新自由主義対経世済民 | 朝倉新哉の研究室

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(クリックして拡大してご覧ください)

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当研究室の昨年の卒論で、この写真のような「事実」が明らかになりました。
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/images/stories/PDF/institute_paper/2012_06_haru/tanaka.pdf

これは以前も本FBでご紹介していましたが、
大手五大新聞者の「経済コラム」を全て分析し、
そこで書かれている論調を、機械的に分類していったところ。。。

 「実に88%が新自由主義的主張
 (緊縮財政で、構造改革して、自由貿易を推進しよう!

であって、何とその逆の

 「ケインズ主義的主張は1.7%しかなかった!」
  (積極財政を行って金融緩和でそれをサポートしつつ、
   自由貿易や構造改革はデフレ脱却までは控えるべし!という主張


という衝撃的事実が明らかになりました。

この様な世論環境で、よくもまぁ
ケインズ主義的な「アベノミクス第二の矢」が断行されたものだ、
と思ってしまう方もおられるかもしれませんし、
その逆に、「アベノミクス第三の矢」は、
この世論状況をアベノミクスに反映するために創出されたものだ
と解釈できるかもなぁ。。。と思ってしまう方もおられるかもしれません(笑)。

いずれにしても、
  「88.0vs1.7」
というのが、現状における

  新自由主義 VS ケインズ主義

の世論分布なわけですね。
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藤井聡教授のフェイスブックより引用。(青字、赤字による強調は筆者による)


昨日の記事で、タクシー規制緩和が失敗だったことが明らかになり、

新自由主義敗北の一例だと述べました。

しかし、マスコミは、相変わらず新自由主義に染め上げられている状態です。

藤井教授は、新自由主義に対抗する立場をケインズ主義としていますが、

私は、”経世済民派”と呼びたいと思います。

そういうわけで、記事タイトルも、「新自由主義対経世済民」としました。

三橋貴明さんは、経世済民という言葉を何度も使っています。

猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』のブログ主(akiraさん)も、

経世済民という言葉を使っており、

経済政策の目的が経世済民であるという立場ではないかと思います。

私は、

三橋貴明さん、akiraさん、廣宮孝信さん、山本博一さん、の4人を

勝手に、”経済ブロガー四天王”と呼んでいます。

四天王のうち、2人は経世済民派であるわけです。

おそらく、他のお二人も経世済民の立場だろうと思います。

三橋さんは、○○派とか、○○主義者と呼ばれるのを嫌っているようなので、

記事タイトルは、

「新自由主義対経世済民派」とはせず、「新自由主義対経世済民」としました。


「世を經(おさ)め、民を濟(すく)う」のが、経済の目的なのです。

新自由主義的政策をやって、国民が豊かになるなら、やればいいし、

ケインズ的な政策で国民が豊かになるなら、それをやればいいのです。

要は国民が豊かになることをやればいいのです。

ナチス政権で、経済政策を仕切っていたヒャルマール・シャハトという人物がいます。

この人は、社会主義的手法を取ったり、資本主義的手法を取ったり、

状況に応じて、適宜、使い分けています。

おそらく、国民を豊かにするのが経済の目的だ、

という経世済民の思想を持っており、

目的を実現できるなら、手法は何でもいい、と考えていたのではないかと思うのです。

”経済ブロガー四天王”の方々も、

シャハトの考え方に共鳴するのではないかと思います。

(もちろん、経済政策に限った話です。ホロコーストとかそういうものは論外です。
 そういうものとは切り離し、経済政策に限って、ということです。)

こういう考え方と相いれないのが、新自由主義者たちです。

タクシー規制での”一敗”ぐらいでは、へこたれない連中です。

新聞の88%が新自由主義の論調という状況では、

まだまだ”道半ば”というところでしょう。

当ブログとしては、”経済ブロガー四天王”のコバンザメのような立場で、

後ろから援護射撃をするつもりで、新自由主義者との戦いを続けていこうと思います。


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