ダイ・ハード/ラスト・デイ | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:A Good Day to Die Hard
監督:ジョン・ムーア
キャスト:ブルース・ウィリス/ジェイ・コートニー/セバスチャン・コッホ
配給:20世紀フォックス
公開:2013年2月
時間:98分




1作目から25年目,『4.0』から6年ぶりに制作されたシリーズ第5弾。ブルース・ウィリス58歳の作品。原題の「A Good Day to Die Hard」は,インディアンの言葉である「死ぬにはいい日だ(=It's a good day to die.)」をもじったもの。

撮影はトラブルでバタバタだったらしいが,とにかく公開前からCMが凄かった。「運の悪さは、遺伝する。」ってキャッチコピーを,あちこちで見かけた記憶があるが,うん!…確かに遺伝してた。

ニューヨーク市警のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)は,音信不通だった息子,ジャック(ジェイ・コートニー)が,モスクワで殺人事件を起こして身柄を拘束されたことを知る。モスクワへと渡り,ジャックが出廷する裁判所にやってきたマクレーンだったが,裁判所は突如爆破される。混乱の中で再会する父子。実はジャックはCIAのスパイで,元大物政治家コマロフ(セバスチャン・コッホ)を救出する任務を遂行していた。ロシアの大物政治家チャガーリン(セルゲイ・コルスニコフ)の犯罪証拠となるファイルと引き換えにアメリカへの逃亡を持ちかけられたコマロフは,娘のイリーナ(ユーリヤ・スニギル)も同行させるよう求めるのだが…。

『ダイ・ハード』シリーズが素晴らしいのは,脚本が秀逸であること。アクションやVFXや傷だらけのマクレーンの姿は,綿密な伏線とその回収のストーリーの上でこそ,見る者を惹きつけスカっとさせる。この作品ではついにアメリカを飛び出しロシアを舞台に,650台を使ったカーチェイスやチェルノブイリでの死闘などが話題になったが,面白いんだけど独自性に欠けるというか,『3』や『4.0』と較べて新鮮さや構成に弱さを感じてしまったのは,玖妙だけだろうか? それとも,還暦を前にしたマクレーンの円熟味と理解すべきなんだろうか…?

第6弾も企画されてるという。そろそろ定年を迎えるマクレーンだが,いつまでもやんちゃで無敵で素敵なオヤジであり続けてほしいと願っている。


映画クタ評:★★★★


右矢印ブルース・ウィリス作品まとめ

右矢印M・E・ウィンステッド作品まとめ


◆シリーズ一覧◆

ダイ・ハード』(1989年)

ダイ・ハード2』(1990年)

ダイ・ハード3』(1995年)

ダイ・ハード4.0』(2007年)