頭がスッキリとしないと何もする気が湧いてきませんね。気功法の基本的な動作のひとつに「スワイショー」と呼ばれる運動があります。
スワイショーとは「両手をぶらぶらさせる」という中国語です。これはひたすら両腕を前後に振り続ける手振り運動で、イライラや肩こり、腰痛、高血圧などの慢性病にも効くとされています。
動作はいたって簡単です。
1 両足を肩幅に開き、足の指で地面を軽くつかむように立ちます。
2 背筋を伸ばした状態で全身の力を抜いてリラックスします。
3 両手をそろえて前後に振ります。前後に振る高さは同じくらい。
4 1分間に50回くらいのリズムで5分くらいやってみます。
オフィスでも家でもどこでも出来る簡単なリラックス方法です。
職場や家族の前でやり始めたら「何してるの?」と必ず訊かれると思います。いままでとは違う、普段行なうことのない身振りを始めたのですから当然です。
足を順番に出してジョギングをしていたら何も訊かれないのですが、手を前後に振っていると不思議に思われます。
そんな時は、「手のジョギングだよ」と答えてあげましょう。「jog」という意味は、「振る」「揺する」という意味ですから手で行なっても不思議ではないはずです。
5分の時間に慣れてきたらもうしばらく行なってみましょう。繰り返し運動のなかで、肩のまわりの毛細血管が開いて、暖かくなめらかな感覚になってきます。
そうしていると、血液を心臓から頭に押し上げるのも楽になり、頭で使用済みの血液も下がりやすくなり、頭がスッキリとさえてくるのがわかります。
スワイショーは前後の腕振りだけでも何種類かのパターンがあり、一度にお伝え出来ないのが残念です。
最後に、能力開発に使えるスワイショーをご紹介します。弘法大師空海の三密加持を応用したトレーニング方法です。
身密(体を動かす)、口密(言葉を発する)、意密(イメージする)を同時に行なう方法です。
1 身密: 腕を前後に振る。出来たら体の中心から振る。
2 口密: 腕の振りに合わせて「ゆったり」「ふんわり」と声に出す。
3 意密: 「ゆったり」「ふんわり」をイメージし映像化する。
この3つの動作を同時に行なうことで、雑念を減らし、脳のリラックスを促すとともに、集中力を高めて脳の働きが活発化します。
日常生活のなかで、どこでも簡単に出来きますので、是非行なってみて下さい。
●気功アカデミー練習予定
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