コワれるまで ALLORA

映画とかドラマとか、自分の記録程度に書き付けています。

愛機 KENWOOD の 98年製ALLORA、コワレるまで使い続けまーす。

なお、このブログはPC画面用に横幅420ドットで作っていますので、スマホで見ると色々おかしいかもしれません。

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

海洋系作品【4】映画 『バトルフィールド・アビス』

予定にはなかったけど、海洋系シリーズに1作追加してしまいましょう。

前項の 『沈黙の艦隊 シーズンⅠ 〜東京湾大海戦〜(2024年)に埋め込んだ紹介動画の左上に、「MobyDick Movie」という文字が表示されていました。

潜水艦は、いわば「白鯨」
(MobyDick)
なのですね。

私は以前、小説『白鯨』(1851年)の実写版を観ているので、それを書いておこうかなっと。

ただし・・・あのアサイラス野郎のパチモン映画です。
『バトルフィールド・アビス』(原題:Moby Dick 2010年)。

邦題、ひどいですね。
性懲りもなく大作にあやかるアサイラムを煽っているようです。

レンタルショップに置いてあって、アサイラムと気づかれなければつい借りてしまいそうな、悪質なネーミング・・・
いや、たいていのお客さんは、エリイアンで騙され、ジョーズで騙され、この手の邦題作品は「怪しい。借りない方がイイ」と経験値が備わっていると思います。

でも、アサイラムだと知って、なお観ようとする、私のような輩もいるんです。
「今回はどれだけヒドいんだろう」とワクワクします。

ところが、これが意外に面白かった

低予算ながらアサイラムは原題通り、ちゃんと『Moby Dick』を作ろうとしたようなんですね。
わりあい、ストーリーがしっかりしていました。



               



1969年、北極海で米潜水艦アクシネット号が巨大な白いクジラに襲われて大破。
乗船していた水測員の( ソナーマン)エイハブ(バリー・ボストウィック)は片足を失います。

2010年、エイハブは原子力潜水艦ピークォド号の艦長となっています。

洋上でクジラの声を研究していたミシェル・ハーマン博士(レニー・オコナー)の目の前に突然原潜が浮上。
エイハブ艦長は彼女を艦内に拉致し、彼女の協力のもと、モビーディックへ復讐しようとするのでした。

なかなかの風貌のエイハブ艦長。

長峰博士(中山忍)が「あんな鳥いません」と言ったように、ミシェル博士もクジラ説を否定しつつ、ピークォド号は勝手な航海を続けます。

太平洋各地での白鯨の被害がピークォド号の軌跡と一致しているため、米海軍はエイハブ艦長を捕らえようと他の原潜を送り込み、それが白鯨に返り討ちに遭ったり、と深海戦はけっこう観応えがあります。

よく見えないけど 、原潜の操艦とか、戦闘シーンはなかなか迫力があってイイです。

そして「何でもデカけりゃそれでいい」というアサイラムの白鯨は、
(モビーディック)
これまたデカい

全長 150m
うそ~っ

ただ、アサイラム映画の悪い癖として、けっこうシーン毎にサイズ感がブレること。
サイズをちゃんと考証する、という意識はアサイラムには希薄なようです。


本作はちゃんと原作小説を踏まえたエンディングになっています。

原作を知っている人にとっては、重厚な終わり方を楽しめると思います。


ただ、トーピード3発も喰らって、ミシェル博士死ななかったな~。
ホント、アサイラムのやることはめちゃくちゃだな~。





海洋系作品【3】 実写ドラマ 『沈黙の艦隊』


今年に入って、観ました。
Amazon Prime Videoで配信された実写ドラマ 『沈黙の艦隊 シーズンⅠ 〜東京湾大海戦〜』。

これは説明の必要もないでしょうけど、1988年から1996年にかけて週刊漫画雑誌モーニングで連載された『沈黙の艦隊』という漫画があったのです。

私はこれの単行本じゃなくて、本誌サイズの収録本を同僚から借りて詠んでいました。
当時、ハマりましたね~。

この漫画が昨年(2023年)の秋に実写映画として公開され、年明けて40分以上もの追加映像を加えた 全8話ドラマとして動画配信サイトから配信されました。

日本語字幕ONでご覧ください(ほとんど役に立ちませんけど)。


米国
(ミグク)
の核
( ヘク)
潜水艦シー
(チャムスハム)
バットが、日本人乗組員を乗せて出港しますが、この日本人たちによって奪われ、なんと彼らは潜水艦1隻をもって「独立国家宣言」をしてしまいます。

国家(艦)の名称は “やまと”。

傲慢な大国たちはこぞってブーイングのなか、やまと艦長の
(ハムジャン)
海江田は独自の世界平和構想をぶち上げる・・・。
簡単に言ってしまえば、そんなストーリーです。



               



