ゼロの未来※ムービーウォッチメンのリンクなどを追記しました(5/26)
原題:The Zero Theorem
2013/イギリス、ルーマニア、フランス、アメリカ 上映時間107分
監督:テリー・ギリアム
製作:ニコラス・シャルティエ、ディーン・ザナック
製作総指揮:パトリック・ニュウォール
脚本:パット・ルーシン
撮影:ニコラ・ペコリーニ
美術:デビッド・ウォーレン
衣装:カルロ・ポッジョーリ
編集:ミック・オーズリー
音楽:ジョージ・フェントン
出演:クリストフ・ワルツ、デビッド・シューリス、メラニー・ティエリー、ルーカス・ヘッジズ、マット・デイモン
パンフレット:★★☆(700円/滝本誠さんのコラムや監督インタビューが載ってます)
(あらすじ)
世間になじめない天才コンピューター技師のコーエン(クリストフ・ワルツ)は、「ゼロの定理」という謎めいた数式を解くことを義務付けられ、ひとり教会にこもって定理の解明を続ける。ある日、パーティに連れていかれたコーエンは、そこで魅力的な女性ベインスリー(メラニー・ティエリー)と出会う。自分と同じく天才と呼ばれるボブ(ルーカス・ヘッジズ)との交流やベインスリーとの恋を通じて、コーエンは生きる意味を知っていくが……。(以上、
映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
65点※今回の記事は、「フィルス」
と「インターステラー」
、「未来世紀ブラジル」
のネタバレに触れているので、気をつけて!
※今回の記事は、映画とは関係のない面倒くさい文章が書かれている上に、残念な気持ちになる下ネタが混ざっているので、読まない方が良いです。テリー・ギリアム監督作は、全部観ているワケではなく。好きな映画はいくつかあるけど、最近は時間もなくて体も疲れているし、もともと“戦闘シーンがないSF映画”は趣味じゃないし、今作は難解っぽいから避けようかな…と思ったりして。興味はありつつも積極的に観る気は起きなかったんですが、今週の
ムービーウォッチメンの課題映画になったということで、今年の3月に復活した
恵比寿ガーデンシネマに行ってきました。
泣けましたよ… (ノω・、) グスン復活した
恵比寿ガーデンシネマに来るのは初めて。
UC系列の会員サービスが使えるのは良い感じ。

ロビーは開放的でオサレ。
電源カフェ代わりにもなるという気が利きすぎな仕様なのです。

ギリアム監督のサインの飾り方も…ちくしょう、良い雰囲気だぜ… (`Δ´;) ヌゥ

さらに2000円超のオサレフードも販売中。こんな高い弁当を買う人っているの!? (`Δ´;) ヌゥ

ちなみに
新宿武蔵野館にもギリアム監督のサイン入りポスターがありまして。

水槽の展示や記事の切り抜きなど、力を入れてました。ううむ、こっちも頑張れ!

ちょっとオサレなものを見ると、無闇に敵意をぶつけがちな心の狭い僕ですよ。特に、こういう映画館に来そうな有閑マダムなんぞにはボーボーと憎悪を燃やすのがデフォルトなんですが、しかし。今回、映画を見終わった後、パッと見た感じ60代オーバーの2人のマダムが
「アタシ、よくわからなかったわ… 川´・ω・`) サッパリ」「あら、アタシも… (´・ω・`し ナニガナニヤラ」なんて上品に感想を話し合うのを目の当たりにして、
瞬時に湧き上がった”萌え”の感情。今まで自分の上限は50代だと思っていましたが、
60代も「アリ」なのかもしれませんな(知った風な口調で)。
いや、僕も確かに
よくわからないところが多い映画だと思いましたよ。鑑賞後、ギリアム監督のインタビューをいろいろと読んだりして、
「コーエンは現代人の象徴で、仕事を失いたくないから声高に意見することもなく、ひたすらこなし続けている」「ゼロを極める=意味のない仕事」「唯一自分がコントロールできる“仕事”に打ち込むことで“現実”から逃げている」「“電話”=非現実的な力が自分を救い出してくれると思っている」「『マンコム社』という社名は『ウルトラマンコスモス』と同様、下ネタを意識したものではない」といったあたりがやっと理解できたくらいで(1つ不要な文章)。基本的には
「ワケわからんな… (´・ω・`) ウーン」と思いながら観てた次第。僕の気持ちを代弁する範海王の画像を貼っておきますね(
「バキ」第26巻
より)。

