出生の秘密てんこ盛りの 『芙蓉閣の女たち~新妓生伝~』② | コワれるまで ALLORA

出生の秘密てんこ盛りの 『芙蓉閣の女たち~新妓生伝~』②

芙蓉芙蓉閣の(プヨンガク )女たち~新妓生伝~( シンギセンディョン)(New tales of gisaeng 2011年)を観終えました。

いや、よかったです。
当初このドラマから受けたイメージは、全編が「大韓民国( テハンミングク)に残る唯一の妓生料亭」を舞台にしたドラマかと思いました。
ドラマ ファン・ジニ(Hwang Jin Yi)(2006年)みたいに芸の対決なんかあったりして。

でも、本作はそんなプロ根ドラマではありませんでした。
主人公タン・サラン(イム・スヒャン)はドラマ中盤で芙蓉閣を退職してしまいますから。

要するにこのドラマは“芙蓉閣の(中の)女たち”ではなく、芙蓉閣の外界の女性たちも含めた、“芙蓉閣に関わる女たち”の物語。
なのでドラマの舞台が芙蓉閣でなくたって、待令熟手(テリョンスクス)水刺間の(スラッカン )コック長)の末裔が腕を振るう“雲岩亭”だ(ウンアムジョン )って、かまわなかったのかもしれません。
個人(ケイン)の趣向(Personal Taste)』 (2010年)の相婟材(サンゴジェ)のような、象徴的な舞台背景として芙蓉閣という設定がなされている、といったところだと思います。

なので そこのところはちょっと期待に及びませんでした。

でも、現代劇の中に史劇衣装が登場するのは、ちょっと楽しいです。

おまけに、芙蓉閣の現代っ娘妓生がけっこう綺麗な女優さんを揃えていて、洋服で外出するしプールに泳ぎに行くし、と 史劇の野暮ったさがなくて、よろしいです。



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ドラマそのものは恋愛物。
ドロドロはあんまりないけど、出生の秘密がてんこ盛りの韓流コンテンツビックリマーク

全体としてのクライマックスはドラマ中盤、主人公ア・ダモ(ソンフン)が恋人サランを取り戻そうと、水揚げの寝所に飛び込むところでしょうか。
泣けます。

そこまでの何話かのア・ダモの行動や弁解のセリフはなかなか観入ってしまいます。

このあとはまた、のんびりとしたホームドラマが続きます。

最終話のひとつ前あたり、出生の秘密(韓流っちゅあ これだよ~)が明かされ、何度も抱き合うシーンが続きますが、これは泣かせます。

作り手も泣かせようと思って作っているのですから、かなうわけがないです。

でも、今日本のドラマで泣ける作品って、子役を使ったものくらいしかないと思うんです。

そんなところも韓国ドラマの魅力ではないですかねぇ。



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やっぱりついて行きにくいのがこのドラマのテイスト。

ま、シリアスなドラマでもちょっとコメディっぽいシーンを入れて視聴者をリラックスさせることはあるんですが、このドラマはやり過ぎビックリマーク

クム・ララを演じるハン・ヘリンに、こういう演技をさせるかなぁ。
芙蓉閣の女たち

“吹き出し笑い” 第2弾はララの義父クム・オサン院長を演じるハン・ジンヒ。
芙蓉閣の女たち
ハン・ジンヒは 天使の羽根『天使の誘惑』(2009(Temptation of an Angel)年)では、どうしようもないガンコオヤジを演じていましたが、本作ではいたってダンディ。
そんなひとにこんなこと、させるはてなマーク

演出、おかしい・・・

で、とどのつまりは幽霊が出てきて憑依されてなんか予知能力を授かってしまう、ア・ダモの父親。
芙蓉閣の女たち

おぉーい

ここまでやるか、韓流ビックリマーク