当時の興奮が蘇るかとワクワクして観ました。

海洋戦闘シーンは迫力モノです。
そして原作当時とは違った、最新の原潜の内部を観れて、これまた興奮。

ホントにあんな感じなのでしょうか。
これまでの潜水艦というイメージではなく、すごく未来的です。

ストーリーは、マンガほどのスケールは映像化できないものの、でも面白かったです。

原作は多分に政治ストーリー色が濃くて、国連5か国の常任理事国らがそれぞれ自国の国益を優先する主張を繰り広げるのです。
お国柄が出ていて、そのディベート合戦がけっこう作中長く描かれていたと記憶しています。

ただの海洋マンガじゃないところが、そこそこ社会派になっていく30歳代の私にとっては、面白かったです。
もっとも、多くの人がこの作品を高く評価されていたと思います。

ドラマはそこまでキャストにコストをかけられなかったのでしょう。
アメリカと日本しか登場しませんが、それでも大国の憎々しさがよく描かれていたと思います。



               



国連をベースに、超国家軍を作り上げ、強制的に世界平和を構築する。
それが海江田の主張であり、作者かわぐちかいじ氏の主張です。

でも、国連常任理事国の1国が戦争を始めてしまい、国連がブレーキをかけられない、という現実が今起こってしまっています。

作中で語られるのは軍事力の面だけですが、今私たちが目にしているのは経済や情報・交易・地勢など、国家核のバランスはものすごく多くの要素が関係しています。

漫画やドラマとは違い、現実では軍事力だけがカードではないわけですね。
それを私たちはまざまざと実感しています。

そんな簡単にはイカナイのです。

ドラマではやまとを抹殺しようとするアメリカに対し、日本が「乗組員は同胞だから」「核を使うところまで追いつめてはならないから」と抵抗します。

でも、今現実の戦争をニュースで見、物価高を実感している大人の視点からは、こんな暴挙に出た潜水艦は国際テロ組織として、さっさと日本はアメリカに従ってパージ(始末)側に回るべきだったでしょう、と思わざるを得ないのです。

原作の発表当時のように、大国が(表面的であっても)強調していた地球社会に戻れないのかなぁ、と思うことしきりです。




ブチ上がれ! BABYMETAL!!

【海洋系作品】の途中ではありますが、ただいま 沼ッてます

じいじのイチ押し、 BABYMETAL が突然新曲を発表したのです。

デビュー当時から、出す曲出す曲「なんだ、コレ?」と肯定的に揶揄されてきた BABYMETAL ですが、今回の新曲「RATATATA」にはけっこうひっくり返りまして、思わず記録してしまいました。


5/24 にMVが公開され、1週間も経たないうちに 再生数が400万回とブチ上がってます。

このMVのためにコスチュームを新調せず、いつもの衣装のまま。
でもチープじゃない。
BABYMETAL Death
(です)


BABYMETAL の楽曲は、コロナ禍のちょっと前、メタルレジスタンス第8章(2019年)から「PA PA YA!! (feat. F.HERO)」をはじめ “和” テイストのイイ曲が並びます。

欧米の人たちから、日本語や漢字はかなりエキゾチックな魅力として受け取られているようです。

でも今回は ドイツのメタルバンド・・・いやグロウル(デスボイス)バリバリのテクノバンドかな、「Electric Callboy」とのコラボ。

冒頭のグロウル(デスボイス)パートからいきなり曲調がガラリと変わって、BABYMETAL にしては珍しい キャンディ・ポップ(70年代終わりから80年代の初めに流行った)です

どひゃーっ。
普段は突き抜け歌唱のスーちゃん、こんな甘く溶け込むような歌い方もできるんですねっ。

キャッチーで、ノリノリで、歌詞の通り 誰でもブチ上ガる曲。

本来 BABYMETAL が目指す、足を横60度に開いた仁王立ちのダンスといった “カッコイイ” 系の方向性は横に置いといて、前面に出したのは まさに
Kawaii is Justice(“可愛い” は正義)

既に海外各地からたくさんのREACTION動画(初めて聞いてみた動画)がアップされていますけど、みんな笑顔

この曲は BABYMETAL にしてはずいぶん短く、4分弱しかありませんが、ラスト1分。
凶悪なグロウル野郎が、BEBYMETAL の「Fuwa Fuwa 」ですっかり毒気を抜かれ、愉快なオジサンたちになり下がってしまっています

誰でも絶対笑顔になる「RATATATA」。
『ヘビメタはちょっと・・・』という人でも、聞きやすいのではないでしょうか。



               



BABYMETAL に慣れていない人には、珍しくストリングス(弦楽器群)が聞こえてくる「ARKADIA」をお勧めします。

チーム BABYMETAL らしい、まるでメタルバンド「ドラゴンフォース」のような、1小節にどれだけの音符を詰め込めるかと言わんばかりのメロディック・スピード・メタルです。

