バトル・ライダー(ネタバレ)/ありがとうドルフ・ラングレン特集
バトル・ライダー
バトル・ライダー [DVD]
原題:MISSIONARY MAN
2007/アメリカ 上映時間93分
監督・脚本:ドルフ・ラングレン
製作:アンドリュー・スティーヴンス
脚本:フランク・ヴァルデズ
出演:ドルフ・ラングレン、マシュー・トンプキンス、オーガスト・シェレンバーグ、カテリ・ウォーカー、ジョン・イーノス三世、ローレンス・バーナード、ブラッド・アイメス
(あらすじ)
金と組織に物を言わせる実力者によって支配され、荒廃しきっているとある街。彼らの不正は平然とまかり通り、殺人も厭わないために保安官も手が出せず、市民も抑圧を受け怯えきっていた。そんなある日、聖書とショットガンを携えたライダーという男(ドルフ・ラングレン)がバイクに乗って現われる。そして市民を手助けしたことから、彼も組織に目をつけられてしまう。以来、街での圧力を一段とエスカレートさせていく実力者一味。市民の苦しみを見るに堪えないライダーはついに立ち上がり、街の平和と秩序を取り戻すためショットガンと体ひとつで一味との対決に挑むのだが…。(以上、allcinemaより)
予告編はこんな感じ↓
37点
※今回の記事は、なぜかグダグダとかなり長くなってしまいました…。読むのが苦痛になるかもしれないので、要注意です。
28本目の「ありがとうドルフ・ラングレン特集」は、ラングレンの4本目の監督作であり、なんと初の“流れ者系アクション”「バトル・ライダー」。感想は、「何とも言えない…」といった感じでしょうか。ジャン=クロード・ヴァン・ダムが「ボディ・ターゲット」と「ヴァン・ダム イン コヨーテ」の2本で“流れ者系アクション”をこなしているにも関わらず、意外なことにラングレンは初めてなんですよね。…って、まず“流れ者系アクション”について説明をしますと、要は「ペイルライダー」といった西部劇の現代版アレンジですわな。僕が思うにポイントは4つ。
① 地方の田舎町に見知らぬ男がやってくる
「数十年振りに故郷に帰ってきた」とか、「戦友の葬式に来た」とか、「仕事を頼まれた」とか、まったく理由がない“ぶらり一人旅”パターンなどさまざまですが、とりあえず尋常じゃない戦闘力を持ち合わせている男(元軍人率高し)がアメリカの南部っぽい田舎町に来るというのがファーストシーン。西部劇の馬の代わりとして、バイクに乗っていることが多いような気がします。
② 序盤、酒場で一杯引っかける
町に来たら、酒場に寄るのが流れ者の鉄則。ここでそのキャラクターの特徴がちょっと分かったりしつつ、賑やかし的なアクションが始まったりするワケですな。「何にする?」「ミルクだ」「ミルクだってよw ママのオッパイでも吸ってな!」的なやりとりがお馴染みですが、元ネタが「砂塵」ってのは本当なんですかね?(僕は未見) カウボーイハットを被ってネルシャツを着た太ったオッサンがビリヤードのキューで殴りかかってくるシーンを観られるとちょっとうれしい。
③ その町の権力者と対立する家族を守ることになる
田舎の小さい町が舞台なら、それなりの権力者なら簡単に牛耳れるということで(意外と現実世界もそうだったり…)、あまり警察が介入しなくて悪党たちがやりたい放題なのがデフォルト(最初から警察という概念がない映画もあったり)。そんな権力者と対立するのは、主人公の“死んだ弟の嫁と娘”とか、たまたま知り合った未亡人とか、基本的に男手がいない感じの家族で、主人公は彼女らを権力者から守ることになるワケです(たまに奥さんとのセックスシーンも有り)。幼い子どもがいれば、最後は「シェーン、カムバック!」的な泣ける演出も可能ですな。
④ すべて暴力で解決する
