ダイ・ハード4.0 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Die Hard 4.0/Live Free or Die Hard
監督:レン・ワイズマン
キャスト:ブルース・ウィリス/ジャスティン・ロング/ティモシー・オリファント
配給:20世紀フォックス
公開:2007年7月
時間:129分




3』から12年ぶりに制作された『ダイ・ハード』シリーズ第4作。ついにスキンヘッドで登場した52歳ブルース・ウィリスのワイルド感がたまらない。サイバーテロが題材なので,タイトルが「4.0」とソフトウェアのバージョンナンバー風に洒落ている。原題の「Live Free or Die Hard」は,ニューハンプシャー州の標語「Live Free or Die(自由か,しからずんば死か)」をもじったもの。

アメリカ独立記念日の前夜。ワシントンD.C.のFBI本部に,何者かが全米のあらゆるインフラを監視するシステムにハッキングを仕掛けてきたとの情報が入り,ブラックリストに載るハッカーたちの一斉捜査が開始される。一方その頃,ニューヨーク市警統合テロ対策班のジョン・マクレーン警部補(ブルース・ウィリス)は,久しく顔を見ていない娘ルーシー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に会うため,ニュージャージー州に立ち寄っていた。しかし,意に反してルーシーの冷たい対応に気落ちするマクレーン。おまけに,たまたまそこにいたばかりに,上司から,近くに住むマット(ジャスティン・ロング)というハッカーをFBI本部まで連行せよ,という命令を受ける。不承不承マットのアパートへと向かうマクレーンだったが,それは,またもや始まる不運の序章にすぎなかった…。

最新のハイテク技術を駆使するトーマス・ガブリエル(ティモシー・オリファント)率いるサイバーテロ組織を相手に,完全なアナログ親父であるマクレーンがいつもの如く理不尽な運命を愚痴りながらも,ハッカーのマットの助けを借りて,反撃を開始する。マクレーンの執拗な追撃に対して,テロリスト達は娘のルーシーを人質にする…。

監督を手がけたレン・ワイズマンは熱烈な『ダイ・ハード』シリーズのファンで,シリーズ全作品のマクレーンの台詞を全て覚えているというから驚き。シリーズへの愛情は,マクレーンに過去最高の試練を与え,傷だらけ泥だらけにする。一方のガブリエルが終始小綺麗なままでPCに向かう姿との対比が見事。愛娘ルーシーに対してはもちろん,マットをも包み込むマクレーンの父性も,シリーズに新たな魅力を添えた。FBI副局長ボウマン(クリフ・カーティス)も,いい味を出している。

シリーズ最高興収を記録したこの作品。個人的にもシリーズ中で断トツに好きな1本。


映画クタ評:★★★★★


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◆シリーズ一覧◆

ダイ・ハード』(1989年)

ダイ・ハード2』(1990年)

ダイ・ハード3』(1995年)

ダイ・ハード/ラスト・デイ』(2013年)