121.謎~怒りんぼうなのは解ってるけど…尋常じゃ無かった | かおり流 もうひとつの「宮」

かおり流 もうひとつの「宮」

「チュ・ジフン&イ・ジュンギな毎日」のまほうの手・かおりが
こっそり書き溜めた「宮」の二次小説を今更公開(四十の誕生日2013/08/18にOPENしました)
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前のお話→120.行方不明~一体誰が…
このお話は 119.冬のリゾートホテルⅢ~そんなにスゴイいの…?アレって… に続くチェギョ目線ですl


あれから何日もずっと疑問に思ってる事がいくつか有るのに…
聞けないまま冬休みが終わってしまった…
あの日…
夜中にガンヒョンとシネ(あ…すっかり仲良くなって今じゃ呼び捨てなの)を問い詰め イロイロ聞いちゃったせいか… 気分がハイに成っちゃって全然眠れなくて…
帰宮した後シンくんの机にカメラを置きに行ったら シンくんの机の上にまさかのアルフにそっくりのテディベアを見つけて 驚いたけど…
もしかしたらシンくん… 美術館でぶつかってアルフを拾って追いかけて来てくれたとき… 既にこのこの子を持ってて… 似てると思って追いかけて来てくれたの?
だったら言わないだけで覚えてるのかも!?
なんて思ったら嬉しくなっちゃって テディベアを抱き締めてたらすっかり眠気に負けて あろうことかシンくんのベッドでうっかり眠りこけてしまった…

東宮殿では大騒ぎになっていて…
あわや正殿や上殿にまで知らせが行ってしまいそうなとこで シンくんに発見されたあたしは
メチャメチャ怒ってるシンくんに部屋を追い出されて
チェ尚宮お姉さんやコン内官アジョッシを初め たくさんのお姉さんお兄さんに頭を下げた
なのに…
怒っているのはたった一人… シンくんだけで…
誰もがみんな口を揃えて お疲れだったのでしょう ご無事で何よりです って 優しかった
ううん…
優しいというより… やっぱりあたしを… 既にここの主人と同様に大切に敬ってくれている… そんな感じ

それにしても…
シンくんがあんなに怒るなんて…
いや…普段から怒りんぼうなのは解ってるけど… 尋常じゃ無かったよね…
それもこれも全部 あたしが大切なシンくんのテディベア(チェ尚宮お姉さんに聞いたの…小さい頃から大事にしているんだって…)を勝手に手に取った上に 彼以外誰も眠ることのない彼のベッドで勝手に寝てたからだと…解っているから尚更 聞きたいことも聞けない…
謎だわ…なんで?
なんであたしがあんな夢を見た事が解っちゃったの?

あたしの見た夢…
シンくんのベッドで… 真っ白なシーツに包まれて キラキラ輝く光の中で
シンくんに 甘い声で 甘い言葉をいっぱい掛けられて…
恥ずかしいけどその… 触れられて… キスされて…////
色々されて…(//。//)イヤンッ オットッケ~
あり得ないくらい幸せで… うっとりしちゃってて… 
目が覚めたら彼が目の前に居て 夢だか現実だか解んなくなって ニヘラッと笑ってしまったんだけど…
シンくんは直ぐに険しい顔になって… 凄く凄~く怒って…
でも確かに言った
「夢を見たのか?見たんだな!?」って…
あたしモチロン焦ったわ
だって考えてみればすっごいエッチな夢よ…
だけど全然ヤらしくなくてむしろ自然な感じで…すごいすごい幸せだった…
なのに…
「それは俺じゃないからな!お前の勝手な妄想だ!」って全力で否定されて…
そんな事解ってるわよぉ~っ
だからなんであたしの夢がどんな夢だったか知ってんのさ~っ(//ToT//)
はっ!寝言でも言ったの?!でも寝言って… え?!エッチな声とかっ?!
どうじよ~う 軽蔑されたぁ~?o(T△T=T△T)o

そんなわけで…
とてもじゃないけどアルフにそっくりのテディベアのこと…聞けなくなっちゃった…
だからチェ尚宮お姉さんにそれとなく聞いてみたら…
東宮殿にお住まいになる頃 どなたかに頂いた物で とても大切にしていらっしゃるって…
殿下がお心に不安をお持ちの時やご病気の際には心の拠り所と為さっていらっしゃいます…って あたし!そんな大事な物を勝手に…
だぁぁぁ も~ そりゃ怒こって当然だ~!


「…って 聞いてる? …どうしたのチェギョン?」
はっ!今あたしは 来年の参考にと ユル先輩の卒業製作を見せてもらってるところだった
「ぼんやりするんならもう帰るぞ」
ぶっきらぼうに言うのはモチロンシンくん…
ユル先輩のペントハウスにお邪魔したのは初めて
「も~ シンは冷たいんだから…
何か心配事でも有るんなら…シンには話せなくても僕に話してね」
「ヒョン!余計なお世話だ…
おい…もう帰るぞ」
いつも優しいユル先輩と王子病シンくんとじゃ大違い!
でも二人はどっか見えない糸みたいなもので通じあってる気がする…絆とでもいうか…
いいなぁ…あたしもいつか…って…当分無理そう…

今日みたいに 金曜の放課後は土日の妃教育の為にシンくんと下校して東宮殿へ帰る
その他の登下校も キム内官さんとヤンイギサさんが送り迎えしてくれるから…友達と帰る事は無くなった…
だいぶ慣れたけど…やっぱり寂しい 帰りに寄り道も買い食いも出来ない…
今日は先生たちの研修会のため 五時限で下校だったから 卒業制作が完成したっていうユル先輩の高層マンション最上階!ペントハウスにお邪魔したの♪
今日の寄り道でさえシンくんにオッケー貰えてちょっぴり嬉しかったんだ
まあ多分…ユル先輩が頼んでくれたからだけどねネ…
ふぅ…
こんな事 ユル先輩に言ったって解んないよ ユル先輩だって皇子だもん
テラスから夕日に照らされた街を見下ろす 車はミニカーみたいに小さく見えて
何と言っても美しかったのが オレンジ色に輝く空の下の景福宮
東宮殿さえここから見下ろすとドールハウスみたい…
あの中で あたし…シンくんと生きて行くんだなぁ~って思いながらシンくんを振り返ったら…
あっ!目が合った えへへ 照れ隠しに手を振ったら
おりょ?手を上げてくれたよ?なんか嬉しいな♪


でも…翌土曜日は初めて ユル先輩のお母様 恵政殿皇太后様のご講義…
ちょっと緊張するな~

 

 

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の前に 明日は定休日ですが ファンのラブレボ