トゥームレイダー/ファースト・ミッション | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Tomb Raider
監督:ローアル・ユートハウグ
キャスト:アリシア・ヴィキャンデル/ドミニク・ウェスト/ウォルトン・ゴギンズ
配給:ワーナー・ブラザース映画
公開:2018年3月
時間:118分




最近,“リブート(シリーズ作品の連続性を捨てて新たに仕切り直すこと)”って言葉に魅力を感じなくなったのは,『トランスポーター イグニション』のせいか『ファンタスティック・フォー』のせいか『ゴーストバスターズ』のせいか。どれも,どうしても前作と較べてしまって,少し哀しい気分になった。けれどこの『トゥームレイダー』のリブートにはときめいてしまった。なぜなら主演がアリシア・ヴィキャンデル。『エクス・マキナ』のエヴァに恋をしてしまったからだ。アリシア版の“新生ララ”に,とても興味が湧いた。

原作はスクウェア・エニックスのサバイバルアクションゲーム。監督はノルウェー出身で,この作品がハリウッド・デビューとなるローアル・ユートハウグ。

バイク便のライダーとしてギリギリの生活を送るロンドンの大学生ララ・クロフト(アリシア・ヴィキャンデル)は,幼い頃に失踪した冒険家の父リチャード(ドミニク・ウェスト)の死を受け入れられずにいた。そんなある日,彼女は,父の遺した隠し部屋とビデオメッセージを発見する。そこには父の目的地であった,日本のどこかにあるという神話上の絶海の孤島と,そこにある世界を滅ぼすほどの邪悪な力,それを狙い悪用しようとする秘密組織“トリニティ”についての資料があった。

ララは父が失踪した真相を確かめようと,1人で旅立つ決意をする。経由した香港でルー・レン(ダニエル・ウー)という男を見つけ出すと,彼を相棒に幻の島へ向けての過酷な大冒険へと繰り出すのだったが…。

撮影前の4カ月間,週6日ジム通いをして肉体改造をしたというアリシア。逞しくなった彼女が,次々に訪れるピンチに体当たりで挑むシーンの連続は,観る者を釘付けにする。しかし,アンジー版ララのように,ウットリするほどカンペキなしなやかさで魅せるのでなく,弱くてどこかぎこちない“隣のララ”的な雰囲気で押す。そう言えば邦題サブタイトルは『ファースト・ミッション』。つまり『バットマン ビギンズ』ならぬ『ララ・クロフト ビギンズ』な設定。仕方ないかと思う反面,不自然なほどに恋愛も色気もないのはモノ足りないし,展開は『インディ・ジョーンズ』と『ナショナル・トレジャー』のいいトコ取りみたいになっちゃってる。

アリシアだから許せちゃうし,評価も甘くなるんだけど♪ 興業成績的には“続編作れちゃうかも?”な感じなので,その節はぜひ,もっと大人な女性のアリシアを見せてほしい。


映画クタ評:★★★★


右矢印アリシア・ヴィキャンデル作品まとめ

右矢印ウォルトン・ゴギンズ作品まとめ


◆シリーズ一覧◆

トゥームレイダー』(2001年)

トゥームレイダー2』(2003年)