神権マンガ第五話 - 本部移転の裏話

2011年○月○日
統治体会議にて

今日も懸念している問題点について話し合いたいと思います。
まずは寄付の減少の問題です。
特に日本の寄付が減ってきています。これは深刻な問題です。

あぁ日本ね。
地元の王国会館を維持するのが大変で，協会に寄付がまわってこないんだよね。

この問題を解決するために，すでに旅行する監督たちには会衆を合併して王国会館を減らすように指示はしているんですがね。なかなか寄付額がアップしませんね。

こないだなんかさ。日本の兄弟が近づいてきてさ。
「会衆が合併して王国会館が遠くなり，結局ガソリン代が増えて出費が多くなりました」って嫌味を言うやつがいたよ。

だから言ってやったよ。
「そんな励まされない話は聞きたくありません！」ってね。

そしたら泣きそうになってたよ。

とにかく本部に入ってくる寄付が少なすぎです。
なんとかしなくてはいけません。

それに，あのコンティとかいうアバズレ女の問題も解決していないしね。

モリス君，その話題は暗くなるから出さないって約束したでしょうよ。
もう忘れようよぉ。

ああ　そうだった。ごめんなさい。

寄付が減ってきている理由の一つは兄弟たちの間で将来のために貯金をする人が増えてきているからではないかとも思うのです。

不思議ですよねぇ。
イエスは重なる二つの世代のうちに終わりが来ると述べているのに，なぜなんでしょうねぇ。

ほんと　不思議だよね～

ぼくなんて　老後の心配なんてしたことないよ～

王国を第一に求めてれば何も心配ないのにね！！

日本の兄弟たちは信仰なさすぎだよ。
老後を考えて貯金するなんていうのは，この世の「奇妙な教え」だからね。

兄弟たちには世の奇妙な教えを退けるように教えなくちゃね。
ぼくたちの奇妙な指示に従うことを優先してくれなくちゃ困るよ。
終わりが近いんだしね。

そうですね。では地域大会や巡回大会のプログラムで貯蓄に頼ることが間違っていることを兄弟たちに教えていきましょう。そうすれば本部にまわってくる寄付も安定するでしょう。

いやー　ほんとに兄弟たちの信仰を強めるのって大変だよねー！

それに比べたらぼくたちってホントに模範的だよねー

だって老後の心配なんて誰もしてないよね！！ここにいるとすごい励まされちゃうよー！！

それにさ

いざとなったらブルックリン本部売っちゃえばいいしねー！！

ん？？

今なんて言った？

え？　だから
いざとなったらブルックリン本部売っちゃえばいいって。

・・・・

それ結構　いい話じゃね？

ぼくも　そのアイデア好きだな。

どうやらこの案にみんな賛成のようですね。ためしにブルックリンを売り払う計画をたててみましょうか。

マンハッタンの夜景も飽きてきたし，老後の生活は田舎の静かなところで過ごすのも悪くはないでしょう。

うっひょーーー！！

それってなんかすげー楽しみーーー

そしたら郊外の森の中の湖の湖畔とかのロケーション探そうよーー。

最高じゃーん。
老後の心配なんて全然ないよーーー

森の中の湖を見渡せるロケーションですかぁ。

なんか保養所みたいで最高ですねぇ。いままで頑張ってきたかいがあったなぁ。エホバの祝福ってすごいですよねぇ。

そして・・・
それから数か月後

静かな湖畔の森の中の土地をゲット

大きな地図で見る

そして
2014年の巡回大会のプログラム

エホバの証人研究（ブログ）