この動画のコメントの中で最高なのが、「全てが狂ってる」


アルカディアとは理想郷の意味で、歌詞もなかなか。

「もう涙は要らない。もう痛くない。もう泣かない」
真面目に歌詞を読むと、胸に熱いものがこみ上げて、ちょっとウルッときます。




海洋系作品【2】 OVA 『青の6号』

前項の続きです。
(これ書き終えたら、次は今観てる時代劇ドラマ 『インス大妃
(テビ)
』(全60話 2011年)です。)


【2】OVA 『青の6号』(全4話 1998年)

CGアニメ作品で、登場キャラ以外はすべて CG で作られています。

けっこう旧めの作品ですが、当時としては最先端の CG技術で作られており、今観てもなかなか見応えがあります。


そもそも『青の6号』とは、漫画家小沢さとる氏が1967年(昭和42年)から「週刊少年サンデー」に連載していたマンガが原作です。

小沢さとるは海洋系マンガを得意としていて、幼少期の私はサンデーに連載されていた潜水艦漫画『サブマリン707』(1963年~)を覚えています。

まぁ家が貧乏で週刊誌なんか買えませんでしたから、床屋に行ったときに読み貯めするくらいでしたけど。

海の中を描かせたら、小沢さとるでしたね。
『ジャイアント・ロボ』などの作者 横山光輝も海中シーンは上手でした)
>
そんな小沢が 1967年からサンデーに描き始めたのが『青の6号』でした。

週刊マンガ誌は買えませんでしたが、プラモデルはお小遣いの範囲で買いました。

メインとなる日本の原子力潜水艦、「青の6号」と
(ブルー・サブ・シックス)
か、青の6号に搭載される小型潜航艇「フリッパー」(サンダーバード4号みたい)とか、敵組織の潜水艦「ムスカ」とか。

OVA版は原作マンガから約40年を経て制作されましたが、世界観は全く違います。
ポスト・アポカリプス系です。

メカの名称以外、全てが異なっていて、敵は『ゲッター・ロボ』の恐竜帝国みたいなヤツで、ムスカってクジラの化物みたいな生き物なのです(おいおい)。

私としては小沢の原作版に近い作品で、邦画『ローレライ』(2005年)のような雰囲気の海洋戦記アニメを期待したのですが。

期待は大きく外れ、なんかもうCG技術を観せたいだけの、厨二病作品でした。

製作者が何を狙ったのか知りませんが、わざと声優のボリュームを変えたり、雑音を入れたりと、そこは何か不愉快な作品ではありました。

でも、この作品への挑戦は、以降の日本のアニメを大きく進歩させたのだろうと思います。

そこはリスペクトしております。





う~ん、【3】へ進めなかったな~。




海洋系の国産映像作品【1】『ハイスクール・フリート』

最近、海洋系の国産映像作品をいくつか観ました。
どれも秀逸なものばかりでした。

ザッと記録しておきます。

時間があれば各項に分けたいのですが、観たいものだらけなので、後を振り返る余裕がありません。
(韓国ドラマは、二度観したい作品がたくさんありますけど

【1】アニメ映画 『劇場版 ハイスクール・フリート』(2020年)

言わずと知れた「はいふり」でございます。
(おそらく言っても知られてない)

萌えキャラの少女が戦車に乗って対戦し合う、アニメドラマ 『ガールズ&パンツァー』(2012年~)が、あるジャンルの嗜好家に爆発的に流行りました。

登場人物は全部萌えキャラ美少女。
声優も全部女性。
どんなに激しい砲撃戦でも、誰も怪我しないし誰も死なない、お約束のストーリー。

『ガルパン』、良かったですね~。

で、本作はその『ガルパン』の海洋版。

舞台は海で、兵器は軍艦。
萌えキャラ美少女が戦艦に乗って戦います。

上記動画を観て感じるのは、前半の萌え萌えムードと後半の海戦のムードがガラッと違うということです。

特に海戦の方はスゴいド迫力。

主人公 岬明乃(声:夏川椎菜)が指揮する「陽炎型駆逐艦 晴風Ⅱ」は弾着の波しぶきの中、洋上をジェットスキーのように暴れ回ります。

その、海の描写、水の描写がえげつないクオリティの CG で描かれているんです。

萌え系アニメで そこまで要らんだろ とも思うんですが、それは『ガルパン』から踏襲された流れでしょう。

ちなみに YOUTUBE の宣伝動画は解像度が低くて、ちょっとそのやり過ぎ感は伝わりません。



うわ、【1】だけでそれなりになってしまいました。
残りは次項にて。

ちなみに、記録しておきたいのは以下の3作品です。

【2】OVA『青の6号』
【3】実写ドラマ『沈黙の艦隊』
【4】映画『ゴジラ -1.0』





1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>