最初に敵側は主人公を懐柔しようとするものの、当然ながら答えは「ノー」(あえて仲間になる「用心棒」的展開もありますが、大抵は“カッコ良くてヒネリがある感じの台詞”で断ることが多い)。どちらも決して譲れない暴力の連鎖が始まるワケですが、序盤から中盤は主人公が有利なのが基本。クライマックス前に未亡人や仲間を人質に取られてリンチされたりとか、仲間を殺されたりとか、敵が新手の用心棒っぽい奴を雇ったりとか、そこそこ盛り上がる展開が入って→ラストバトルに! 主人公がラスボスを倒すと(一度は命を許されるものの、ズルをしようとして死ぬパターン有り)、警察とか町の人たちとかがやってきたりしつつ、カメラがだんだん遠ざかって、威勢の良いロックが流れて終了って感じ…(近年はヒップホップの方が多いような)。
ここまで書いてアレですが、正直なところ、僕も今、適当に思いついたまま書いただけなので、「あの要素が抜けてるぞ!」とか「オレの方がもっと詳しい!」という方は、ぜひ自分のブログで書いてみてくださいな。
で、なぜB級アクション映画でこのフォーマットをよく見かけるのかを考えると、たぶん「単に予算が掛からない」ということだけではなく、「低予算の割によく燃える(心が)」からだと思っておりまして。ストーリーがありきたりな分、意外性は皆無に等しいワケですが、このフォーマットに則っていれば、それなりには「横暴すぎて酷い!」「よし、ぶっ飛ばせ!」的な気分が味わえるという…。となると、この「バトル・ライダー」はどうだったのか。ちょっと長くなっちゃいましたけど、ええい、検証してみましょう!
まず、①の要素ですが、舞台をネイティブアメリカンの居留区に設定したのは、強者(白人)と弱者(ネイティブアメリカン)の対比が分かりやすくて良いんじゃないでしょうか(「今時…」という感じもしますが)。ちなみにラングレンがやってきた動機は「戦友の葬式」ということになっております。
“お葬式”という設定は、人が見知らぬ土地に行くのに都合が良い気がします。
そして、②の要素。なんと酒場の前で借金取りに袋にされている青年ビリーを救うという展開で賑やかしアクションを消化。その後、酒場に入ってテキーラを飲みながら聖書を読むという行動をとり、ただ者じゃない感をプンプン匂わせる。あら、ちょっとカッコイイかも。
酒場の親父もビックリだ。
③の要素では、敵はネイティブ・アメリカンの居留区にカジノを建てようとしている白人たち。戦友の遺族がそのプランに反対して命を狙われているので(戦友はそれが原因で殺された)、ラングレンが守ることに。戦友の遺族は、母親と子ども2人に老人が1人。町の保安官に関しては、最初は「お前が変なことをしないか、ずっと見張っているからな」的なありがちな脅しをかけてましたが、最終的には仲間になってました。
保安官からのプレッシャーとかもお約束ですよね。
④になると、敵は北からいかにもヘルズ・エンジェルスっぽいバイカー集団を召還。こいつらは保安官補佐なども容赦なく撃ち殺す無法者で、さすがのラングレンも危ないかと思いきや、ビックリするほど苦戦せずに射殺&半殺し。悪党のボスも保安官が逮捕し、最後はバイクに乗って町を去るラングレンを女の子が走って追っかけたりして終了。ロックじゃなくて、しっとりした音楽が流れてましたな。
走ってラングレンを追う女の子。たぶん泣けなくもないシーン。
ということで、これらの“流れ者系アクション”的な要素に加えて、映画全体の色調をセピア色っぽくして、常に暗い雰囲気を醸し出すようにしていたり、主人公の設定をミステリアスにしたりと、それなりに工夫しているんですが…。まず、非常にガッカリなことにアクションが驚くほど面白くないんですよね。あまりスタントを使わずに本人がこなしているのは好感が持てるんですが、適当な編集でごまかしている感がアリアリでして…。アクションさえ良ければ、ラングレン映画の中でもかなり面白い作品になったと思うので、つくづく残念です。
