Love is revolution 7 ~ときめくとき…ファンと同じところが痛くなるのね… | かおり流 もうひとつの「宮」

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「チュ・ジフン&イ・ジュンギな毎日」のまほうの手・かおりが
こっそり書き溜めた「宮」の二次小説を今更公開(四十の誕生日2013/08/18にOPENしました)
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きらきら初めての方は是非 はじめまして から順に本編を読み進めて下さいひよこ
コチラは 不定期で更新中の「Love is revolution」 リュ・ファンの恋物語です❤
※二部まで一旦完結と成っています まとめてお読みの方は目次からどうぞ
「Love is revolution」

ファンと一緒で中学の同級生だったチャン・ギョンの家はJGグループ その直営ゲレンデを併設するリゾートホテルで…私達は二泊三日のスノボ旅行中…
私とファンは… ありえないくらい抱き合った
こんなの高校生らしくない…そう思ってブレーキを掛けようとしたけど 求められるまま… ううん…私も求めた…
皇太子殿下の婚約者のシン・チェギョン嬢と その友達でギョンの彼女 イ・ガンヒョンさんに 根掘り葉掘り聞かれたけど 話したのはほんの一部…それ以上の事…いっぱい色々シた…
ファンは中世的でふんわりした見た目よりもずっと 男々してるの…
そういうの淡泊そうに見える人ほど凄いみたい…
「うそ…ファンくんが…?」
チェギョン嬢は固まってた(笑)
だって チェギョン嬢は ファンとかなり仲良しらしいから…
って…過去の事を今更妬いても仕方ないけど…


「お母さ~んもうコレ飽きちゃった~新しいの無い?胸キュンなヤツ~❤」
ウネちゃんはまた発作を起こして入院した
あれ以来 お母さんに結構甘えてるウネちゃん ニコニコ笑って 冬は寒いから 病院に居た方がいいんだってば なんて言ったけど
私は知ってる 私にも激しく痛むウネちゃんの感覚が転写されてきたあの夜
心臓が抉られる様な痛みに耐えかねて 死んだ方がマシだと叫んだ あの夜の感覚を

「ファンが持って来てくれた日本の漫画 ドキドキキュンキュンだったよ~ 没頭して次々読んじゃった」
「わ! アレ 結構えっちなシーン有ったっしょ? もう全部読んじゃったの?」
ファンはウネちゃんの為に ウネちゃんの好きそうな少女漫画を買って届けてくれる
第二外国語で日本語を専攻している程日本びいきのファンは 同じく日本語を専攻している 皇太子殿下の婚約者 シン・チェギョン嬢からの情報で得た漫画の韓国語版だと 得意げに話してた
「ねね…耳貸してファン!」
二人で何かこそこそ話してる…やれやれ…
いつだったか ファンが チェギョンとウネが似てるって行った時 私は胸が苦しくなったのに
ファンは全然解ってないんだから…
ヤキモチ妬かせたくてわざとやってるのかしら…
お互いの耳に唇が触れそうな感じで会話する二人を 呆れ顔で見る私を見て くすくす笑うのは止めて!
「なによう!どうせ二人して私の事からかってんでしょ!」
「そんなことないよ ファンったら シネちゃんがね…」
「あ!こらウネ!言うなよ!」
「え~ いいじゃ~ん!」
もう知らないっ!私は給湯室に逃げ込む
いくら双子の妹が深刻な病気を抱えていても リュ・ファンは私の恋人なのよ!
私だってそんなに寛大じゃないの!

給湯室から戻ったら ファンが届けてくれた少女漫画を読んでたウネちゃんの隣に密着して座ってるファンが ウネちゃんの耳元に まだ何か囁いてる…

ドクン… 急に耳がカァッと熱くなって ゾクリとした
何?今の感じ… 私のじゃない…コレ…ウネちゃんの…感覚…

ウネちゃんは「や~ん!ホントッ?!きゃはは」って笑った
それをぼんやりと見てた私は…
ウネちゃんのふとした仕草に 今度はもっとドキリとした…
すごくすごく苦しくなって ちゃんと息が出来てるかも解らなかった
「何?どうしたのシネちゃん?お~い」
私…見ちゃったの…ウネちゃんの右手が 左の鎖骨をギュッと押さえてるのを…
この前ファンがコレ やってたよね…?

もしかして…ウネちゃんはまだ… ううん…前よりもずっと… ファンを好きになってる?
私の直勘でしかない…
だけど…間違いない…
しかも ときめくとき… ファンと同じところが痛くなるのね…


「シネぇ…どうしちゃったの? 俺なんかやらかした?」
エレベーターの中で ファンが前に身を乗り出して私の顔を覗き込んだ
「なんでもない…」
そう言うしかなかった…だってファンはなんにもやらかしてなんかない

確信は無い…でも 日に日にその想いは強くなってると 感じる…
ウネちゃんは ファンの小さな仕草や言葉に 間違いなくときめいてる だって…鎖骨をギュッと押さえるんだもん…
私はどうしたら…
きゃ!急にファンの腕の中にすっぽりと抱きしめられた
制服の上に羽織ったコートの前を広げて 私を包み込む
「もう怒った」
「え?」
「俺を無視するんだもん 許さない!」
見た目は華奢なファンだけど その腕は見た目よりずっと男の子らしく逞しくて力強い
「僕…心が寒いよぅ! シネが元気無いのはヤダ 二人で居るのに 妹の事ばっか考えるのはヤメテ?」
あ… 私の事心配して何か言う時… わざと可愛らしくおどけるファン…
「ごめん…」
「あやまんなくていいよ~ そりゃ俺だって心配だもん… ウネ…今度は長いよね…」
「うん…でもまあ… お医者様が言うには 冬は心臓や肺に負担がかかるから 病院で過ごした方が安心だから…このまま春まで大事を取りましょうって…」
「そっか じゃあ心配しなくていいんだね」
う~ん… そうゆうわけでも無いんだけど…
ファンのコートの中で身動き取れない私を ポケットに入れたままの両手が一層強く抱き寄せる
「シネ キスして?」
え?
「俺からじゃなくて シネから キスして?」
考えたことも無かったけど…ファンは私の方からキスしてくれたことが無いって言う… そうだっけ?
チュッと触れるだけのキスをして 目を開けたら 頬を膨らませたファンが
「これだけなの?」って拗ねた
「今度…だれも見て無い時にね…////」
だってココ…病院の地下駐車場なんだもん…
私は気付いてたの うちの運転手さんと ファンの運転手さんがさっきから車の中で 目のやり場に困ってたこと…
「あちゃ~ 親父さんに報告されちゃうかな?」
チロリと舌を出すファン
「されちゃうデショ…」
「しないデショ…(笑) なんて言うの?シネお嬢さまがボーイフレンドとキスしてましたって?」
二人でくすくす笑い合って 見られてるのにもう一度キスして それぞれの車に乗り込んだ
窓を開けて手を振る バイバイ また明日 声に出さずに互いの唇を読み取る

ねえ ウネちゃん… 私は どうすべきなの…? 知らんぷりしてた方が良い?

だけど 春が来るまで悩み続けているうちに…
私の中に ある考えが浮かんでは消え また浮かんで…
だんだんその形が 鮮明に見えはじめた



l今日もお読み頂き ありがとうございますキラキラ
シネの考えた末に見えてきた形って…?

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あじさい。次のお話は本編です 明朝8:18:18
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