『グランド・ブダペスト・ホテル』 THE GRAND BUDAPEST HOTEL 2013年・ドイツ・イギリス
ジャンルを検索してみると、ミステリーだったり、ドラメディだったり。
・・・ドラメディ。新語の登場に、ババア(当方)は軽く混乱。
まるで、立体絵本。
幾つも城が現れて、建物の内や外で、人間がちょこまか。
建物と人間の大きさの対比が大仰で、愉快。
神経症に思えるほどのシンメトリーで、完璧な絵作り。
俳優の立ち位置、歩き方、走り方まで細かい細かい。
であれば、俳優の遊びが制限されるかといえば真逆であるから、また愉快。
巨大ホテルのコンシェルジュとベルボーイ。
駒のように回り続ける2人の周りに、有象無象。
とにかく多彩な曲者俳優のオンパレード!
むしろ、知らない顔は出ていないのに、ハーヴェイ・カイテルに気づかなかった!
コンシェルジュなレイフ・ファインズは昔からエロいのだけれども、今回もまた。
ベルボーイのトニー・レヴォロリは太鼓を叩くオモチャ人形みたいで、効果大。
シアーシャ・ローナンが、可憐な花みたい。
エドワード・ノートン、ウィレム・デフォー、お馴染みエイドリアン・ブロディと来て、極め付けがF・マーリー・エイブラハム!
何このアカデミー賞授賞式状態!
ウェス・アンダーソン監督のワールドであり、作家性が高い。
演出家の美意識で形成される舞台劇のようだ。
どっぷりと寓話調に、ピリリとスパイス。
パステルカラーで、クラッシックで真新しくて、至福の色空間。
群像劇のようでいて、必ず中心にコンシェルジュかベルボーイ。
そのため、芯がブレない。
とっても観やすい、ミステリー仕立ての大皿ドルチェ。
そして、なにより重要なのは、笑えるってこと。
スクリーン
[関連作品]
レイフ・ファインズ 『007 スカイフォール』
F・マーリー・エイブラハム 『スカーフェイス』『アマデウス ディレクターズ・カット』
シアーシャ・ローナン 『ラブリーボーン』
ハーヴェイ・カイテル 『タクシードライバー』
ウィレム・デフォー 『デイブレイカー』『ジョン・カーター』『ストリート・オブ・ファイヤー』
エイドリアン・ブロディ 『ジャーロ』『スプライス』『エクスペリメント』『プレデターズ』
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