あと、本筋以外のストーリーも実に適当で、目撃者が酔っ払って迂闊な行動をして敵に射殺されるくだりはかなり意味不明でした(なんで保護しなかったの?)。「本当は戦友じゃないっぽい→なぜ葬式に?」「バイカー集団のボスが昔、ラングレンを射殺していた→なぜ生きてる?」「最後、腹にケガをしているにも関わらず、手当てもせずにバイクで去っていくのはなぜ?」と、主人公に謎が残ったまま映画が終わるのも面倒くさかったです。
結構な深手なのに治療せずに去ってました。
もしかすると、常に聖書を読んだり、子どもたちに神の教えを説いたりするキャラクターということで(原題の「MISSIONARY MAN」を訳すと“退屈な男”ですが、「MISSIONARY」自体の意味は“宣教師”)、“神の使い”的な存在だったのかもしれませんが、映画自体がそんなに面白くないので、その謎は結構どうでも良いというか。あと、総合格闘家のブラッド・アイメスが出演しているんですが…。
ブラッド・アイメスはこんな人。戦績はパッとしませんな…。
「Brad Imes vs. Dolph Lundgren」というブラッド・アイメスが戦うシーンの動画↓
一応、敵側から寝返ったりする“イイ奴の役”なんですが、全然パッとしなくて(クライマックスのバトルにも出てくるけどサエない感じ)。せっかく少しは名前がある人なんだから、「もうちょっと厚遇してあげればいいのに…」と思いましたよ。
ということで、ダラダラダラダラと長くなってしまいましたが、ラングレン初の“流れ者系アクション”は何とも言えない出来でした。ラングレンの監督振り自体は、ドラマ部分の演出はそんなに悪くない気がするので、しっかりしたアクション監督と組めば化ける可能性もあるような(前もこんなことを書いたような)。よっぽど時間とお金に余裕があって、B級アクション映画が大好きな人は観ても良いかもしれませんな…。
製作のアンドリュー・スティーヴンスが製作総指揮を務めた映画。ちなみに昔は俳優としても活躍されたそうです。
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原題:MISSIONARY MAN
2007/アメリカ 上映時間93分
監督・脚本:ドルフ・ラングレン
製作:アンドリュー・スティーヴンス
脚本:フランク・ヴァルデズ
出演:ドルフ・ラングレン、マシュー・トンプキンス、オーガスト・シェレンバーグ、カテリ・ウォーカー、ジョン・イーノス三世、ローレンス・バーナード、ブラッド・アイメス
(あらすじ)
金と組織に物を言わせる実力者によって支配され、荒廃しきっているとある街。彼らの不正は平然とまかり通り、殺人も厭わないために保安官も手が出せず、市民も抑圧を受け怯えきっていた。そんなある日、聖書とショットガンを携えたライダーという男(ドルフ・ラングレン)がバイクに乗って現われる。そして市民を手助けしたことから、彼も組織に目をつけられてしまう。以来、街での圧力を一段とエスカレートさせていく実力者一味。市民の苦しみを見るに堪えないライダーはついに立ち上がり、街の平和と秩序を取り戻すためショットガンと体ひとつで一味との対決に挑むのだが…。(以上、allcinemaより)
予告編はこんな感じ↓
37点
※今回の記事は、なぜかグダグダとかなり長くなってしまいました…。読むのが苦痛になるかもしれないので、要注意です。
