。

始めはぎこちなかったメンバーも、時間が進むごとに一体感が生まれて
最後には最高の仲間意識が芽生えていました!


朝のミーティングで、
「成功させようね!」と、ハイタッチを交わして始まった川越パンマルシェ。
そう、やっぱり最後の締めには、
「お疲れ様!」と、ハイタッチを交わして締めくくりました。

 

お疲れ様でした!




また来年、川越パンマルシェ盛り上げましょうね♪
川越パンマルシェ2014。完。
そしてこれからも・・・

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