ゴーストバスターズ | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Ghostbusters
監督:ポール・フェイグ
キャスト:クリステン・ウィグ/メリッサ・マッカーシー/ケイト・マッキノン
配給:コロンビア映画/ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
公開:2016年8月
時間:116分




ジュラシック・ワールド』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『スノーホワイト/氷の王国』『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』と続いてきた〈忘れた頃の続編〉シリーズかと思っていたら,リブートで勝負してきた『ゴーストバスターズ』。

オリジナルは1984年。世界的大ヒットとなり,全米にいまだ熱狂的なファンを持つ。それ故に今回,人種問題まで持ち上がった作品だが,騒動の割には興行的に奮わなかった。しかし,個人的には楽しめたし,旧作と較べても,遜色のない娯楽大作だと思う。

ニューヨーク。コロンビア大学で真面目に教鞭をとる物理学教授のエリン(クリステン・ウィグ/吹替:友近)。ところが,彼女がかつて書いた心霊現象に関する本がネットに出回り,それがバレて最終的に大学を追われるハメに。原因はエリンの昔なじみで女性天才科学者のアビー(メリッサ・マッカーシー/吹替:渡辺直美)。高校の科学教師だが,自分の教室を勝手にラボに改造し,変人の素粒子物理学者ジリアン(ケイト・マッキノン)をアシスタントに心霊研究を続けていた。

そんな3人はたまたま調査に向かった屋敷でついに本物の幽霊と遭遇、それがきっかけで幽霊退治専門の会社“ゴーストバスターズ”を立ち上げることに。そこへニューヨークの街を知り尽くす地下鉄職員のパティ(レスリー・ジョーンズ)と,受付係としておバカだけどイケメンのケヴィン(クリス・ヘムズワース)を加え,いよいよ本格的な幽霊退治に乗り出すゴーストバスターズだったが…。

ざっくり言うと「旧作キャラの男女を入れ換えたリブートだかリメイクだか微妙な作品」だが,それもオリジナルへのリスペクトともとれるし,何より新生バスターズ4人を演じるコメディ女優たちの個性が素晴らしい。ちょっと前なら『チャーリーズ・エンジェル』(2000年・SPE)風にお色気を混ぜてくるところだろうが,それも一切なし。ある意味,旧作から32年の社会の変化を如実に表現しているのではないだろうか。

何より特筆はゴーストバスターズの受付係兼マスコット(作品中では「目の保養」と言われている)ケヴィン役のクリス・ヘムズワース。『スノーホワイト』のエリックや,『アベンジャーズ』のソーからは想像もできないキャラをブッ飛び感満載で演じてくれる。さすがは2014年『ピープル』誌が選んだ「最もセクシーな男性」。

また,旧作バスターズのレイモンドを演じたダン・エイクロイドが製作総指揮に名を連ね,タクシー運転手の役でカメオ出演もしているので,旧作を知る人はチェックしてみて。

吹替版には他に,椿鬼奴,山崎静代(南海キャンディーズ)も参加している。

SPEは続編に意欲を持っているらしいが…果たしてどうなることやら。


映画クタ評:★★★★


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