なんて言うんですかね、
「わかりにくい、わかりやすい映画」というか。監督いわく、現実の秋葉原&ネットの世界を自分なりにビジュアル化したそうで、その未来描写自体は結構面白かったんですけど、とにかく情報量が多すぎて疲れちゃって(
「これは何かのメタファーなんだろうな… (・ω・;)」的に思わされる要素がスゲー多い)。しかも、そんなに派手な展開が繰り広げられるワケでもなく、登場人物たちの会話が観念的で意味不明だったりする割には、本筋自体は結構ありがちな話だったりするので、ごめんなさい、
途中でちょっと飽きました。林家パー子さんみたいな格好の女性が溢れる未来。広告が追ってくるのは、しつこいネット広告をビジュアル化したみたいで面白い。

やたらと多い禁止標識も愉快でしたね。

仮想現実の世界と繋がるスーツは、
「かいじゅうたちのいるところ」
のパジャマがモチーフだそうですが、
道化師に見えなくもない。

顔の代わりにカメラが付いたキリスト像はモロですな。

ただ、その
“ありがちな話”がスゲー好きだったりして、最終的にはグッときたから、それはそれで面倒くさい感想文なのです。要は
「ずっと孤独に生きてきた男が、他者と関わりを持つことで、ちょっとした救いがもたらされる」という話
…だったと思うんですけど、どうなんですかねー (´∀`;) ジシンナシ細部はまったくわかりませんが(汗)、仕事一辺倒で孤独だったコーエンが…。

奉仕精神旺盛と思わせて、実はマネージメント(マット・デイモン)に雇われていたベインズリーとのささやかな恋愛や…。

天才少年ボブ(ルーカス・ヘッジズ)とのささやかな友情を通じて、「ささやかに救われた」という物語だと思うのです。

結局、仕事も恋愛も友情も失ってしまうものの、映画のラスト、自分の内面のブラックホールに飲み込まれたコーエンが、夕暮れの砂浜に辿り着けたのは、
幸せな思い出があったからこそではないかと。例えば
「北斗の拳」の
サウザーだって、
「愛などいらぬ!( TΔT)」なんて暴走して多くの人に迷惑をかけましたけれども、
お師さんとの日々があったからこそ強く生きられた面は絶対あった…というファンの勝手な
MO-U-SO-U!m9・∀・) ビシッずっとブラックホールに飲み込まれるイメージを抱いて恐れていたコーエン。

そんな彼も“他者との情愛”を知ることで、この砂浜に到達できたのではないか。

というか、
これはスゲーわかる。「こんなに苦しいのなら、恋なんてしなければ良かった… (´・ω・`)」なんて思うことは普通にあるし、実際に刃傷沙汰とかシャレにならない事態に陥った場合は「そうですね (・∀・)」としか言いようがありませんが、でも、やっぱり、僕は
「もう恋なんてしない…なんて言わないよ、絶対!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハー!」派。他者とそれなりに関わった方が、変化があって人生は楽しくなるものですよ、たぶん。だから、最後にあの砂浜で佇むコーエンの姿に
カレン・ソウサが歌う「Creep」が流れる場面では、
一気に涙が出た。そりゃあね、ベタな選曲かもしれませんが(
「フィルス」
でも使われてたし)、ベインズリーが運営していたエロサイトで流れていたことを考えると、余計に切なくて涙が止まらなかったのです…。ちなみにエンドクレジット後には、顔の代わりにカメラが付けられたキリスト像が意味ありげに映って、映画は終わってました。
カレン・ソウサがライブで歌う動画を貼っておきますね↓
あと、スゲー良かったのが、
メラニー・ティエリー演じるベインスリーで、キュートだわ、エロくてオッパイを見せてくれるわ、キャラ設定は不憫だわと、恐ろしいほどに好みのタイプ。「サイトのENTERボタンの場所が股間」というストレートな露悪的表現も最高でしてね…(しみじみ)。最初はコーエンを騙していたものの、最終的には好きになる…なんて、都合が良いにもほどがあるキャラではありますが、
非常にありがたかったです (´∀`) アリガタヤ その他、クリストフ・ヴァルツは独特な人造人間っぽさがあって良かったし、マット・デイモンも
「インターステラー」
に続く”心のない人”役が面白かったし…。カウンセラー役がティルダ・スウィントンだったのはビックリというか、
「スノーピアサー」の総理大臣といい、こういう変な役が好きなんですかね。
メラニー・ティエリー、可愛かったなぁ。
「バビロンA.D.」
、見直そうかしらん。

