探検隊一行が阿寺渓谷を再訪したのは、以前にご紹介した隠れ滝定勝寺岩出観音 を調査した11月の中旬のとある日のこと。里の紅葉もそろそろピークを過ぎようかというころで、阿寺渓谷の紅葉はもう終わっているだろうと思いながらも、とにかく行ってみることにしました。

木曽路名水探検隊のブログ-阿寺渓谷1


 渓谷の入口付近。色付いた葉を残す木もところどころに見えるものの、紅葉もそろそろ終わりといったところでしょうか。

木曽路名水探検隊のブログ-阿寺渓谷3  木曽路名水探検隊のブログ-阿寺渓谷2


 対岸には木曽森林鉄道阿寺線の橋梁跡も見えます。

木曽路名水探検隊のブログ-阿寺森林鉄道の橋梁跡


 程なく差し掛かったのが「阿寺川第1橋梁 」。歩いて対岸に渡ることができ、転落防止のためのフェンスが取り付けられています。近くの河床の岩には甌穴 も見られます。

木曽路名水探検隊のブログ-阿寺森林鉄道阿寺川第1橋梁


 季節は移り変わっても、川面は変わらぬ「碧さ」を湛えていました。

木曽路名水探検隊のブログ-狸ヶ淵


 亀石 の近くで青々と葉を茂らせていた木も、燃えるような紅に染まり、川の青さとのコントラストがとても印象的です。

木曽路名水探検隊のブログ-亀石


 さらに遡行を続けますが、阿寺川はなおも変わらぬ「碧さ」で隊員一行を迎えてくれました。

木曽路名水探検隊のブログ-犬帰りの淵1  木曽路名水探検隊のブログ-犬帰りの淵2


 阿寺渓谷の白眉、牛ヶ淵 。両岸は色を失っていささか殺風景ですが、そんな中でも滔々と流れる水の碧さは見る者の目を惹き付けて已みません。

木曽路名水探検隊のブログ-牛ヶ淵


 その先の砂小屋キャンプ場で、「信州の名水・秘水」に選定されている「美顔水 」で喉を潤していこうと一行が訪れてみると、確かに幾つか設けられていたはず水舟がきれいさっぱり消え失せているではありませんか。さては「狐ヶ淵 」の狐か「狸ヶ淵 」の狸にでもたぶらかされたかといぶかりながらも、隊員たちは阿寺渓谷を後にするのでした。美顔水の水舟はいったいいずこへ!?(aki

木曽路名水探検隊のブログ-砂小屋キャンプ場1  木曽路名水探検隊のブログ-砂小屋キャンプ場2


(追記)後から分かったのですが、砂小屋キャンプ場が指定管理制度に移行するに当たり、水舟も一新されるとか。どんな装いになって我々の前に現れるのか、今から楽しみです。