トイ・ストーリー4 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Toy Story 4
監督:ジョシュ・クーリー
キャスト:トム・ハンクス/ティム・アレン/アニー・ポッツ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開:2019年7月
時間:100分




トイ・ストーリー』や『カーズ』といった大ヒット映画を手掛け,ピクサーとディズニーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーとして『アナと雪の女王』をはじめとする数々のヒットを世に送り出したCGアニメ界最高の権威の1人,ジョン・ラセター。彼の久しぶりの監督作として製作の進んでいたこの『トイ4』だったが,セクハラ行為の発覚で半年間休業の末に退社。すぐさまちゃっかりスカイダンス・アニメーションのトップに就任したラセターよりも,この作品の企画が頓挫しないか? と心配だっただけに,公開の喜びはひとしお。

ラセター脚本の約4分の3を変更し,完成・公開させたのは,数々のピクサー作品でストーリーボードアーティストを担当してきたジョシュ・クーリー監督。『トイ3』から9年ぶりの続編となるが,シリーズの時間軸としては『トイ3』の2年後となっている。

アンディの家からボニー(マデリーン・マックグロウ)の元へと来たおもちゃ達は楽しい毎日を過ごしていたが,ウッディ(トム・ハンクス/吹替:唐沢寿明)は遊ばれる頻度が少なくなり寂しさを覚えていた。そんなある日,ボニーは幼稚園の工作で作ったフォーキー(トニー・ヘイル)を持ち帰る。ボニーの今一番のお気に入りであるフォーキーを仲間たちに快く紹介するウッディだったが,先割れスプーンやモールでできたフォーキーは自分をおもちゃではなく“ゴミ”だと思い込んでいて,目を離すとすぐにゴミ箱に入りたがってしまう。

ボニーの家族がドライブ旅行に出かける途中,ついにフォーキーが車外に逃げ出してしまう。連れ戻しに行ったウッディは,その帰り道に通りがかったアンティークショップ“セカンド・チャンス・アンティーク”で,9年前に離れ離れになったボー・ピープ(アニー・ポッツ/吹替:戸田恵子)のランプを見つけ店内に入るが,そこに現れたのは内蔵されたレコードが故障して喋ることができず,そのせいで1度も子供に愛された事の無い人形ギャビー・ギャビー(クリスティーナ・ヘンドリックス)だった。

一方,なかなか戻ってこないウッディとフォーキーを心配したバズ(ティム・アレン/吹替:所ジョージ)は2人を探すため車外に出るが拾われ,移動遊園地の射的の景品として貼り付けられてしまう。そこで,同じく景品だったアヒルのぬいぐるみダッキー(キーガン=マイケル・キー/吹替:松尾駿)とウサギのぬいぐるみバニー(ジョーダン・ピール/吹替:長田庄平)に出会うのだが…。

冒頭から,ボニーのお気に入りとは言えなくなっても,彼女のために献身的なウッディに泣ける。23年前の1作目で,アンディのご贔屓No.1の座をバズに奪われそうになり,バズを追い落とそうと躍起になったウッディが,今ではフォーキーに対して真逆のことをする成長感が眩しい。

ボー・ピープと再会してからのアドベンチャー&ロマンスには,もう心奪われっ放し。アクセントとなるギャビー・ギャビーや腹話術人形ベンソン(スティーヴ・パーセル)の醸し出すホラー風味もお約束。これに,新キャラとして登場する“モフモフコンビ”のダッキー&バニー,カナダのスタントマン人形デューク・カブーン(キアヌ・リーブス)が盛り上げるからたまらない。

「自分の役割は何か?」「その先の道をどう選ぶのか?」という思いをウッディと共有して,23年の自分の時間と照らし合わせてしまう人も多いだろう。ドコかモノ足りなさは否めないが,シリーズ4作への愛と感謝を込めて“5つ星★”出しちゃう♪


映画クタ評:★★★★★


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◆シリーズ一覧◆

トイ・ストーリー』(1996年)

トイ・ストーリー2』(2000年)

トイ・ストーリー3』(2010年)

バズ・ライトイヤー』(2022年)