コンフィデンスマンJP/ロマンス編 | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:THE CONFIDENCEMAN JP
監督:田中亮
キャスト:長澤まさみ/東出昌大/小手伸也
配給:東宝
公開:2019年5月
時間:116分




19世紀末文学の旗手として多彩な文筆活動をしたアイルランドの詩人・作家・劇作家オスカー・ワイルド。彼の名言で始まるお待ちかねの作品を今夜は紹介。
When one is in love, one always begins by deceiving one's self, and one always ends by deceiving others. That is what the world calls a romance.
「恋は,いつだって自分を欺くことから始まり,他人を欺くことで終わる。これが世間でいうロマンスというものである」

スタートは昨年の春ドラマ“月9”。TVドラマ『リーガル・ハイ』をはじめ,『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ,『探偵はBARにいる』シリーズ,『寄生獣』シリーズ,『エイプリルフールズ』『ミックス。』などの人気脚本家・古沢良太のオリジナル脚本で,コンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子(長澤まさみ),真面目で小心者のボクちゃん(東出昌大),百戦錬磨のベテラン,リチャード(小日向文世)の3人が,悪徳企業のドンやマフィアのボスなど欲望にまみれた金の亡者達から,鮮やかな手段で金を騙し取る,1話完結型の痛快エンタテインメント・コメディ。全10話の平均視聴率は8.9%と奮わなかったものの,脚本の面白さと散りばめられたパロディや小ネタなどが話題を呼び,映画化が決定した。監督はドラマ版に引き続き田中亮。公開されるや2週連続で週末興行1位という大ヒットとなった。

華麗に大胆に人を騙し続ける百戦錬磨の“コンフィデンスマン”,ダー子,ボクちゃん,リチャード,そして五十嵐(小手伸也)。次なるオサカナ(=ターゲット)は,香港マフィアの女帝で,その冷酷さから“氷姫”という異名を持つラン・リウ(竹内結子)。彼女が持つと言われている伝説のパープルダイヤを狙い,弟子となったモナコ(織田梨沙)も伴い,さっそく香港へ。

ランに取り入ろうと様々な策を講じるが,なかなかエサに食いつかず苦戦するコンフィデンスマンたち。そんな中,同じくランを狙う天才詐欺師ジェシー(三浦春馬)が現れ,何やらダー子との過去も絡んで計画は波乱含みに。さらに,以前ダー子たちに20億を騙し取られた恨みを持つ日本の“ゴッドファーザー”赤星(江口洋介)の影もちらつき始め,事態はますます予測不可能な展開に。騙し騙されの三つ巴の戦いを制するのは誰なのか!? 史上最大のコンゲーム(騙し合い)が幕を開けるのだった…。

ワクワクして,ホロりとして,ドキドキして,スッキリするという,多彩な要素の詰め込まれた,二転三転,奇想天外で痛快なストーリー展開は,まさに古沢良太の最高傑作。単独でも楽しめるが,ドラマ版をチェックしてから観ると,キャストや小道具など,楽しめるシーンが満載。ぜひ劇場で観て,騙されてほしい。

共演に,岡田義徳,山口紗弥加,小池徹平,佐藤隆太,吉瀬美智子,石黒賢などのドラマ版出演者の他に,ほぼカメオで生瀬勝久,小栗旬など。オマケのポスト・クレジット・シーンまでお見逃しなく!

シメはやっぱりこのセリフで。

目に見えるものが真実とは限らない
映画化は本当に最初から決まっていたのか
連ドラの映画化はドラマよりおもしろいのか
映画が大ヒットすると続編はあるのか
コンフィデンスマンの世界へようこそ


映画クタ評:★★★★★


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