トイ・ストーリー3 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Toy Story 3
監督:リー・アンクリッチ
キャスト:トム・ハンクス/ティム・アレン/ジョーン・キューザック
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開:2010年7月
時間:103分




トイ・ストーリー2』から10年後に公開された『3』だが,設定は第1作目から10年後。『2』のテーマの1つだった「子供はいずれ大人になり,おもちゃから去っていく」という現実に真正面から向かい合った作品で,大人の鑑賞を意識した作風になっている。前2作で監督を務めたジョン・ラセターは製作総指揮に就き,リー・アンクリッチが単独としての監督デビューを果たした。劇場では3D上映だったのも印象深い。

アンディ(ジョン・モリス)と楽しい時間を過ごしてきたおもちゃたち。しかし,17歳になったアンディは,すでにおもちゃと遊ぶこともなくなり,また大学へ進学するため引っ越しの準備をしていた。そして,アンディの一番のお気に入りだったウッディ(トム・ハンクス/吹替:唐沢寿明)だけが彼の引っ越し先へ持って行かれることとなり,バズ(ティム・アレン/吹替:所ジョージ)や他のおもちゃたちは屋根裏部屋行きに。だが,ある手違いで危うくゴミに出されそうになった彼らは,ウッディの説得もむなしく,サニーサイド保育園行きを決断する。ロッツォ(ネッド・ビーティ)という名のピンクのクマのぬいぐるみに迎えられ,新たな遊び相手との出会いを喜ぶ一同。ところが彼らの入れられた“イモムシ組”は,おもちゃを破壊する凶暴な幼児ばかりで,おもちゃにとっては地獄といえる場所だった。ひとりその難を逃れてボニー(エミリー・ハーン)の家にいたウッディは,仲間たちの危機を知り,急いで彼らの救出へと向かうのだったが…。

人間目線ではなく“おもちゃの目線”で描かれる映像は,アンディと同じく歳を重ねてきたファンを,またたく間にウッディやバズたちに感情移入させてくれる。おもちゃたちの不老は,ある意味で残酷で,ある意味ではとてつもなく素敵なこと。そしてその物語を描くこの作品もまた,時と世代を超えて繋いでゆく不朽の名作と言える。

さて,ジョン・ラセターが監督に復帰し製作が進められている『トイ・ストーリー4』は,ウッディとボー・ピープのラブストーリーになるとか。全米公開は2018年6月の予定。


映画クタ評:★★★★★


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◆シリーズ一覧◆

トイ・ストーリー』(1996年)

トイ・ストーリー2』(2000年)

トイ・ストーリー4』(2019年)

バズ・ライトイヤー』(2022年)