28本目の「ありがとうドルフ・ラングレン特集」は、ラングレンの4本目の監督作であり、なんと初の“流れ者系アクション”「バトル・ライダー」。感想は、「何とも言えない…」といった感じでしょうか。ジャン=クロード・ヴァン・ダムが「ボディ・ターゲット」と「ヴァン・ダム イン コヨーテ」の2本で“流れ者系アクション”をこなしているにも関わらず、意外なことにラングレンは初めてなんですよね。…って、まず“流れ者系アクション”について説明をしますと、要は「ペイルライダー」といった西部劇の現代版アレンジですわな。僕が思うにポイントは4つ。
① 地方の田舎町に見知らぬ男がやってくる
「数十年振りに故郷に帰ってきた」とか、「戦友の葬式に来た」とか、「仕事を頼まれた」とか、まったく理由がない“ぶらり一人旅”パターンなどさまざまですが、とりあえず尋常じゃない戦闘力を持ち合わせている男(元軍人率高し)がアメリカの南部っぽい田舎町に来るというのがファーストシーン。西部劇の馬の代わりとして、バイクに乗っていることが多いような気がします。
② 序盤、酒場で一杯引っかける
町に来たら、酒場に寄るのが流れ者の鉄則。ここでそのキャラクターの特徴がちょっと分かったりしつつ、賑やかし的なアクションが始まったりするワケですな。「何にする?」「ミルクだ」「ミルクだってよw ママのオッパイでも吸ってな!」的なやりとりがお馴染みですが、元ネタが「砂塵」ってのは本当なんですかね?(僕は未見) カウボーイハットを被ってネルシャツを着た太ったオッサンがビリヤードのキューで殴りかかってくるシーンを観られるとちょっとうれしい。
③ その町の権力者と対立する家族を守ることになる
田舎の小さい町が舞台なら、それなりの権力者なら簡単に牛耳れるということで(意外と現実世界もそうだったり…)、あまり警察が介入しなくて悪党たちがやりたい放題なのがデフォルト(最初から警察という概念がない映画もあったり)。そんな権力者と対立するのは、主人公の“死んだ弟の嫁と娘”とか、たまたま知り合った未亡人とか、基本的に男手がいない感じの家族で、主人公は彼女らを権力者から守ることになるワケです(たまに奥さんとのセックスシーンも有り)。幼い子どもがいれば、最後は「シェーン、カムバック!」的な泣ける演出も可能ですな。
④ すべて暴力で解決する
最初に敵側は主人公を懐柔しようとするものの、当然ながら答えは「ノー」(あえて仲間になる「用心棒」的展開もありますが、大抵は“カッコ良くてヒネリがある感じの台詞”で断ることが多い)。どちらも決して譲れない暴力の連鎖が始まるワケですが、序盤から中盤は主人公が有利なのが基本。クライマックス前に未亡人や仲間を人質に取られてリンチされたりとか、仲間を殺されたりとか、敵が新手の用心棒っぽい奴を雇ったりとか、そこそこ盛り上がる展開が入って→ラストバトルに! 主人公がラスボスを倒すと(一度は命を許されるものの、ズルをしようとして死ぬパターン有り)、警察とか町の人たちとかがやってきたりしつつ、カメラがだんだん遠ざかって、威勢の良いロックが流れて終了って感じ…(近年はヒップホップの方が多いような)。
ここまで書いてアレですが、正直なところ、僕も今、適当に思いついたまま書いただけなので、「あの要素が抜けてるぞ!」とか「オレの方がもっと詳しい!」という方は、ぜひ自分のブログで書いてみてくださいな。
で、なぜB級アクション映画でこのフォーマットをよく見かけるのかを考えると、たぶん「単に予算が掛からない」ということだけではなく、「低予算の割によく燃える(心が)」からだと思っておりまして。ストーリーがありきたりな分、意外性は皆無に等しいワケですが、このフォーマットに則っていれば、それなりには「横暴すぎて酷い!」「よし、ぶっ飛ばせ!」的な気分が味わえるという…。となると、この「バトル・ライダー」はどうだったのか。ちょっと長くなっちゃいましたけど、ええい、検証してみましょう!
