オリンピック事前試合で日本を破ってから、国内でも強敵と認識され、日本のグループ二位突破をあちこちから勧められる理由ともなったフランス女子チーム。
グループリーグ初戦ではアメリカに敗れるも2点先制、さらに第2戦北朝鮮戦で5-0で圧勝してきたそのチームが、この第3戦ではあわや引分けの苦戦となった。
苦戦させたのはコロンビアチームで、このチームはアメリカに3-0、北朝鮮には0-2で2敗、フランスに1-0で敗れて、グループ敗退となったのだが、グループ敗退阻止のために、フランスを大苦戦に陥れた。
この試合もフランスはDelie1トップにして、Tomis、Necib、Thineyの攻撃的MFと、日本戦と同じフォーメーション。開始5分でTomisがいつもの右サイドからゴールを奪うと、危なげなく勝つと思われた。
しかしどういうわけかその後フランスが圧倒的に攻め込むも、コロンビアチーム全員のディフェンス、GKの奮闘、さらにはフランスのクロスバーに阻まれるなどして、これ以上の点を取らせなかった。
特に37分、日本も北朝鮮も防ぐことのできなかった必殺のRenaldヘッドを遠かったこともあったが、GKが防いだのは大きい意味があった。
フランスは、1点では不十分と思ったのだろう。
後半になっても、後ろを代えただけで、前をそのままにしてラインを下げずに攻め続けた。
しかしさしものフランスも前半と同じ猛攻はできなかったし、コロンビアも必死によく耐えた。
そして66分、コロンビアが攻撃、フランス攻撃をPKエリア前でカットして高いラインの裏、特にSBの裏にロングボールでフランスディフェンスを慌てさせる。68分にMellisaを投入して両サイドの裏を攻める。
さらに81分、いよいよ美少女で有名なTatiana Arizaを投入。
すると84分、やはりフランスの左サイドの裏へ出して選手をひきつけて、中央でつぶれて、ArizaとMellisaが、ボックス内でシュートにもちこむが、からくもGKがセーブ
終盤においては、フランスは足が止まり、完全にコロンビアに守勢にまわってしまった。
少なくとも、今までの中ではこの一戦は、アメリカ戦を除いて、最もフランスが苦戦した試合だった。
前半の猛攻を耐え凌いで0点で終わらせれば、高めのフランスサイド奥の裏狙いは、有効かもしれない。
アメリカのロングボールにもモーガンに裏をとられた。
ひょっとすると準々決勝のスウェーデンーフランス戦では面白い事態が起こるかもしれない
話はかわって、サッカージャーナリストの大住 良之氏が日経新聞に書いた『引き分け狙い・・・なでしこ、フェアプレー精神はどこへ』というコラムが話題になっている。
氏は最後に「FIFA規律委員会で問題になるかも」と述べているが、FIFAでは「対戦した両チームによって謀られたわけではないため、問題はない」とのことだ。
また氏は「日本中の人々を落胆させた罪」と、大げさなことを言っているのだが、罪って何よ
こんなことで罪に問われるのなら、メジャースポーツのプロ野球ではどれくらい罪になる試合があることやら。
さらに、オリンピックでも、予選などは有力選手は流して走ることを平然とマスメディアも肯定しているのだが、あれも罪といわなければおかしいだろうにと思う。
大住氏も、世界のサッカーでこれが当たり前だと知らない訳はあるまい。何か、座席格差問題といい、なでしこに不利な条件でも文句も言わず笑って耐えるという過剰な清清しさを求めすぎているのではないだろうか
それは、日本男性の女性への優越意識の裏返しではないか、と思ったりもする。
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エンディングは、どうもコカコーラのロンドンオリンピックCMのフランス版らしい。だいぶ違うね
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