韓国地域の旅(忠清南道 韓山荢館・ハンサンモシグァン)④ | haengjaのブログ

韓国地域の旅(忠清南道 韓山荢館・ハンサンモシグァン)④

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韓山荢館(ハンサンチョグァン)  入場券 1000W


入口すぐ横に모시밭(モシパプ)荢麻草畑があります。
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모시밭(モシパプ)荢麻草畑


荢麻草は韓国中どこでも生えているが、韓山では特に良質な荢麻(チョマ)ができるらしい。

荢麻(チョマ)草が2mぐらいになると収穫する。
収穫時期は、5月末~6月初,8月初~8月末,10月初~10月末の3回


モシ作りの工程 ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・

荢麻(チョマ)草は2メートル以上になると刈り取り、葉をすべて落として茎の外皮を剥ぐ。

中に残った薄くて白い内皮が糸の原料で、これをテモシと呼ぶ。
テモシは一日水に浸した後、日光に当てて乾かす作業を何度も繰り返す。


次にテモシを歯で細かく裂いていき、モシ繊維の太さを一定に整えていく。
そして糸をなめながら一本の細い糸にしていく作業を行う。

この工程では常に糸を加えているために歯がボロボロになってしまうという。

そのあと糸を整える作業をして、塩を含んだ豆汁を刷毛で塗って糸の継ぎ目を滑らかにしていく。
豆汁を塗る理由は糸に湿気を持たせて切れにくくするため。
冬は塩を多めにして、夏は塩を少なめにする。

そして最後の工程は機織 


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◆ チケット売り場から館内にはいると名匠による実演がみられました。


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ナサンドク女史 ・・・刷毛で糸を整える作業



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テモシを歯で細かく裂いていき、モシ繊維の太さを一定に整えていく。


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方蓮玉(パン・ヨンオク)女史の工房・・最後の工程の機織作業

※方蓮玉(パンヨンオク)女史は韓山からむし織の技能保有者として、
重要無形文化財第14号に指定されている。

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お仕事をされている時に観覧しているので、少し話しかけにくい感じがありましたが、

話をしてみるととても親しみやすく思わず一緒に写真を撮っていただきました。チョキ


モシで作ったものと言えば、在日の私としては祭礼の時に男性がかぶる帽子ぐらいしか
知らないのですが、ここでみたモシの完成品は、なんとも言えないものでした。

とにかく繊維が細かい!

そしてモシ自体は地味な感じがしますが、実は稟とした華やかさが中に秘めている感じがしました。

着れば着るほどに艶が出てくるそうなので、味わい深いもの変化するのでしょう。


実際にここに来るまでに、バスでモシを着用したハルモニを見かけました。

(これが”モシ”なのかな?!)とその品の良さに少し見惚れました。(*^▽^*)


ここ韓山に来て、モシの最高級品を実際に自分の目で見て触れたことに少し感激でした合格


※1,500年の歴史を積んできたきたモシ、1,967年からは重要無形文化財に指定、保護されている。

しかし栽培面積は4分の1に減少し、生産者の高齢化もあって衰退の一途を辿っている。

ソウルで販売されているモシの中では、安価な中国産が幅を利かせているという。



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