まず、①の要素ですが、舞台をネイティブアメリカンの居留区に設定したのは、強者(白人)と弱者(ネイティブアメリカン)の対比が分かりやすくて良いんじゃないでしょうか(「今時…」という感じもしますが)。ちなみにラングレンがやってきた動機は「戦友の葬式」ということになっております。
“お葬式”という設定は、人が見知らぬ土地に行くのに都合が良い気がします。
そして、②の要素。なんと酒場の前で借金取りに袋にされている青年ビリーを救うという展開で賑やかしアクションを消化。その後、酒場に入ってテキーラを飲みながら聖書を読むという行動をとり、ただ者じゃない感をプンプン匂わせる。あら、ちょっとカッコイイかも。
酒場の親父もビックリだ。
③の要素では、敵はネイティブ・アメリカンの居留区にカジノを建てようとしている白人たち。戦友の遺族がそのプランに反対して命を狙われているので(戦友はそれが原因で殺された)、ラングレンが守ることに。戦友の遺族は、母親と子ども2人に老人が1人。町の保安官に関しては、最初は「お前が変なことをしないか、ずっと見張っているからな」的なありがちな脅しをかけてましたが、最終的には仲間になってました。
保安官からのプレッシャーとかもお約束ですよね。
④になると、敵は北からいかにもヘルズ・エンジェルスっぽいバイカー集団を召還。こいつらは保安官補佐なども容赦なく撃ち殺す無法者で、さすがのラングレンも危ないかと思いきや、ビックリするほど苦戦せずに射殺&半殺し。悪党のボスも保安官が逮捕し、最後はバイクに乗って町を去るラングレンを女の子が走って追っかけたりして終了。ロックじゃなくて、しっとりした音楽が流れてましたな。
走ってラングレンを追う女の子。たぶん泣けなくもないシーン。
ということで、これらの“流れ者系アクション”的な要素に加えて、映画全体の色調をセピア色っぽくして、常に暗い雰囲気を醸し出すようにしていたり、主人公の設定をミステリアスにしたりと、それなりに工夫しているんですが…。まず、非常にガッカリなことにアクションが驚くほど面白くないんですよね。あまりスタントを使わずに本人がこなしているのは好感が持てるんですが、適当な編集でごまかしている感がアリアリでして…。アクションさえ良ければ、ラングレン映画の中でもかなり面白い作品になったと思うので、つくづく残念です。
あと、本筋以外のストーリーも実に適当で、目撃者が酔っ払って迂闊な行動をして敵に射殺されるくだりはかなり意味不明でした(なんで保護しなかったの?)。「本当は戦友じゃないっぽい→なぜ葬式に?」「バイカー集団のボスが昔、ラングレンを射殺していた→なぜ生きてる?」「最後、腹にケガをしているにも関わらず、手当てもせずにバイクで去っていくのはなぜ?」と、主人公に謎が残ったまま映画が終わるのも面倒くさかったです。
結構な深手なのに治療せずに去ってました。
もしかすると、常に聖書を読んだり、子どもたちに神の教えを説いたりするキャラクターということで(原題の「MISSIONARY MAN」を訳すと“退屈な男”ですが、「MISSIONARY」自体の意味は“宣教師”)、“神の使い”的な存在だったのかもしれませんが、映画自体がそんなに面白くないので、その謎は結構どうでも良いというか。あと、総合格闘家のブラッド・アイメスが出演しているんですが…。
ブラッド・アイメスはこんな人。戦績はパッとしませんな…。
「Brad Imes vs. Dolph Lundgren」というブラッド・アイメスが戦うシーンの動画↓
一応、敵側から寝返ったりする“イイ奴の役”なんですが、全然パッとしなくて(クライマックスのバトルにも出てくるけどサエない感じ)。せっかく少しは名前がある人なんだから、「もうちょっと厚遇してあげればいいのに…」と思いましたよ。
ということで、ダラダラダラダラと長くなってしまいましたが、ラングレン初の“流れ者系アクション”は何とも言えない出来でした。ラングレンの監督振り自体は、ドラマ部分の演出はそんなに悪くない気がするので、しっかりしたアクション監督と組めば化ける可能性もあるような(前もこんなことを書いたような)。よっぽど時間とお金に余裕があって、B級アクション映画が大好きな人は観ても良いかもしれませんな…。
製作のアンドリュー・スティーヴンスが製作総指揮を務めた映画。ちなみに昔は俳優としても活躍されたそうです。
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