美しい阿寺ブルーに輝く「牛ヶ淵」から数百m車を進めると「吉報の滝」の案内板が見えてきます。「六段の滝」によく似ていますが、こちらは落差25m、3段の滝です。

木曽路名水探検隊のブログ-吉報の滝看板

木曽路名水探検隊のブログ-吉報の滝
      < 吉 報 の 滝 >

 何故、「吉報の滝」という名が付いたのか、いろいろ調べてみましたがわかりませんでした。どなたかご存知の方がおいででしょうか。

 吉報の滝をもう少し進むと「砂小屋キャンプ場」に着きます。

 こちらが、一般客が訪れることのできる、阿寺渓谷の最終地点。

 そこに山の斜面から引かれ、水舟一杯に湧き出ている冷水が「美顔水」です。

木曽路名水探検隊のブログ-美顔水
       < 美  顔  水 >

 その昔、この山を管理するために遠く尾張藩から派遣された山役人の奥方たちが、見違える程、色白の美人になって帰ってくるので、訳を聞いたところ、この清水を朝夕使っていた、そんなことからこの冷水を美顔水と呼ぶようになったそうです。

 柄杓ですくって飲んでみると、冷たくてまろやかな味がしてとても美味しい。

 3回顔を洗ってみましたが、冷たくて実に気持ちがよい水です。

 そして、近くには「吉報の水」も…。

木曽路名水探検隊のブログ-吉報の水
       < 吉 報 の 水 >

 しばらくすると、蝶が現れ、道路に流れ出した美顔水を飲んでは離れ、また飲んで…。

 蝶も美味しい水が好きなんですね。

木曽路名水探検隊のブログ-ちょうちょ



 ちなみにこの美顔水、平成22年3月に「信州の名水・秘水」に選定されています。(yama)


(同乗者余談)

 昨年、私が上司と訪れたとき、その方も顔をバシャバシャと洗われていました。美肌効果の程は聞いていませんが、その方の笑顔は今も輝いています。

 お気付きのように、吉報の滝、吉報の水と、吉報にこだわったネーミングがされているので、思わず、「これで帰ったら内示が出ているなんてことはありますかね。」とその方に申し上げたところ、「内示は俺が出すのでそんなことはないよ。」とつれない返事でした。

 さあ、今度は吉報につながるでしょうか。(momo)