ううむ、ダラダラと駄文を書いちゃいましたな…。何はともあれ、いろいろな場面にいろいろな意味が込められていていろいろな解釈ができる映画なんでしょうけど、ごめんなさい、僕は疲れちゃったし、そこまでいろいろと考えたいとは思えなくて。ハッキリ言って、オチも含めて「
『未来世紀ブラジル』
っぽいなぁ」と思ったし、
映画としてはあっちの方が面白かったというのが正直な感想でございます。ただ、最後の“絶望的な状況下の微かな救い”には超泣けたので(僕の勝手な解釈ですが)、
この作品もそれなりには好きという着地。そんなにオススメはしませんけど、あの独特な世界観は「ハマる人にはハマる」と強く思うので、
予告編を見て気になるなら、劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
※宇多丸師匠の信用できる時評がアップされたので、聴いてみてくださいな。ラストに感動したことは一緒なんですが、受け取り方の違いが面白かったというか。人として、自分が足らない部分がよくわかって、非常に考えさせられました…。輸入盤のサントラを貼っておきますよ。
デジタル版
もあります。


テリー・ギリアム監督作。まぁ、この映画もよくわかってないんですがー。

「Creep」繋がりで。ジェームズ・マカヴォイの汚職刑事振りが100点の映画。僕の感想は
こんな感じ。


カレン・ソウサのアルバム。
「Creep」も収録されております。


※凄まじくどうでもいい備考
あまりのオサレムードに、慣れない人だと
瘴気マスクを付けていないと悶死する可能性がある
恵比寿ガーデンシネマ(営業妨害な文章)。当然ながら飲食物もほとばしるほど凝っていて、映画館なのにカップケーキやキッシュ、多彩な
フィンガーフードに
ペリエとか売ってたりするんだから、ここはすでに
魔空空間と言っても過言ではないのです(過言)。
この洒落たショーケースを見て! 映画館とは思えませんな。

その中でも目玉は“ジョエル・ロブションの料理哲学を踏襲したパティスリー&ブランジュリー”である
「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」とコラボしたフードメニュー。…ううむ、自分でも何を書いているのかよくわかっていないんですが、要は「高級なパン屋とコラボした弁当が売られている」ということザマス(台なしな文章)。
「グルマンディーズ・プレジール」が
2200円で、
「グルマンディーズ・キャトル」が
2000円と、
「聖闘士星矢」に出てくる敵の必殺技みたいな名前なだけあって、どちらもなかなか高額であり、正直、「誰がこんなの食うんだよ!(`∀´) アホカ!」とせせら笑ったのですが…。ふと思ったのです。
「僕はこのまま、この弁当を食べないで、死んじゃうのかもしれない (´・ω・`)」と。
僕の気持ちを代弁する刃牙の画像を貼っておきますね。

音読すら困難な高級パン屋とコラボしたお弁当…。そんなものが映画館で売られる機会なんて、滅多にないじゃないですか。確かに値段は高い。だがしかし、
たかだか2000円ですよ(苦笑)。そんな金をケチったばかりに、「ああ…あの時…あの映画館で売られていた弁当はどんな味だったのだろう…2000円ぐらいなら払えたのに… (;´Д`)
・:; ゲハッ」と悔いて死ぬ人生なんて、僕は送りたくない…。
送りたくないんですYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!ということで、ミネラルウォーターと一緒に2200円の方を買ってみました。

開けてみるとこんな感じ。箱も結構しっかりした作りで、高級感が漂ってるぅ~(人をイラッとさせる口調で)。

まずは“サーモンマリネとフェンネルのサラダ”。映画館でマリネを食べるのって、なんか不思議な気分。

“フォアグラと木の実のコンビネーション”ってネーミングがスゴいね。コクがあって美味。

これらを“クラッカー”と一緒に食べることで、
リッツパーティー気分が堪能できる…というのは褒めているのか、なんなのか。

“ホットドッグ”は、まぁ、普通に美味い。
ポンパドウルっぽいと思ったり。

“プチデセール”とは、小さいデザートのこと。甘かったです(ストレートな感想)。

場内が明るいうちから食べ始めて、本編が始まる前には完食。結論を書くと、
確かに美味しかった…のだけれども。だがしかし。2200円という値段を考えると、この味&量は妥当なんでしょうか? その答えは、いつかこれを読んでいるアナタが確かめてください…と、
唐突に他者に丸投げして、この「凄まじくどうでもいい備考」を終えたいと思います (・∀・) オシマイ