国際ニュースになっていたなでしこ座席問題 | 1.FFC Frankfurtと世界の女子サッカー

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これがチャンピオンの力ということだろうかはてなマーク


7月11日のオリンピック壮行試合グッド!の前あたりに話題となっていた、なでしこの航空機の座席「格差」の話題が国際ニュースとなって世界をかけめぐっているようだ。


本格的にとりあげられたのは、日本を出発してからのようで、パリのドゴール空港についたとき、澤選手が、


、「年齢的に見たら、私たちが年配だから逆でも良かったと思うけど」


と、なかなかしゃれたコメントを言ったわけだが、この言葉がきっかけだったようだ。


日本でとりあげたのは、スポーツ紙のようで、中には怒りとかオーバーな表現をしていたが、落としどころは、帰りはメダルをとってビジネスで帰る、ということである。


がんばれ 1.FFC Frankfurt-ロンドンの澤

ロンドンに着いた澤選手©共同

しかし世界ではABCが「Olympic Complain of Gender discrimination」とジェンダー問題として扱われている

WashingtonPostでは「Complaints of gender discrimination as Men's and Women's Olympic teams fly separately」


イギリスではThe Guadianが「Japan.Australia and organisers face sexim claims」


フランスでは記事にしたように対戦前に「輝かしく大人しい女性たち」グッド!とCourrierが、日本の女子サッカー選手の劣悪な環境の象徴として紹介。


ドイツではもちろんBildが、「オリンピックの不平等ー日本の世界チャンピオンが2等で」というタイトルで、冒頭「日本の男女平等はまだ遠いようだ」と問答無用で切り込んでいる。


英語圏のすべての国でもちろん報道されているが、Voice of Rossiaによれば、ロシアでも報道されたというからまさにワールドクラスといっていいだろう。


オーストラリアの女子バスケットボールチームでも同じ問題があったようで、英語圏報道では併記されている。


がんばれ 1.FFC Frankfurt-オーストラリア女子バスケ

オーストラリア女子バスケでも座席問題©CNN

オーストラリアバスケットボールではやはり女子が北京オリンピックで銀メダルをとり、男子よりも成績が上だったとのことだ。


オリンピック憲章の第6条には


人種、宗教、政治、性別、その他に基づく国や個人に対する差別は、いかなる形であれ、オリンピックムーブメントに属することとは相入れない


とある。


ロンドン・オリンピックでは、女性選手を送らないサウジアラビアグッド!に対して批判が集まり、同国でも何とは選手を送ることになった。


FIFAでは、ワールドカップごとに差別撤廃宣言を読み上げるがこの中には性別も入っている


これらのことを考えれば、やはり席は平等にするのが妥当であったろう。


しかしこの座席問題が、国際的にここぞとばかりに書きたてられた背景には、日本の女性の社会問題が根深いと国際的にみられているからだろう。


以前政府の「なでしこ大作戦」グッド!について紹介したが、本当に国民栄誉賞を贈って人気取りをするだけが能ではないのだが。


そして妙なことに、この問題で、日頃抑鬱されていたらしい男子サッカー至上主義者も、どうも某巨大掲示板等でくだらぬ書き込みを展開したようである。

なでしこの道はまだまだ険しいのかもしれない。


当ブログでは、サッカー、女子サッカーの試合だけでなく、それに関わるさまざまな社会的現象をもとりあげている

多分なかなかないだろうと自負しているので、ぜひ継続的にお読みいただき、ご意見も頂戴したいものである。






エンディングは、2011年、澤主将がワールドカップ準決勝で読み上げた「差別撤廃宣言」下に全文出しましたが何て書いてますかはてなマーク




日本代表チームは、人種、性別、種族的出身、宗教性的指向もしくはその他のいかなる理由による差別も認めないことを宣言します。

 私たちはサッカーの力を使ってスポーツからそして社会の他の人々から人種差別や女性への差別を撲滅することができます。

 この目標に向かって突き進むことを誓い、そしてみなさまも私たちと共に差別と闘ってくださるようお願いいたします。



このブログは一応毎日午後7時(日本時間)までには更新予定です


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